消費税が増税され、住宅の購入に慎重になっている人も多いと思いますが、
一定の要件に合致すれば、新しい制度の住宅ローン控除を利用できるので高額の節税が可能。
「でも、住宅ローン控除ってなんか難しそう…」
「控除を受けるまでの誰かの体験談を見られるものはないかな…?」
そんなあなたには住宅ローン控除について書かれているブログがおすすめ。
当記事では、改正された住宅ローン控除についての説明と、初めて住宅ローン控除を利用する方におすすめのブログを紹介します。
目次
1. 住宅ローン控除について知ろう
はじめに住宅ローン控除とは、どんなものなのか説明しましょう。
住宅ローン控除は、住宅ローンを組んでマイホームを購入した際に利用できる制度で、
条件に合致すれば、毎年40万円・10年間で400万円を上限として、所得税からローンの年末残高の1%を控除されるというもの。
新制度について知る
2023年10月から消費税が増税されましたが、それに対応して控除期間が延長されました。
消費税増税となっても、新制度により節税効果を得ることができ、住宅ローンを利用する人にとっては大きなメリットに。
新制度の概要
次の要件に合致する場合は、10年間の控除期間が3年間延長されます。
- 消費税率が10%の住宅ローンを組んでマイホームを取得すること
- 令和元年10月1日~令和2年12月31日の間に入居すること
新制度の控除期間と控除額は次のとおりです。
最初の10年間は従来通り年末ローン残高の1%、11~13年目については下記の1または2のどちらか少ない額が所得税から控除。
- 年末ローン残高の1%
- 建物購入価格の2%÷3
なお所得税から引ききれなかった金額は、翌年の住民税からも控除されることは変わりません。
また令和3年以降は、元の10年間の控除期間に戻るので要注意。
住宅ローン控除の対象となる種類
住宅の種類による住宅のローン控除適用条件は次のとおりです。
新築住宅の適用条件
新築住宅の場合には、下記の条件を満たす必要があります。
- 減税受ける人自身が、住宅の引渡し日から6ヵ月以内に居住すること
- 控除を受ける年の所得金額合計が3,000万円以下であること
- 対象住宅の床面積が50㎡以上かつ床面積の1/2以上が自分の居住用であること
- 対象住宅で10年以上のローンがあること
- 住宅の引渡しを受けた日から6ヵ月以内に居住すること
- 居住した年と前後2年間の合計5年間で、特定居住用財産の買換え特例や3,000万円特別控除などを利用していないこと
中古住宅の適用条件
中古住宅では、新築住宅の適用条件に加えて、次にあげる条件を満たさねばなりません。
- マンションなど耐火建築物の場合、築25年以内の住宅、
木造などの住宅の場合には、築20年以内であること - 一定の耐震基準を満たしていること
- 生計を一にする親族等からの購入ではないこと
- 贈与された住宅ではないこと
リフォーム住宅の適用条件
リフォーム住宅も住宅ローン控除を利用できますが、新築住宅の適用条件に加えて、次にあげる条件をクリアする必要があります。
- 建築基準法に合致する、大規模な修繕または模様替えであること
- リフォーム工事費用が100万円以上であること
- 現行の耐震基準に適合した耐震改修工事であること
- 一定のバリアフリー・省エネ改修改修工事であること
住宅ローン控除が対象になるローン
住宅ローン控除を受けるためには、下記の6つの機関からの借入であることが必要です。
- 銀行
- 農協や信用金庫・信用組合
- 住宅金融支援機構
- 地方公共団体
- 各種公務員共済組合
- 勤務先
住宅ローン控除の申請期間と申請場所
住宅ローン控除を受けるためには、確定申告を行う必要があります。
なお給与所得者は、2年目以降は会社の年末調整で済ますことが可能。
申請期間
取得した住宅に住み始めた日の翌年の1月1日~3月15日まで。
申請場所
住所地を管轄する税務署に、直接持参する方法と、郵送する方法があります。
国税庁ホームページの確定申告書作成コーナーでのe-Taxを利用すれば、自宅にいながら申請できるので便利。
申請に必要な書類
下記の書類を用意し、提出する必要があります。
必要書類 | 入手先 |
確定申告書A(第一表と第二表) | 税務署から入手 |
住宅借入金等特別控除額の計算明細書 | |
源泉徴収票 | 勤務先から入手 |
住宅ローンの借入金残高証明書 | 金融機関から入手 |
土地・建物の登記簿謄本 | 法務局から入手 |
売買契約書または建築請負契約書のコピー | 不動産会社から入手 |
本人確認書類 | 運転免許証・パスポート・マイナンバーカードなどを自分で用意 |
2. 住宅ローン控除について学べるおすすめブログ3選を紹介
次に住宅ローン控除を利用する際に、参考になるブログを3つ選んでご紹介します。
経験に裏打ちされた記事は、きっと貴方の役に立つことでしょう。
【2024年度分】住宅ローン控除の必要書類と入手方法
住宅リノベーション事業を推進する株式会社ひかリノベが提供するブログ。
2024年度の住宅ローン控除に必要な書類や申請手続きなどについて、わかりやすくまとめられています。
参考:ひかリノベ
ぐーたら確定申告〜住宅ローン控除
アラサーの女性システムエンジニアのブログ。
2016/8にマイホームを建て、住宅ローン控除を税務署に行かずにe-Taxを利用し申請した経験を記述しています。
e-Taxを利用して住宅ローンの確定申告をしたい、と考えている人にはおすすめ。
知識ゼロでもわかる 住宅ローン控除を受けるための確定申告のやり方
ソニー銀行が提供するブログ。
住宅ローンを利用してマイホームを購入し、初めて確定申告をする人を対象にきめ細かく解説しています。
ただし、消費税増税後の新制度の住宅ローン控除には対応していない部分があるので要注意。
参考:知識ゼロでもわかる 住宅ローン控除を受けるための確定申告のやり方
3. 住宅ローン控除でいくら戻ってくるかシミュレーションしよう
住宅ローン控除を申請した場合、いくら戻ってくるのかシミュレーションしてみましょう。
住宅ローン控除の計算方法
消費税増税に伴い、住宅ローン控除が改正になりましたが、基本となる10年間の計算方法は変わりません。
が控除されます。
11~13年目の3年間の控除額は、既に述べたように下記の1または2どちらか少ない額が適用。
- 年末ローン残高の1%
- 建物購入価格の2%÷3
住宅ローン控除シミュレーション
例えば、住宅ローン控除の新制度を利用した場合、13年間でいくら戻ってくるのかシミュレーションしてみましょう。
利用したシミュレーションサイト:価格com住宅ローン控除シミュレーション
- 借入金額:3,000万円
- 借入金利:1.255%(固定35年)
- 返済期間:30年
- 所有権:1名
- 建物取得額:2,000万円
- 年収:700万円
- 扶養家族:2名
- 入居年月日:2023年3月
年数 | 控除額 |
1年目 | 29.1万円 |
2年目 | 28.3万円 |
3年目 | 27.4万円 |
4年目 | 26.6万円 |
5年目 | 25.7万円 |
6年目 | 24.8万円 |
7年目 | 23.9万円 |
8年目 | 23.0万円 |
9年目 | 22.1万円 |
10年目 | 21.2万円 |
11年目 | 13.3万円 |
12年目 | 13.3万円 |
13年目 | 13.3万円 |
合計 | 292万円 |
13年間で合計292万円控除されます。
なお11~13年目は、建物購入価格の2%÷3が適用。
他にもシミュレーションサイトはいくつもあるので利用すると簡単で便利です。
4. 住宅ローン控除について学びたいならブログが参考になる!
ここまで述べたように、消費税が増税となっても、新制度の住宅ローン控除を利用すれば大きな節税が可能。
今回紹介したブログを参考にして、消費税増税後に払いすぎた税金を取り戻すようにしましょう。
なお住宅ローン控除を受けるためには、確定申告をお忘れなく!
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