投資に興味があるけど、一体何をしたらいいのかわからない。
不動産投資か投資信託か株のどれがいいんだろう?
そんな悩みを持っていませんか?
今回は色んな投資がある中で不動産投資・不動産投資信託・株の3つをテーマにそれぞれ解説しましょう。
投資と言っても種類によってメリットとデメリットがあり、向いている人も存在します。
自身にとってどの投資が一番いいのかを見極めるためにも今回の記事を読んでみてください。
目次
1. 不動産投資・不動産投資信託・株3つの投資法の特徴と比較
投資にはさまざまな種類がありますが、中でも代表的3つの特徴やリスクについてそれぞれ解説します。
不動産投資
不動産投資はマンションや一軒家などの建物を所有して経営することが一般的です。
利益を上げるやり方は大きく2つあります。
一つは借主から家賃を得ることで利益を得るインカムゲイン方式と、
もう一つは手持ちの物件を他のオーナーの人に売って差益を得るキャピタルゲイン方式です。
一般的に不動産投資は投資の中でもリスクが低いとされており、多くの方が不動産投資をスタートさせています。
少しユニークな不動産投資としては太陽光発電やトランクルームといったものもありますが、物件を購入して経営するのが一般的です。
不動産投資信託(J-REIT)
不動産投資信託とはプロにお金を預けて不動産投資を代わりに行ってもらう方法です。
自身の知識や経験ではなく、プロが行うことから最近人気が出てきています。
利益の上げ方は主に2種類。
1つ目は不動産投資をした結果の分配金を得る方法と、
2つ目は購入した時点の基準価額よりも上回った時点で売却する方法です。
銘柄選びが大変ですが、自身で経営しない分だけ時間の余裕がない人でも手軽に投資できます。
株
株式上場している株式を購入することで投資をするのが株になります。
株の利益のあげ方も大きく2種類。
1つは配当金や株主優待をもらう方法、2つ目は購入時点より株価が上回った時に売却する方法です。
不動産投資や不動産投資信託と比較すると、株主優待があるのがユニークな点。
とはいえ、配当金がない株式や株主優待がない株式もあるので事前に調査したうえで投資するのがよいでしょう。
株式上場している会社は多く、業種もそれぞれであることから投資知識だけではなく業界の知識も必要になってきます。
一般的に株式は投資の中でもリターンが大きく、失敗もしやすいのが特徴です。
不動産投資・投資信託(J-REIT)・株 比較一覧表
利回り | リスク | 参入難易度 | 流動性(売りやすさ) | 投資後の手間 | 元本の変動 | |
不動産投資 | 3%~10% | 小 | 中
※ただし、最近は低額からの不動産投資も可能 |
小 | 管理会社に一任すれば手間はかからない | 小 |
投資信託(J-REIT) | 0%~5% | 中 | 小 | 大 | 値動きや状況をチェックする必要があるが手間まではいかない | 中 |
株 | 0%~5%
※配当金であり設定されていないものもある |
大
※場合によっては上場廃止などを受けることもある |
小 | 大 | 値動きや状況をチェックする必要があるが手間まではいかない | 大 |
※利回りはあくまでも参考です
- 長期的で安定的でありながらも、十分な利回りを求めるなら不動産投資
- ハイリスクハイリターンで大きな利益を上げたいなら株
- 手数料を支払っても手間を少なく、堅実にいきたいなら投資信託(J-REIT)
2. 不動産投資・投資信託(J-REIT)・株の違いについて
不動産投資・投資信託(J-REIT)・株についての概要がわかりました。
今度は具体的な違いは何なのか比較していきましょう。
不動産投資と不動産投資信託(J-REIT)の違い
資産を保有するかどうか
投資的な視点から見る違いは「現物資産であるか」と「証券であるか」ということです。
不動産投資は自身が物件を購入し、オーナーとして経営していきます。
つまり、自分で実際にある資産をやりくりして利益を目指すのです。
逆に投資信託(J-REIT)はプロが経営する不動産の利益を分配する仕組みです。
実際に不動産を所有しているのは証券を販売している会社側になります。
資産として自身で持つか、投資先が持っているかの違いがまず1つです。
融資が受けられ、レバレッジがかけられるかどうか
次にポイントになるのがレバレッジです。
不動産投資におけるレバレッジは金融機関から融資を受けることですが投資信託(J-REIT)は違います。
証券なのでレバレッジを活かしたい場合、信用取引を行う必要が出てくるのです。
不動産投資の融資は計画的な支払い計画を持てば、比較的安全に完済することは可能です。
しかし、信用取引の場合はレバレッジのかけ方にもよりますが大幅な下落を受けた場合に大きな損失が発生します。
レバレッジの掛け方にも違いがあり、リスクは投資信託(J-REIT)の方が大きくなるのです。
もちろん、レバレッジを掛けずに投資するのがよいですが、それだと不動産投資よりも利益率が低くなる傾向があります。
不動産投資と株の違い
流動性
不動産投資と株の違いを比較すると、流動性、つまり売りやすさにおいて大きな違いが出てきます。
不動産は基本的に高額であるため、売りたいと思ってもすぐに売り手が見つかるわけではありません。
株は逆に1株が高くても1万円と不動産と比べても安いです。
最近の株投資は1株から購入可能な単元未満株やミニ株といったシステムを導入し、少額からの投資が可能になりました。
つまり流動性においては株のほうが一枚上手と見てよいでしょう。
元本の安定性
しかし、気にするべきは元本の安定性です。
投資した額から価格が下がってしまえば、実質的なマイナス。
株は10年で5倍10倍といった上昇もありますが逆もあります。
不動産は10年で5倍に跳ね上がることはまずあり得ませんし、価格が極端に下がることもありません。
しっかりと地に足つけた投資が不動産なら大きな可能性と利益をかけるのが株となります。
3. 不動産投資・投資信託(J-REIT)・株のメリットやデメリット
それぞれの投資にはメリットやデメリットが存在しますので見ていきましょう。
不動産投資のメリット
不動産投資のメリットは下記です。
- 安定した収益が望める
- 保険の代わりになる
- 税金の対策がしやすい
- 長期的な投資がしやすく、私的年金にもなる
不動産は主に家賃収入を得て、利益を上げるのが基本です。
不動産投資=高額というイメージはあるかもしれませんが、融資の際に団体信用生命保険に加入しなければなりません。
この保険を担保にすることで、少額の頭金でもスタートすることができます。
また、節税にも不動産は強いです。
不動産には減価償却・ローン金利・固定資産税などを経費にすることが可能で確定申告をすることで節税できます。
不動産価格が短期間で大幅に下がることはなく、長期的な資産形成において不動産は大きなメリットがあるのです。
不動産投資のデメリット・リスク
不動産投資のデメリット・リスクは下記です。
- 空室リスク
- 流動性が低い
- 金利上昇の可能性
- 老朽化による建物価格の下落
不動産投資においてもっとも懸念されるリスクが空室リスクでしょう。
家賃収入で利益を得るためには借主がいないといけません。
しかし、ずっと同じ人が借主となることは極めて稀です。
また、流動性が低いのも見逃せません。
経営が不安定になり売りたいと思っても売れないという事象も出てきます。
金利が上昇しローンの支払額が上がることもありますし、老朽化で建物価格が下落することも念頭に入れるべきです。
上記のデメリットやリスクの多くは事前のシミュレーションや対策を行っているかで変わってきます。
完全にリスクを取り除くことは難しくても、入念な準備と知識があれば最低限のリスクに留めることができるのです。
投資信託(J-REIT)のメリット
投資信託(J-REIT)のメリットは下記です。
- 少額からの投資が可能
- プロが代わりに運用してくれる
- 実質的な分散投資である
投資信託(J-REIT)は1口からの購入が可能で大体は1万円前後で高くても10万円ほどです。
投資=多額というイメージがあるかもしれませんが、1万円前後であれば少額のうちに入るでしょう。
そして、何より嬉しいのが自身ではなくプロが運用してくれることです。
不動産投資は管理会社に任せないのであれば、すべて自分で行う必要が出てきます。
そうすると不動産経営におけるすべての事を自身で対応しなければならず、本業と同時にやることは難しいです。
豊富な知識と経験を持つプロに任せることで安定的な利益を得やすいのがポイントでしょう。
また、実質的な分散投資である点にも注目です。
基本的に投資信託(J-REIT)は1つの不動産の運用ではなく、国や地域などさまざまなところの不動産を運用しています。
銘柄にもよるのですが、実質的な分散投資であり安定感のある投資と言っても過言ではありません。
投資信託(J-REIT)のデメリット・リスク
投資信託(J-REIT)のデメリット・リスクは下記です。
- 元本保証がない
- さまざまな手数料が取られる
投資信託(J-REIT)はあくまでも証券であり、元本保証はありません。
つまり、運用が上手くいかないとドンドンと価格が下落し、購入価格よりも大幅に下がることもあるのです。
そして、手数料の問題についても理解しておく必要があります。
投資信託(J-REIT)には管理費・買付費・信託財産保留額などの手数料がかかります。
株のメリット
株のメリットは下記です。
- 株価が短期間で大幅に上がることがある
- 配当金や株主優待がもらえる
- 低額でも始めることが可能
株の一番のメリットは短期間でも2倍3倍の価格になることです。
全ての株が上がるわけではありませんが、有望な株を購入すればチャンスは出てくるでしょう。
また、株にもよりますが配当金や株主優待がもらえるものも存在します。
株主優待については指定の株数を購入することで企業の商品券や実際の商品を得ることができます。
そして株は投資信託よりも低額で始めることが可能。
株にもよりますが1株1,000円ほどの株も存在し、最近では1株単位での購入もできるようになりました。
その分、株主優待などは受けることができませんが手軽に投資できるのは魅力です。
株のデメリット・リスク
株のデメリット・リスクは下記です。
- 大幅な価格下落の可能性
- バランスシートなど企業チェックするための知識が複雑
株の一番のリスクは大幅な価格下落の可能性があること。
企業の不祥事や経営悪化により、株価が大きく下落してしまうのです。
特に不祥事に関しては予想しづらいのも問題。
他にも企業をチェックするうえで企業が提示しているバランスシートで投資判断をしますが初心者にはハードルが高いでしょう。
バランスシートを必ず見なければいけないという訳ではありません。
しかし、投資として利益を上げようと思うのなら少なくとも会社の経営状態を見ることは必須です。
他にも今後の経営戦略を調査して、投資するかどうかの判断をするのでハードルが高いでしょう。
4. 不動産投資・投資信託(J-REIT)・株に向いている人
それぞれの投資のメリット・デメリット・リスクを見てきました。
ここで気になるのが自身がどの投資に向いているかではないでしょうか?
それぞれの投資ごとに見ていきましょう。
不動産投資に向いている人
不動産投資に向いている人は下記です。
- 長期的な資産構築を考えている人
- 地道ながらもコツコツとやり遂げられる人
- 短期間での利益ではなく将来を見据えられる人
- 入念な準備ができる人
- 融資を得られる属性であること
基本的に不動産投資は他の投資と比べると地味な面が出てきます。
すぐに結果が出るわけではなく長期的に行って、どうなるのかがわかるためです。
ですので、短期間で利益を上げたい人には向きません。
地道で入念な準備と将来を見据えた行動が必要になります。
そして、不動産投資をする上で必要なのが融資を受けられる属性であることです。
不動産投資は融資を得て、レバレッジを掛けることで大きな利益を上げられます。
金融機関から融資を得る際には勤務先や年収などの個人属性が評価対象となるため絶対条件ではないですが、有利になることは間違いありません。
投資信託(J-REIT)に向いている人
投資信託(J-REIT)に向いている人は下記です。
- 少額投資から始めたい人
- 手軽に安定的な投資を始めたい人
- 投資初心者
- 分散投資をしたい人
投資信託(J-REIT)は不動産投資と比べるとどうしても利益において低くなりがちです。
手数料の問題があるためですが、その代わりプロが運用してくれます。
投資初心者で投資をするとどうなるのかを見るという観点では投資信託(J-REIT)はよいかもしれません。
実質的な分散投資にもなるので、リスクを少しでも減らしたい人に向いているでしょう。
株に向いている人
株に向いている人は下記です。
- 畑の違うモノでも興味を持てるかどうか
- 徹底的な調査を行える人
- 決断力がある人
株は自身が持っている知識や経験とは違う業種に対しても興味を持ち、調査できるかがポイントです。
言い換えればアンテナが高い人は株に有利と言っても過言ではありません。
1990年代初期のIT、2000年代初期の携帯事業などアンテナを高くしている人が大きな利益を得ました。
株は個人で行うので決断は自身のみで行うことが多いです。
自身が持っている株の株価が下落してしまい元本を割ってしまったらどうするかは大事な決断です。
次の投資のために損切をするか、一時的な下げだからしばらく持つかなど全ての判断は自身の責任です。
いうなれば投資は自身の責任が大きいところですが、株は個人での判断が主なのでより大きくなります。
5. 不動産投資はリスクも低く、資産を手に入れることができるので初心者にもおすすめ!
不動産投資・投資信託(J-REIT)・株についてを解説しました。
どの投資もメリットがありますが、その中でも不動産投資をおすすめします。
理由はリスクが低く、利回りも高くできるからです。
初心者には不動産は難しいと思うかもしれません。
しかし、不動産が難しいと思うのは不動産についての勉強をしてこなかったからです。
勉強をしてみると不動産は思いのほか、簡単なものなんだと感じる場面も多く出てきます。
私的年金や長期的な資産形成を考えているなら、一度は不動産投資について勉強することをおすすめします。
でも一人で勉強するのはハードルが高いでしょう。
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