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毎年発表されるForbesJAPANの長者番付ランキング
アメリカのビジネス誌「Forbes」の日本版「Forbes JAPAN」が今月5日に、日本における億万長者を位置付ける日本長者番付を発表しました。
毎年Forbesの独自に調査による富豪達の資産額の割り出しも今年で32回目。世界長者番付もほぼ同時に発表され錚錚たる顔ぶれに日本人の顔も並んでいます。
長者番付の調査項目の主たるは「納税額」日本の経済の大部分を支えているのは高額納税者あってのことでしょう。
その高額納税者達の格付けを世界に先駆けて発表される国、実は日本です。
Forbesが高額納税者の 調べを執り行っている先進国の中でも一番に発表が行われる日本はまだまだ経済的にも注目を浴びているのではないでしょうか?
2014年~2024年のTOP3を振り返る
2024年のランキングに移る前に過去のランキングを見てみましょう。
上記は2014~2024年のTOP3を抜粋してみました。
TOP3に限っては顔ぶれが変わらず、資産額の上下によって順位変動がある程度
(と言っても毎年の資産総額が5000億〜1兆円動くところに驚きを隠せませんが、、、)
柳井さん(ユニクロ)VS孫さん(ソフトバンク)
ランキングをご覧の通りにユニクロの柳井正さんとソフトバンクの孫正義さんが1位と2位を競っています。
資産額の上下はあるものの、お互い違う業界での先駆者。
注目すべきはその仕事のスタンスや考え方、生き方かもしれません。
出典:president.jp
そこに追従するように佐治忠信さん(サントリーホールディングス)
世界からも注目される、日本のトッププレイヤー達の順位変動はいかに!?
それではランキングに移っていきましょう。
2024年最新版長者番付|日本のTOP10(10位〜4位)
10位:毒島 秀行|SANKYO(パチンコ)
10位はSANKYOのCEOである毒島 英行(ブスジマ ヒデユキ)さん
資産額は4820億円!(前年比160億↑)
東京都渋谷区に本社がある、株式会社三共。
パチンコ機の業界で最大手であり、アミューズメントにおいて先陣を切って革命を起こしています。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 8→ | 4660億円(27億↑) |
2016 | 8→ | 4633億円(603億↓) |
2015 | 8↓ | 5236億円(36億↑) |
順位は2位下がったものの、資産額は160億も増えています。
9位:似鳥 昭雄|ニトリ
9位は株式会社ニトリホールディングスの代表取締役会長である似鳥 昭雄(ニトリ アキオ)さん
資産額は5030億円!(前年比1370億↑)
北海道札幌市北区に本社を置く、株式会社ニトリ。似鳥さんは持株会社である株式会社ニトリホールディングス(旧株式会社ニトリ)の会長です。
「おねだん以上。ニトリ」は頭に残るキャッチフレーズではないでしょうか?
ニトリは家具の業界で珍しく、原材料の仕入れから販売、配送をほぼグループ直営で行っており、製造から物流まで押えた一貫体制が他社との差別化になっています。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 13↑ | 3660億円(948億↑) |
2016 | 15↑ | 2712億円(451億↑) |
2015 | 17↑ | 2261億円(1013億↑) |
順位、総資産共に年々着々と上がっており、ニトリホールディングスの業績や時価総額の上昇が順調という表れでしょう。
8位:高原 慶一朗|ユニ・チャーム
8位はユニ・チャーム株式会社の創設者である高原 慶一郎(タカハラ ケイイチロウ)さん。
2001年より代表取締役社長を辞任し、代表取締役会長に就任しています。
資産額は5450億円!(前年比450億↑)
衛生用品の最大手となるユニ・チャーム株式会社。
ベビー用品、生理用品、生活用品、マスクなど、花粉症の時期もすぎる頃ですが、読者の皆様は生活の中で一度はお世話になっているものが多いのではないでしょうか?
実はユニ・チャームの売上比率は海外が多く、なんと6割を超えています。
ベビー・フェミニン・ヘルスケア関連の製品はアジアでNo.1のシェア率を誇っています。
少子高齢化の中でベビーケアの売上が減るとも言われていますが、代わりに介護用オムツの開発が進んでおり、引き続き企業としての続伸が見込めるでしょう。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 6↑ | 5000億円(254億↑) |
2016 | 7↓ | 4746億円(1680億↓) |
2015 | 6↑ | 6426億円(2994億↑) |
ここ数年は10以内の常連。2016年の資産額は落ち込みましたが、2年連続で資産額が5~10%増額しています。
7位:三木谷 浩史|楽天
7位は楽天株式会社 代表取締役会長兼社長 最高執行役員の三木谷 浩史(ミキタニ ヒロシ)さん。
60代、70代を中心としたランキングの中でもひときわ若くメディア露出が多い三木谷さん。
慈善活動家としても著名であり、東日本大震災の際には10億の個人資産を寄付していることでも有名です。
資産額は5660億円!(前年比1110↓)
日本のIT企業の中でもトップ争いをしている楽天。
ECサイトの運営が主だって目立つが、株式販売、クレジットカードの発行などオンライン金融事業が楽天グループの過半数の売り上げを占めています。
M&Aを多角的に広げていき事業拡大がなされていくなかで、楽天ゴールデンイーグルスのオーナー出会ったり、ヴィッセル神戸のおオーナーであったり、プロチームのオーナー権を得ることで、地方活性に貢献している側面も大きい。
メディアに露出度が高いので今後もその歩みに注目すべき若手実業家の一人でしょう。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 5→ | 6770億円(329億↑) |
2016 | 5↓ | 6441億円(6054億↓) |
2015 | 4→ | 1兆2495億円(4487億↑) |
2016年に大きく資産が減少しています。
海外事業での減損が原因だろうと考えられましたが、海外展開の準備段階をしていると、強気に事業展開を考えていらっしゃいます。
5年先10年先を見て動く経営者としての力量が今年も垣間見れるでしょう。
6位:永守 重信|日本電産
6位は日本電産株式会社 代表取締役会長兼社長の永守 重信(ナガモリ シゲノブ)さん。
資産額は5760億円!(前年比1900億↑)
京都府に本社を構えている日本電産株式会社。精密小型モーターの開発、製造において世界一のシャアを維持し続けている、「THE 日本」と呼べる会社。
創業以来57社の会社をM&A繰り返してきて、当時は「意図が見えない。意味があるのか?」といった意見もある中、順調に各子会社が業績を伸ばしてきており、
2014年には売上高1兆円を突破、2023年の売上目標2兆円達成も眼前です。
永守さんの経営論などは時代のリーダーとして一見の価値ありです。プレジデントやダイヤモンドなどでインタビュー受けているものを拝見して見ることをお勧めします。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 12↑ | 3890億円(839億↑) |
2016 | 13↓ | 3051億円(638億↓) |
2015 | 12→ | 3689億円(1193億↑) |
2024年より10位以内にランクイン。3000億円内だった資産も日本電産の業績と同時に大きく伸びたようです。
5位:森 章|森トラスト
5位は森トラスト株式会社 代表取締役会長 森 章(モリ アキラ)さん。
資産額は6910億円!(前年比2030億↑)
東京都港区に本社を構えるディベロッパー・不動産の所有と賃貸・管理を主な事業内容として展開している企業です。
ディベロッパーとして最大手であり、森トラスト・ホールディングスの傘下ながら、森トラスト・グループの中心企業となっています。
ちなみに六本木ヒルズやアークヒルズを手がけた「森ビル」とは資本関係はなく、森トラストが手がけるビルの名前には「トラスト」の名前が付いており(※城山ガーデンのように付いてないものあります)「ヒルズ」をつけるビルディングは一切ないです。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 7↓ | 4880億円(544億↓) |
2016 | 6↑ | 5424億円(962億↑) |
2015 | 10↓ | 4462億円(302億↑) |
長者番付トップ10の常連として毎年名前が挙がっている森章さん。2008年には日本一の資産家、フォーブスJAPANランキングの1位(世界で124位)となっています。
暦年の資産総額の上昇から見ても、日本の資産家の総資産額ボトルアップが傾向として見られます。
4位:滝崎 武光|キーエンス
4位は株式会社キーエンス 名誉会長 滝崎 武光(タキザキ タケミツ)さん。
資産額は1兆8430億円!(前年比4550億↑)
大阪府に本社を構える株式会社キーエンス。
計測機器や情報機器など研究分野に幅広く使われる機器の製造販売において国内と共に海外からも評価されている、高収益会社です。
メディア露出が他社に比べて極端に低く、滝崎さんのお名前、キーエンスの会社名を聞いてもあまりピンと来る人は少ないかもしれません。
実はキーエンス日本一の高給取りとも言われており、
40歳の平均年収が1662万円(日本1位)、野村ホールディングスが1,452万円(日本第3位)
(出典:14年10月15日付東洋経済オンライン)
会社の時価総額は3兆4918億円(日本23位)
※24位は三菱商事3兆4332億円
と外国人投資家から一目置かれている優良会社です。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 4→ | 1兆3880億円(4501億↑) |
2016 | 4↑ | 9379億円(1093億↓) |
2015 | 5→ | 1兆472億円(4024億↑) |
ついに1兆円の資産を超える資産家が4位に。前年比から見て取れるように、資産総額がうなぎのぼりです。
情報開示が少ないだけに、謎が多い資産家の一人と言えるでしょう、、、。
3位:佐治 信忠
3位はサントリーホールディングス株式会社 代表取締役会長 佐治信忠(サジ タダノブ)さん
その資産額は1兆8850億円
ここまで来るとよくわからない数字になってきますが、皆さんご存知であろうサッカー選手のクリスティアーノ・ロナウドが推定年俸40億と言われてます。
そうなるとクリスティアーノ・ロナウドが471人雇える計算になるので、佐治さんお一人の資産で銀河軍団52チーム結成できる計算になります。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 3→ | 1兆4650億円(1429億↑) |
2016 | 3→ | 1兆3221億円(250億↑) |
2015 | 3→ | 1兆2971億円(1323億↑) |
毎年3位に君臨その資産も毎年順調に増加していらっしゃいます。
サントリーホールディングス
大阪市に本社を構えるサントリーホールディングス株式会社
2009年にサントリー株式会社を中心とするグループを持株会社制に移行し、ホールディングス化しました。
創業は1899年の鳥井商店として始まり、1929年にウィスキー「サントリー」が販売され、1963年にサントリー株式会社が誕生しました。
ちなみにサントリーの名前の由来は「sun+とりい」から「sun tory」となったそうです。
歴史ある会社であり創業者の鳥井信治郎さんから始まり→佐治敬三→鳥井真一郎→佐治信忠→新浪剛史と5代の社長がいます。
佐治信忠さんは4代目にあたり2001年〜2014年に代表就任。
2代目佐治敬三さんの三男に当たります。
鳥井家の親族に受け継がれてきた代表も平成26年(2014年)に、初の創業家出身以外で新浪剛史さん(元ローソン代表取締役社長)が代表就任しました。
実はかなり名前が知れ渡っている会社ですが、非上場会社であり株の発行や売買は通常できません。
ビールやウィスキーといった代表的なアルコール類を筆頭に、清涼飲料水各種、「サブウェイ」や「プロント」といった飲食事業まで手広く、生活に寄り添う事業展開をしています。
水と生きる。SUNTORY
2位:柳井 正
2位は株式会社ファーストリテイリング 代表取締役兼会長 柳井 正(ヤナイ タダシ)さん
総資産額。。。2兆210億円!
またまた果てしない額。例えるのであれば、アメリカの大リーグ。全選手の年俸の総額が約3000億円です。
柳井さん一人で3年間は全チームのプロ野球選手が雇えます。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 2↓ | 1兆8200億円(219億↓) |
2016 | 1→ | 1兆8419億円(6690億↓) |
2015 | 1↑ | 2兆5109億円(6597億↑) |
2009年以降、日本の長者番付において1位か2位をずっと維持し続けており、正に億万長者として確かな地位を確立されています!
ファーストリテイリング
アパレルの最大手となるユニクロやG.Uを傘下に持つ持株会社です。
「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」を企業理念として、ファストファッションの提唱社となりました。
柳井さんの父である柳井政雄さんが創業した小郡商事を創業し、その後1984年に柳井正さんが代表に就任。
この頃は言ってしまえば、商店街のただの服屋さんだったそうです。
1985年に下関市にユニクロの原型となる店舗を開店し、1991年社名を株式会社ファーストリテイリングに社名変更しました。
「ユニクロ」の転機としてはバブルが崩壊し、手頃に購入できる服が魅力だったユニクロが注目を浴びて人気を博しました。
ここから目覚ましいスピードで成長をし、爆発的人気を誇った1900円のフリースを販売。日本で200万着が売れ日本人の50人に1人はユニクロフリースを着るというユニクロブームが巻き起こりました。
ほぼ1代で現在の会社、資産を築き上げた柳井さん。海外展開も順調で今後の事業展開からも目が離せません!
服を変え、常識を変え、世界を変えていく
1位:孫 正義
映えある第1位は ソフトバンクグループ代表 孫 正義(ソン マサヨシ)さん
その総資産額とは。。。2兆2930億円
またまた果てしない数字、、、
例えてみましょう。スカイツリーの総工費が650億だそうです。なので孫さんが建てれるスカイツリーの総本数は35本!
47都道府県には届きませんが、各地方都市にスカイツリーを乱立することが可能です。
年 | 前回順位(前年比) | 資産額(前年比) |
2017 | 1↑ | 2兆2640億円(5803億↑) |
2016 | 2→ | 1兆6837億円(296億↑) |
2015 | 2↓ | 1兆6541億円(3947億↓) |
2011年頃から柳井さんと共にランキング上位を台頭してきた孫さん。
昨年から続き2年連続1位を飾りました。
日本経済を支える屈指の経営者。発言や思考はリーダーに相応しいものです。
ソフトバンク
日本の携帯電話通信事業者の代表格の1社であり、他には電気通信やインターネット関連事業など、「通信」のインフラ事業を中心に日本に展開しています。
ソフトバンクグループ株式会社の傘下にソフトバンク株式会社、ヤフー株式会社などを抱え、ロボット事業や流通事業まで幅広く子会社739社、持株会社131社の大グループです。(2024年3月末)
ソフトバンクの沿革はかなり長くなるのでここは割愛させていただきます。
未来の話をしましよう。
孫社長の描くソフトバンクグループの未来は「ナンバーワン企業の集合体」
AIやロボットの最先端技術開発を念頭に、子会社であるソフトバンク株式会社の上場を2024年内に上場。
新たな出資案件。各企業との面談、分析。こちらに時間を割き、エキサイティングな毎日に喜びを感じるとのこと。
まだまだ止まる事、止まる場所が見えないソフトバンクの2022年の行方に期待しましょう!
情報革命で人々を幸せに
億万長者が知っている資産形成とは?
長者番付の全体を見てわかることはトップ10の資産家の方々の総額が前年と比べて増えていること。そして順位変動はあれど顔ぶれは変わらず。
Forbesはランキングを
- 証券取引所
- アナリスト
- データベース
- 政府機関の公開情報
などを基に作成しているそうです。(総資産は親族全体の総額で出しています)
そうあくまで個人情報の末端まで触れず、一部を公開したにすぎません。
もしかしたら、もっとすごい資産をお持ちの日本人だっているかもしれませんし、トップ10の方々の資産総額は何倍もあるかもしれません。
昨年は仮想通貨で思いもよらない人が億の資産を手に入れたでしょう。
しかしながら、その資産をどう維持し資産を増やしていくかが2024年の課題では無いでしょうか?
長者番付から見られるのはどの人がお金持ち?
ではなく、どのような人が、どのような背景(企業)で成功を成したのか、昨年と比較してどのような変化、成長があったのかを考察することが大事ではありませんか?
今資産形成をお考えであればそのご助力をさせて頂ければと。(ただし今は不動産に限ります)
ご興味の方はまずは株式会社スマミン(MIRAIMO運営元)のLINE公式アカウントで無料相談をしてみてはいかがでしょうか?
資産運用、特に不動産投資のことについてはお答えできますのでお気軽にご相談ください。
参照:ForbesJAPAN https://forbesjapan.com/feat/japanrich/