アパートを探すときには、家賃や立地など、さまざまな条件がありますね。
しかし、意外に気にしないのが騒音です。たまたま、物件の内見をしたときに静かであれば、音を気にしないでアパートを決めてしまう人が少なくありません。
実際に生活を始めてから、騒音に気が付くことが多いようです。日中は静かなのに深夜になると車の出入りで騒がしかったり、隣の部屋の子供やペットのために喧しかったりすることに気が付きます。
そして、一度気になると、なかなか耳から離れません。
騒音により眠れない日が続くと、心理的なストレスだけではなく肉体的にもストレスが溜まります。
今回は、アパートでも騒音知らずで、静かに過ごすための物件選びのコツと騒音トラブルが起きてしまった時の解決方法をご紹介しましょう。
目次
1. アパートの騒音を防ぎ、静かに暮らすためにできること5つ
アパートでは、騒音によるトラブルが多いようです。
騒音を防いで静かに生活するためには、どうすれば効果的なのでしょうか?
ポイントは、入居する前にあるといわれています。では、気をつけなければならない5つのポイントをご紹介しましょう。
①まずは騒音の種類を知る
騒音を防ぐためには、騒音の種類を知ることがポイントでしょう。音の伝わり方により、騒音の種類は異なります。
具体的には固体を伝わる音と空気を伝わる音です。音の性質を知ることで対策の講じ方も異なります。
固体音とは
固体を伝わって聞こえる音を「固体音」といいます。
建物の壁・天井・床などを伝わって聞こえる音です。たとえば、エアコンなど機械の振動による音や水周りの排水音などのように固体を伝わって聞こえます。
音の原因がわかればよいのですが、発生する原因がわかりにくいと解決するのに時間を要する場合があります。
空気音とは
空気を伝わって聞こえる音を「空気音」といいます。
建物の外部から聞こえる車の騒音や隣の部屋から聞こえるピアノの音などです。
空気音の場合、一般的に音の発生原因がわかっているので、比較的対策を講じやすい音といえます。
②防音性の高いSRC・RC造の物件を選ぶ
マンションに多い鉄筋コンクリート造(SRC・RC造)の建物は防音性に優れています。
鉄の棒で骨組みを造り、そこにコンクリートを流し込むという構造のため、壁が密度の高いコンクリートになり遮音性が高くなるのです。
物件選びの段階で鉄筋コンクリート造の建物を選んでおくことが、騒音対策としては大切な第一歩です。
しかし、鉄筋コンクリート造でも窓などの開口部の構造によっては、防音効果が低くなることがあるので注意する必要があります。
木造との違いは?
木造の場合、材料である木材には通気性がよいというメリットがあるのですが、防音面では音を通しやすいというデメリットになるのです。
壁も薄いのが一般的であり、話し声などの小さな音でも聞こえる場合があります。
防音効果が高いのは、一般的に「鉄筋コンクリート造」>「鉄骨造」>「木造」の順になります。
木造の場合は、防音効果の高い壁材が使用されているかどうかがポイントです。
③人が多く集まる・騒音が出るような場所が周囲にないか調べる
音を防ぐよりも、そもそも音が発生しないような場所を選ぶことが先決でしょう。
アパートの近くに人が多く集まるところや騒音の恐れがあるところがないか調べてください。繁華街や学校などがあれば人が集まり、幹線道路があれば自動車の量が多くなります。
人や乗り物が多いところは、必然的に騒音が発生しやすい場所といえます。音に敏感な人には向いていない環境だといえるでしょう。
④同じアパートに住む人の家族に子供・ペットがいるか調べる
子供やペットがいる家庭では、騒音が発生することは想像がつきますね。
あらかじめ、調べておいてください。不動産屋に音が気になることを伝えれば、個人情報になるのですが子供やペットの存在程度は教えてくれるでしょう。
⑤不動産屋に騒音などの近隣トラブルについて聞いておく
入居する前に不動産屋から騒音についての近隣トラブルがなかったかどうかを聞いてください。
不動産屋は近隣トラブルについては、説明義務があるので確認できます。騒音トラブルがあるということは、建物の防音性に問題があると判断できるでしょう。
あらかじめ状況を調べることで、騒音が発生する可能性が少ない場所を選ぶことができれば、わざわざ防音対策を講じる必要がないかもしれません。
最初から防音対策を講じなくてすむ場所を選ぶというのが最も効率的な対策です。
2. 木造アパートでも騒音・音漏れ対策はできる!
騒音には弱いといわれる木造アパートでも、防音対策はできます。
ちょっとした気遣いで騒音トラブルが避けられるかもしれません。一般的に講じられている対策をご紹介しましょう。
1.家具の設置場所を変更し音が気になる壁側に家具を設置する
2.階下に対する防音対策として底が厚く振動が階下に伝わりにくいスリッパを使用する
3.ステレオの音についてはオーディオ機材の下に振動を抑える免振ゴムなどを設置する
4.運動器具などを使用するときは器具の下にマットを敷く
3. もし騒音トラブルが起きてしまったら
周辺状況などを調べてから入居したとしても騒音トラブルが発生することはあります。
お隣の住人がどのような人なのか調べることは難しいのが現実です。そこで、トラブルが起きてしまったときの対処方法をご紹介します。
どこから騒音が出ているかを確かめる
騒音対策を講じるには、どこから騒音が発生しているのかを確認する必要があります。
騒音元が判明しなければ、誰に苦情を伝えればよいのかわかりません。管理会社に伝えるにしても、騒音元を具体的に説明できないようでは解決に時間がかかるでしょう。
なぜなら、管理会社は騒音対策を考える前に、どこから騒音が発生しているかを調べることから始めなければならないからです。
ところが、実際に住んでいない人が騒音の原因を見極めるのは難しい作業になります。
きちんと証拠を押さえておく
騒音対策としては、具体的な証拠があるほうが解決するのが早いでしょう。
どの辺りから、どんな音が、いつ頃から聞こえるかという内容を具体的に整理しておきます。管理会社に伝える場合には、あらかじめ騒音を録音しておくなどの方法も有効です。
直接苦情を言うのは危険?!大家・管理会社に連絡を
騒音の発生元がわかっても、直接苦情を伝えるのは危険です。壁を叩くのもやめておきましょう。
場合によっては、騒音トラブルが事件に発展することも少なくありません。トラブルを大きくしないためには、大家さんや管理会社に連絡するようにしてください。
一般的に大家さんや管理会社には、騒音トラブルに対する経験があります。トラブルを大きくしないで解決するコツを知っているはずです。
騒音トラブルは、自分で解決しようと思わず、プロに任せるのが効果的な対策といえます。
どんな手を使っても止まらない場合は警察へ
大家さんや管理会社に任せても解決しない場合もあるでしょう。どんな手を使っても解決しない場合には警察に相談するしかありません。
大家さんや管理会社の注意では、聞いてくれない悪質な人であれば仕方ないでしょう。
しかし、警察は最終手段だと考えてください。警察が関係してくると、トラブルが大きくなり逆恨みを買うことも考えられます。
4. アパートで騒音知らずになるためには物件選びから!
アパートを選ぶときには、周辺状況や他の住人の情報を収集してから入居の判断をすることが騒音対策のコツです。
物件選びの段階で、あらかじめ騒音を避けるのが効果的な方法でしょう。物件選びの時点が最も大切な騒音対策のポイントなのです。
借りる人だけではなく、投資家目線としても同じことがいえます。
立地や利回りばかりに気を取られ騒音について放っておくと、騒音トラブルから空室にいたる可能性が高いでしょう。投資物件の大切な条件は、「誰もが住みたくなる物件」ですね。
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