決められた期間でいいから安く賃貸物件を借りたい。
3年だけ転勤が決まり好条件の賃貸物件を見つけたい。
大学に通うのにマンションを借りるけど更新料が嵩むのが嫌だな…
そんな方におすすめなのがリロケーションの賃貸物件です。
「リロケーション物件を借りる」言うと、え?なにそれ?どんな物件?
と疑問に思う人も多いかと思いますが「定期借家」と言えば聞きなじみがあるのでは?
前回こちらの記事では「リロケーション」について詳しくお伝えしました。
こちらでは「留守宅を賃貸に出して管理してほしい」ということにフォーカスを当ててお話しましたが、
今回はその「留守宅を借りて住みたい」ということに限ってお話しします。
目次
1. リロケーションの賃貸物件とは?
先述の通りリロケーションの賃貸物件=定期借家のことです。
リロケーションよりも馴染みのある言葉ではないでしょうか?
2000年に定期借家権が施行されてから徐々に人気を高めている賃貸法です。
定期借家とは
一定の契約期間に達すると契約が終了する借家制度のことで、貸主借主双方が合意しないと「更新」はできない賃貸物件のことです。
2. リロケーション賃貸物件を借りるメリットデメリット
では、リロケーション賃貸物件・・・つまり定期借家を借りるメリットデメリットは何でしょうか?
メリット
①契約期間内の更新料が不要
例えば4年の定期借家であれば、4年後に退去しなければならず更新はできませんが、
普通の賃貸で発生する2年毎の更新料がいらないというのが大きなメリットです。
②周辺賃料よりも安く、グレードの高い家に住める
リロケーション物件を賃貸する場合は契約期間に縛りがある代わりに、相場の賃料よりも20%ほど低く設定されます。
さらに、リロケーション物件は転勤者などの留守宅で、多くが注文住宅や分譲住宅…
つまり、注文住宅や分譲マンションは購入者にとっては、一生の買い物なので、賃貸用物件に比べるとしっかりした造りかつ、設備の良い建物が多いです。
③入居者審査が厳しいので入居者の質が良い
一棟マンションやアパートが丸ごと「定期借家」の場合、やはり通常の賃貸よりも入居者審査が厳しいので入居者の質が保たれます。
更に、もし迷惑になるような入居者がいても、貸主が再契約を拒否することもできるので安心です。
デメリット
①原則更新や中途解約はできない
貸借人間で合意がある場合を除き、契約の更新(再契約)はできません。
更に、「定期借家契約期間内」の解約はできません。中途解約・明け渡しをしないなどの違反がある場合は違約金が発生するので注意が必要です。
※延床面積200㎡未満の居住用物件のみ、転勤・介護などのやむを得ない事情がある場合は解約できる場合もあります。
なので良い家に長く住みたい人、途中で退去する可能性がある人には向きません。
②入居者審査が厳しいので入居できない場合がある
メリットにも書きましたが、表裏一体のものです。
貸主がいずれ戻ってくる物件なので、ペット不可喫煙不可など、条件が厳しかったり、綺麗に物件を使ってくれそうな人か、修繕をしっかりしてくれそうな人かなどを厳しく見定められることもあります。
真摯な対応をする、そして入居できた場合も、貸主のために綺麗に使用することをより心掛けることが必要です。
③契約期間と次住む物件の諸費用についてはよく考える必要がある
リロケーション物件は大体2年~という契約期間が多いですが、
それより短期間の場合、相場より賃料は安いといっても、
住み替える場合の礼金・仲介手数料・引っ越し費用などのことを考えると場所や引っ越しの回数によっては損をしてしまう人もいるので、費用計算は入念にすることが必要です。
3. リロケーション物件を借りるのに向いている人向いていない人
メリットとデメリットから考えると、
数年以内に生活スタイルが変わる可能性がある方や住宅の購入を考えられている方に向いている契約形態といえます。
賃貸で長期間その物件に入居したいという方には向かないでしょう。
4. リロケーション賃貸物件の検索サイトランキングベスト3
今、リロケーションの賃貸物件(定期借家)は
一番多い東京でおよそ4万件(通常の賃貸が100万件超)
大阪ではおよそ4000件(通常の賃貸は60万件超)となっており、やはり東京に集中していることがうかがえます。
(参考:SUUMO http://suumo.jp/)
リロケーション物件を検索するのに「東京の定期借家の物件」が多い順にランキングにしました。
(情報は全て2023年11月現在のものです)
1位 SUUMO
東京の定期借家数:約4万件
物件写真が豊富でイメージがしやすくなっています。大手の賃貸物件検索サイトです。
2位 LIFULL HOME’S
東京の定期借家数:約3万件
総物件数が日本最大級のLIFULL HOME’S。物件数が多いので条件を絞ってあたりを見つけましょう。
3位 CHINTAI
東京の定期借家数:約1万2000件
不動産会社の「エイブル」と提携しているので仲介手数料がお手頃な物件も探すことができます。
5. リロケーションは貸借人共にメリットの大きい借家契約
リロケーション物件というのは
入居者にとっては転勤・通学など「決められた期間」で「安くいい物件」に住める
貸主にとっては空き家期間に収入を得られ、決められた時に戻ってこられる
など双方にメリットの多い賃貸です。
他にもいいマンションに安く住んで、将来分譲マンションを買うのに参考にする
色んな場所のスペックの高いマンションに住んでみたいなどなど、将来を見込んで定期借家契約をする人も増えています。
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