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2021年度 東京23区の治安の良い・悪いをランキングTOP5で紹介!

東京23区に住まいを検討する入居者の仲には、通勤や通学の利便性はもちろんですが「治安の良さ」を重要視している人は多いでしょう。

特に、地方から来て初めて東京に住む人や、単身の女性などは居住エリアの治安、物件のセキュリティが物件を決めるポイントになってきます。

このことは、同時に東京23区で不動産投資を検討している人にとっても、治安の良さが入居者を確保するための外せない条件であることを意味しているといえるでしょう。

そこで、今回は2021年度の東京23区の治安の良い・悪いをランキング形式でご紹介します。

1. 東京に物件を購入する上で知りたい23区の治安について

投資物件を検討するには、23区の治安状況を把握しておくことが重要です。

治安の良い区・悪い区を認識すると同時に、同じ区内の治安の良い地域、悪い地域といった細部の確認も必要です。

いかに治安面においてマイナスポイントの少ない物件を購入できるかが、不動産投資の成功のカギともいえます。

東京23区の治安をランキング形式でまとめましたので、是非参考にしてください。

2. 東京23区の治安が良い区ランキングTOP5

治安の良い区には、歓楽街が少なく高級住宅街を擁する区が多く、平均所得も高い傾向にあります。

5位:目黒区

目黒区は23区南西部に位置し、主に住宅地として発展して来ました。

10ヶ国超の大使館もあり、自由が丘や中目黒を筆頭にステータスのある区として30代~40代の単身女性には特に人気の高い区です。

目黒川沿岸は桜の名所として、シーズンには観光客が訪れる場所です。

総人口は約28万4,000人、犯罪発生率は1.02%と治安の良い目黒区ですが、中目黒の居酒屋がある付近や、学芸大学駅の周辺は自転車の盗難やひったくり、粗暴犯などの犯罪が発生しており、今後の課題となっているエリアです。

目黒区はどんな所?

目黒区はファミリー層も多く住む区で、住宅エリアは地域の繋がりがしっかりとしています。

子供に対する地域の防犯対策活動や放置自転車対策も行われていて、防犯・防災に対する意識の高いエリアです。

「住みたい街」では上位にランクインする区ですが、ドラックストアやスーパー、コンビニなどの数は23区の中では少なく、他の区ではよく見かけるチェーン店なども、目黒区ではあまり見かけません。

4位:品川区

品川区は東京23区の南部に位置し、大きく分けると品川・大崎・大井・荏原エリアがあります。

品川エリアはビジネス・商業エリアとして発展していて、多くの大手企業があります。

大井は大井競馬場で有名です。荏原エリアは庶民的な商店街が多く、便利で住みやすいエリアでしょう。

総人口は約40万人、犯罪発生率0.98%と低い数字ですが、犯罪率はエリアによって大きく差が開き、品川・大井よりも大崎・荏原エリアの方が犯罪が多くなっています。

犯罪の種類では圧倒的に、自転車の盗難とスリ・ひったくりが多く起こっています。

品川区はどんな所?

天王洲アイルや品川シーサイドなど、先進的な商業・ビジネスエリアがある一方で、京急線沿線の北品川や立合川、大森海岸など、磯の香りが漂う昔ながらの下町が混在しています。

大井町線沿線の戸越銀座や旗の台なども庶民の街といった雰囲気があり、東急目黒線の不動前や武蔵小山は緑が多く、商店街も充実していて女性やファミリー層に人気があります。

同じ区でもエリアによって雰囲気がガラリと変わります。

3位:世田谷区

世田谷区は東京23区の南西部に位置し、23区で最も総人口が多い区です。

大きく地域を分けると、世田谷・北沢・玉川・砧・烏山の5地域になります。

区全体に高級住宅街が点在していて、玉川エリアには深沢や等々力、砧エリアには成城などを擁しています。

人口総数は約92万5,000人、犯罪発生率は0.97%。高所得者が多いエリアを狙った空き巣や車上狙いが多い傾向があります。

世田谷区はどんな所?

世田谷区全域にわたって緑が多く、駒沢オリンピック公園・砧公園・世田谷公園などを擁しています。

景観に対する意識が高く、区民で景観を守る取り組みも行われています。

若者に人気のある商業エリアの下北沢、三軒茶屋、自由が丘といったエリアも同じ世田谷区です。

2位:杉並区

東京23区の最西部に位置する杉並区は、都心よりも海抜の高い位置にありますが、地域自体は傾斜が少なく自転車移動も容易です。

善福寺公園や隣接する井の頭公園など、自然が豊かで閑静な住宅地として発展してきた地域です。

総人口は約57万7,900人、犯罪発生率は0.96%。

住宅街は道が細く行き止まりや死角が多く、以前は空き巣などの犯罪が多発していましたが、住民の協力のもと防犯対策を強化し、大きな効果を上げています。

しかし、繁華街のある阿佐ヶ谷・高円寺・荻窪駅周辺は現在も犯罪の起きやすいエリアになっています。

杉並区はどんな所?

JR中央線沿線の高円寺・阿佐ヶ谷・荻窪の駅周辺などは、買い物に便利な商店街やスーパーがあり、個性的な店舗や独特のカルチャーがあるエリアとして、若い世代にも人気のある街です。

一方で、杉並区が抱える問題点は、阿佐ヶ谷、高円寺エリアが東京都の「防災都市づくり推進計画」で震災時に大きな被害が想定される整備地域に指定されていることです。

古い木造建築の住戸が多く、現在の耐震基準を満たしていないものが多いことや、狭い道が多く消防車の通行がスムーズではない等の要因があります。

1位:文京区

東京23区のほぼ中央に位置する文京区は、武蔵野台地の東部にあたり、5つの大地や坂から成り立っていて、地形は起伏があります。

「文京」という名前は、「学門の府」という区の特徴から名付けられただけあって、日本の最高学府である東京大学をはじめ多くの大学や教育機関があります。

このような教育施設の集まる文教地区と閑静な住宅街が区のほとんどを占めています。

総人口は22万7,900人、犯罪発生率は0.92%。

このように、文京区は治安の良さでは有名ですが、治安の悪い台東区の上野と隣接している湯島周辺は、文京区でも治安が心配されるエリアです。

文京区はどんな所?

明治時代から夏目漱石や森鴎外などの文人や学者、政治家が多く住んでいた23区の中でも歴史あるエリアです。

先端医療が盛んで、順天堂大学医学部付属順天堂医院などの大規模病院が多いのも特徴です。

六義園や後楽園、小石川植物園など歴史ある日本庭園や公園も点在していて、緑が多く閑静な街並みは、都心とは思えない雰囲気です。

大きな繁華街は無く、東京ドームシティ・アトラクションズのラクーアは区外からの集客もある人気スポットになっています。

3. 東京23区の治安が悪い区ランキングTOP5

治安の良し悪しの基準になる「犯罪発生率」のデータを基に、治安の悪い区のランク付けをしました。(犯罪件数を夜間人口で割る方法で算出)

5位:港区

港区は芝・麻布・赤坂・高輪・芝浦・港南の5つのエリアに分かれています。

東京タワーやレインボーブリッジ、お台場海浜公園など日本を代表するランドマークを多数擁する区です。

総人口約25万4,600人、犯罪発生率2.07%。

赤坂や六本木など都内屈指の繁華街があり多くの人が集まるため、犯罪は起きやすくなります。

港区はどんな所?

港区は東京の高額所得者の集まるステイタスのあるエリアとして地位を築きましたが、その歴史は新しく、1990年以降から始まりました。

地価の大幅な値上がりと共に盛んになった億ションの建設や、1993年にレインボーブリッジが開通した事により注目が集まるようになったのです。

新橋や虎ノ門などのオフィスエリア、商業エリアとしては青山・赤坂・六本木、高級住宅街として有名な麻布や白金台なども擁する区で、駐日大使館や外資系企業も数多く、外国人居住者の数は人口の1割を占めていてグローバルな雰囲気があります。

治安の悪いエリアとそうではないエリアが明白です。

4位:豊島区

豊島区は東京23区の西北部に位置し、池袋駅を中心とした副都心の高層ビル群が立ち並ぶエリアです。

総人口約29万8,500人、犯罪発生率2.22%で、2010年の国税調査では人口密度日本一になりました。

大繁華街である池袋は若者も多く、区外からの人も多いためトラブルの件数が多く治安が悪くなるのが実態のようです。

豊島区はどんな所?

池袋はランドマークであるサンシャインシティを中心に、多くの飲食店や娯楽施設が密集し、多くの若者で賑わいます。

巣鴨の「おばあちゃんの原宿」と称される「巣鴨地蔵通り商店街」は全国的に有名です。

商業エリアとは打って変わって、閑静な高級住宅地である目白・雑司ヶ谷や、立教大学・学習院大学などの教育機関、多くの著名人が眠る雑司ヶ谷霊園も擁しています。

このエリアは治安の心配が少ないエリアです。

3位:台東区

台東区は、東京23区の中央からやや北東寄りに位置し、大きく分けると蔵前・下谷・浅草・上野の4つのエリアに分かれます。

上野駅は北関東・東北・信越地方からの玄関口として新幹線の停車駅でもあり、古くから人の流れが多い場所となっています。

上野公園や東京都美術館をはじめ、多くの公園や美術館、博物館が点在し、浅草の浅草寺は年間を通して国内外から多くの観光客が訪れます。

総人口は約20万3,800人で犯罪発生率は1.26%となっています。

台東区はどんな所?

台東区は江戸時代からの、東京で最も古い市街地の一つといわれています。

上野・浅草は東京の下町を代表とする繁華街があり、飲み屋街は夜間も多くの人が行き交います。

また、浅草といえば三社祭やサンバカーニバルなど、お祭り好きで賑やかな雰囲気があります。

入谷は古い町並みが残り情緒があります。

吉原などの風俗街のエリアもありますが、住宅街に入れば静かで住みやすいエリアです。

犯罪の種類でみると、自転車の盗難や万引き、ひったくりやスリなどが目立ちます。

4つのエリアでは、上野と浅草といった繁華街があり人の流入が多いエリアは圧倒的に犯罪件数が多く、殺人・暴行などの凶悪犯罪も起きています。

2位:新宿区

新宿区は東京23区の中央西寄りに位置し、都庁所在地となっています。

新宿区は歴史が比較的浅く、発足されたのは昭和22年です。

東京都庁を中心とした副都心の高層ビル街や日本屈指の歓楽街である歌舞伎町、コリアンタウンとして韓流ブームでは観光客で賑わった新大久保などを擁しています。

南側エリアには、新宿御苑・明治神宮外苑などの広大な緑があり、北部の落合エリアは住宅地、神楽坂・市ヶ谷・早稲田などの牛込エリアは、再開発から逃れた古い町並みが残っている場所もあります。

総人口は約34万4,100人、犯罪発生率は2.51%で、歓楽街である歌舞伎町を抱えていることもあり、外国人も多くトラブルが絶えないエリアです。

傷害・暴行・強盗・自転車の盗難などが非常に多く、治安の悪さは深刻です。

新宿区はどんな所?

歌舞伎町や新大久保など、治安の悪いエリアを除けば、学生街の早稲田や曙橋、下落合、四谷の住宅街など、生活が便利で住みやすい地域もあります。

また、何と言っても新宿は交通アクセスの良さに魅力があります。

JR山手線・都営新宿線・小田急線・京王線など、複数の路線が乗り入れ、高速バスの「バスタ新宿」も便利です。

1位:渋谷区

渋谷区は東京23区のうち「都心5区」に数えられる区で、渋谷・原宿・代々木の3つのエリアに大きく分かれます。

ターミナル駅である渋谷駅を中心とした繁華街の渋谷エリア、ファッションの発信地としても有名な原宿や表参道エリア、広尾・麻布、松濤などは高級住宅街としてセレブなイメージの地域です。

総人口は約23万人、犯罪発生率は2.76%で、犯罪の発生件数が多いのは渋谷エリア・原宿エリア・代々木エリアとなっていて、これは人の多く集まる繁華街はどうしても治安が悪くなる、という事を物語っています。

ただ、他の区に比べて事件の種類も多様で、傷害や暴行件数が多く治安の悪さは深刻です。

渋谷区はどんな所?

大きな繁華街を抱える商業エリアと、都内有数の高級住宅街もあり、治安の面でも大きく差があります。

高級住宅街であれば、政治家や芸能人なども多く、必然的にセキュリティには慎重なエリアになります。京王線沿線の笹塚や幡ヶ谷エリアも、駅前から庶民的な商店街が並び、横道を入れば静かな住宅街となり、治安も比較的良いエリアです。

4. 東京23区で物件を購入する場合は、住みやすさを調べておく事をおすすめします!

上記のランキングは一般的な「犯罪発生率」の算出方法である、「犯罪件数を夜間人口で割る」方法で出されたデータです。

千代田区など公官庁やオフィスの多い区は、極端に夜間人口が少なくなるため、犯罪発生率の数値が極端に高くなります。

そうなると実際の状況とは離れた数値になるため、千代田区は除外してあります。

また参考までに、現実の状況により近い数字がわかる、昼間人口+流出人口も加えたデータを基にしたワースト5は、

  • 1位台東区
  • 2位豊島区
  • 3位江戸川区と渋谷区
  • 4位新宿区
  • 5位墨田区

となっています。(引用:東京カレンダー株式会社/犯罪発生率から見る本当に危険な区/安全な区とはより)

このように、データの算出方法によっても結果に違いがあります。

また、治安の良し悪しだけでは「住みやすさ」の判断基準にはなりません。

治安や生活利便のバランスが重要です。

投資物件の選択は、入居者の目線に立って総合的に判断していくことが大切になります。

家賃や人口ランキングなどその他の23区ランキングは以下の記事を参考にしてみてください。

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