近年、空き家が急増していることが問題視されています。
総務省統計局「平成30年住宅・土地統計調査」の資料によりますと、空き家数は5年前と比較して約29万戸増加したようです。
その中でも、売却用・賃貸用は462万戸に及びます。
これからの時代は、所有している不動産をいかに良い状態・良い時期で売却することが大切になってくるでしょう。
今回は、所有している不動産を売却する際のメリットやデメリット、売却する上でのポイントについてまとめました。
不動産の売却を検討している方は、ぜひご一読ください。
目次
1. 私の不動産売却すべき?不動産を売却するメリット・デメリットを解説
不動産を所有しているものの、そもそも売却するべきかどうか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで、売却する上でのメリットとデメリットをまとめました。
不動産を売却する6つのメリット
①不動産を現金化できる
不動産は高額なので、現金化出来れば生活の大きな足しになります。
子供の教育費や毎月の生活費に困っている方にとって、すぐに使える現金は大きな助けとなるでしょう。
②固定資産税などの税金がなくなる
不動産を所有していたら、様々な費用がかかってきます。
そのうちの1つが「税金」です。
例えば固定資産税は、不動産を所有していると毎年かかる税金で課税標準×1.4%の金額になります。
平均で10万円以上かかると言われているので、節約できると毎年の負担は大きく減ります。
③維持費が不要になる
不動産を所有したら、上記のような税金の他に、以下のような様々な維持費がかかってきます。
管理費および修繕費 |
管理費とは、不動産の日々の管理をするための費用のことです。
例えば、エレベーターや自動ドア等のメンテナンスや階段等の共有部分の電気代、建物全体の清掃費用等がこれに該当します。 管理費が主にマンションにかかる費用に対し、一戸建てとマンション両方にかかる費用が修繕費。 管理費が日常のメンテナンス費用に対し、修繕費は大規模な工事等が必要になった際にかかってくる費用です。 管理費と修繕費は、3LDK程度の物件に対し、それぞれ約月1~2万円かかると言われています。 |
保険料 |
一戸建ての場合、火災保険の加入が義務付けられていることが多く、年間約1~2万円程度です。
不動産を売却すると、これらの費用がかからなくなるので、生活が楽になるでしょう。 |
④居住用物件の場合|住宅ローンを完済できる
不動産を売却して得たお金で、ローンの残債を支払ってしまうことも可能。
住宅ローンは月々の大きな負担になるので、早めに完済してしまった方が安心です。
また、マイホームを売却するにあたって、所有期間の長短に関係なく譲渡所得から最高3,000万円まで控除ができる特例があります。
適用条件はありますが、該当するなら積極的に利用しましょう。
⑤売却資金で買い替えができる
不動産を売却して得たお金で、新しい不動産を購入するという方法も。
子供が独立すると、これまでの広い家は必要無くなってくるでしょう。
新しい物件に住むことを検討している場合は、売却資金を回してみたらいかがでしょうか。
⑥収益物件の場合|値下がりリスクを回避できる
不動産は、経済情勢によって、大きく値下がりすることもあります。
値下がりして、購入時より大きくマイナスになってしまう前に売却してしまってリスクを軽減するという方法もあります。
不動産を売却する5つのデメリット・リスク
これまで、不動産を売却する上でのメリットをお伝えしてきました。
しかし、メリットの反面、デメリットも存在します。
①手数料や税金などの費用が掛かる
不動産を売却したら、そのままの金額が手元に入ってくる訳ではありません。
売却時にも、以下のような諸費用がかかってきますので注意しましょう。
- 仲介手数料
- 印紙代
- 登記費用
- 引っ越し費用
- その他の費用
②収益物件の場合|家賃収入がなくなる
不動産投資の大きなメリットは、毎月一定額家賃収入が入ってくることです。
不動産を売却したら、これまで一定額入っていたお金がまるまる無くなってしまうことになります。
急に収入が無くなって、家計がパンクしてしまわないか確認しましょう。
③売却に時間がかかることもある
不動産を売却するには、多くの手続きが必要になってきます。
主な売却スケジュールは以下のとおりです。
- 不動産の査定をする
- 不動産会社と媒介契約を結ぶ
- 売却活動を行う
- 購入希望者と価格等交渉
- 購入者と売買契約
- 手付金を受領
- 残代金を受領
- 物件を引き渡す(売却完了)
一般的に、売却が完了するまで早くて3ヵ月、遅くて半年程度かかります。
すぐにお金が必要な方は、時間がかかることに注意しましょう。
④タイミングで査定価格・売却価格が変わる
上記の売却において、時間がかかってしまった場合、その間に査定金額や売却金額が変わってしまうことがあります。
当初より少なくなってしまうケースも。
⑤必ず利益が出るとは限らない
不動産を売却したら、必ずしも利益が出るとは限りません。
駅からの距離や築年数によっては、利益0の可能性もあります。
2. どちらがおすすめ? 買取と仲介のメリット・デメリットを解説
これまで、不動産を売却する上でのメリットとデメリットを解説してきました。
不動産を売却する方法として、買取と仲介があります。
ここでは、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
不動産の買取・仲介とは
買取とは、不動産会社が不動産を直接買い取る方法です。
仲介とは、不動産会社を通して買主を探す方法です。
ここでの買主は、買取は「不動産会社」に対し、仲介は「個人」になります。
買取で売却を行うメリット・デメリット
買取のメリットは、売却までの期間が短いことです。
不動産会社が買い取ることに合意すれば、簡単な手続きだけで売却できるので、すぐにまとまったお金が欲しい方にはオススメです。
また、直接買い取ってもらうので、仲介費用もかかりません。
ただし、リノベーション費用やリフォーム代を考慮して、売却金額が仲介よりも安価になってしまうことがデメリットです。
仲介で売却を行うメリット・デメリット
仲介の場合、不動産会社が様々な媒体で買主を探すので、相場程度で売却できることがメリットです。
ただし、買取よりも売却までの諸手続きが多く、売却まで時間がかかり、仲介費用もかかるのがデメリットです。
時間がかかっても高額で売却したい方には、仲介がオススメです。
どちらの方法で売却しようか迷っている方は、仲介で広く募集して、買主がつかなかったら買取に切り替えるという方法もあります。
3. マンションの売却は難しい? マンションを上手く売却する4つのポイント
これまで、不動産の売却についてお伝えしてきて、「何だか難しそう…」と感じた方もいるかもしれません。
しかし、ちょっとしたコツを知れば初心者でも上手に売却出来ます。
上手く売却する4つのポイントは、以下のとおりです。
①査定は複数の業者に頼む
不動産を査定するにあたって、1つの業者に絞るのではなく、複数の業者に依頼しましょう。
不動産の売却は、売却金額だけではなく、担当者との相性もとても大事になってきます。
自分に合った業者をゆっくり選んでいきましょう。
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②自分に合った媒介契約を選ぶ|専属専任・専任・一般
不動産業者に土地や建物の売買・賃貸の媒介(仲介)を依頼する場合は、媒介契約を結びます。
媒介契約は、専属専任・専任・一般の3種類。
自分に合った媒介契約を選びましょう。
一般 | 専任 | 専属専任 | |
同時に複数の業者に依頼 | 〇 | × | × |
自己発見取引(自分で取引相手を探す) | 〇 | 〇 | × |
依頼主への報告義務 | なし | 2週間に1回以上 | 1週間に1回以上 |
指定流通機構への物件登録義務 | なし | 7日以内 | 5日以内 |
契約の有効期間 | なし | 3ヵ月以内 | 3ヵ月以内 |
③内覧で良い印象を与えるには
不動産を高額で売却するには、内覧で良い印象をもってもらうことがとても大切です。
そのために大事なのは「掃除」です。
特に、玄関・水回り・バルコニーはよく見られる箇所なので丁寧に掃除するようにしましょう。
④売り急がない
不動産の売却にあたって、大切なのは急がないことです。
焦って売却すると、後で後悔することにもなります。
情報収集をしながら、自分のペースでゆっくり活動していきましょう。
4. 不動産売却のメリット・デメリットを押さえてスムーズな売却を目指そう!
不動産を売却するにはそれぞれメリットとデメリットがあり、売却方法も様々あることが分かりました。
ただし、無計画のまま焦って不動産を売却してしまうのも考えもの。
しっかり計画を立ててから不動産を売却しましょう。
不動産売却の時期や方法に悩んでいる方はプロに相談するのがおすすめです。
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