不動産投資を始める上で重要なことは何だと思いますか?
資金がどのくらいあるべきか、融資を上手く受けること、物件を上手に見つけることなど色々思いつくかもしれません。
これらももちろん重要ですがもっと重要なことがあります。
それは「目標設定」。
目標設定をするのとしないのとでは雲泥の差が出るのが不動産投資です。
不動産投資の多くは長丁場であり、明確な目標があることで行動のブレを無くし、結果として大きな成果を得ることができます。
今回のテーマは目標設定ということで重要性やメリット、注意点をお伝えしましょう。
目次
1. 不動産投資における目標設定の重要性とは?
不動産投資をする上で目標の設定は非常に重要です。
投資なんだから儲かればいいんじゃないのか?目標なんてなくてもいいじゃんと思うかもしれません。
しかし、もしこれがマラソンだったらどうでしょうか?
マラソンは42.195kmも走る大掛かりな競技です。
走りきるための体力を付けなければいけませんし、いつ走るのかや目標のタイムによってトレーニング方法は違ってきます。
不動産投資もマラソンと同じように多くは長期の投資になりますし、個人が設定する目標によって良い物件、悪い物件が分かれます。
まずは投資をする目的・目標を定めることが大事なのです。
目標があることで投資手法が決められる
目標を定めることで見えてくることがたくさんあります。
前述のマラソンを例にするとわかりやすいでしょう。
マラソンを4時間で走りたい人と2時間で走りたい人では準備も走るペースも違ってきます。
不動産投資も同じです。
短期間で多くの利益を得たいのか、長期で少しずつ堅実に利益を得たいのかで手法はガラッと変わります。
いつまでにどのくらいの利益を得たいのかを明確にすることで方向性がハッキリし、迷わない投資ができるでしょう。
2. 不動産投資における目標を設定するメリット
不動産投資をする上で目標を設定するメリットは大きく5つ。それぞれ項目ごとに解説します。
投資に不向きな物件を購入する可能性が減る
目標が定まっていれば目標達成するための行動をするようになります。
例えば長期でキャッシュフローを少しずつ積み上げることが目標ならば、不動産の売買に向いた物件には手を出さないでしょう。
逆に短期間で利益を得たいと考えているのであれば不動産売買を考えた行動をするはず。
このように目標が定まっているからこそ、どんな物件が良いのかが明確になりミスや失敗のリスクを格段に減らすことができます。
具体的な行動に移せる
あてもなく街を歩いたり、計画性もなく旅行に行くとムダな時間を過ごすことは多くあります。
しかし、もし目標を定めていればどうでしょうか?
目標を達成するための行動をするので具体的な行動をします。
不動産投資も目標があることで「何をしなければならないのか?」が明確になるでしょう。
買うべき物件を見つけやすくなる
目標があれば後は目標を叶えてくれる物件を探すだけです。
シンプルですが実際に目標があるとないとでは全然違ってきます。
目標から逆算することで買うべき物件の条件が決まり、あとは見合う物件を探せばいいのです。
モチベーションを高められる
不動産投資の行動は会社とは違い、誰かに指示されて動くわけではありません。
自身で考え、責任やリスクを持つことが大事です。
もしも、目標がなく何のイメージも持っていないのであれば自身で考えたり、責任やリスクもどこか他人事のようになります。
目標があれば、達成したときの喜びも想像できますし、理想の生活を得ることができます。
モチベーションは誰かに管理してもらうものではなく自身で管理するものです。
そのためにも明確な目標を設定することが大事と言えます。
リスク対策を立てられる
ほぼ全ての投資にはリスクが存在します。
不動産以外にも株式や投資信託・金・国債なども例外ではありません。
目標を定めているということは何をすべきかの道筋を立てられる状況と言えるのです。
歩く道がわかっていれば冷静にどんな状況になりえるのかを分析できます。
リスク対策をすることで万が一の事態が起こってもリカバリーが可能なのです。
盤石な資産形成をするためにもリスク対策を立てることこそが一番有効かもしれません。
不動産投資のリスクと対策については以下の記事を参考にしてください。
3. 不動産投資における目標を設定する場合に考えるべきポイント
目標を定めることの重要性やメリットがわかりました。
しかし、具体的にどんなポイントを押さえればいいのかわからないかと思います。
大きく6つのポイントがありますので一つずつ解説していきましょう。
融資が受けられる金融機関
不動産投資の多くは金融機関から融資を受けて行います。
もちろん現金のみでも不動産投資は可能ですが、資金を用意することやレバレッジを利かせたいという点からも融資を受けるほうが有利と言えるでしょう。
自身の目標を定めたら具体的にどんな物件でいくらの融資が必要かがわかります。
後は融資をしてくれる金融機関を見つけるだけです。
金融機関はそれぞれに独自の融資条件があり、Aという金融機関で断られてもBでは融資をしてくれるということは当たり前のようにあります。
現実的な目標を掲げるのであればこの点は重視したほうが無難です。
将来的にどれだけの物件を購入するか
どんな物件をどれだけ購入するのかを設定しておくと目標は立ちやすいです。
例えば最終的に毎月10万円の不動産収入が欲しいケース。
この目標であれば例えば1500万円の物件を年利8%で運用できれば目標は叶います。
当然ですがローンの返済や税金などを考慮した実質利回りでシミュレーションするのが吉です。
購入する物件のタイプ・ターゲット
目標を定める際に自身の資金や属性などを考えると自然と購入する物件のタイプやターゲットが決まってきます。
目標を定める上での理想は現在の状況を考えないことかもしれませんが、現実問題として自身の状況は踏まえるべきです。
資金が少ないのであれば中古マンションのワンルームを持つ、資金に余裕があればファミリー用のマンションを持つなど方向性が定まります。
戦略を練る上で自身の状況を冷静に見ることで現実的な目標を定めることができるのです。
目標達成時期を決める
目標は定めるだけではなく、いつまでに達成するのかを明確にしましょう。
「いつか月10万円の不動産収入が欲しい」ではなく「〇年後に月10万円の不動産収入を得る」のほうがより具体性が出てきます。
目標を達成する時期を決めることで自身に制約が出てきます。
プレッシャーにもなるかもしれませんがプレッシャーこそ目標を達成するためのスパイスでもあります。
可能であれば最終的なゴールの目標設定だけでなく途中途中での目標の設定をするとより具体性が増します。
目標とする利回りやキャッシュフロー
不動産投資の目標は利益を得ることです。
そこで重要なのが利回りやキャッシュフローの概念です。
キャッシュフローとはお金の流れや最終的に自身のふところに納まるお金のことを指します。
毎月〇万円の不動産収入が欲しいと決めれば、後はその理想に近づくために逆算をするだけでいいです。
目標額を設定する場合は今の状況にプラスいくらあればいいのかを決めると決めやすいかもしれません。
目標達成のための投資戦略
投資をする上で戦略を持つことは重要です。
- 自身の資金はどのくらいか?
- 金融機関からどのくらい融資を得られるか?
- どんなタイプの物件でどの属性の人をターゲットにするか?
など多岐にわたります。
あなた自身が持つ武器や特性、対応できる戦略によって当初考えていた目標よりも上方修正することも考えましょう。
初心者の場合は投資戦略を立てるのは難しいので信頼できる不動産業者に相談すると色々と見えてきますのでおすすめです。
4. 不動産投資の目的別に見る目標の設定方法
目標を設定するためにも目的の設定が必要です。
目的とはつまるところ「あなたが不動産投資をする理由」であり、「解消したい問題」。
個人ごとに目的は違いますが大きく4つに分けることができます。
相続税対策の場合
相続税を可能な限り減らしたいのが1番の目標で可能であれば収益を上げたいと言うのが本音でしょう。
ポイントとしては値崩れしない安定した価格をキープする物件がベストです。
値下がりしない物件ということは常に需要があることを指します。
例えば都内にアクセスしやすいような好立地なエリアは理想と言えるでしょう。
どちらかというと攻めの資産運用というよりは守りの方に重点を置いてリスクを可能な限り減らすよう目標を設定するのがいいです。
節税対策の場合
節税対策でメインになるのが所得税になります。
不動産投資には減価償却があり、購入した物件の費用を複数年に分けて経費として計上することができます。
収入から経費を差し引いたのが所得となるため、経費が多ければ多いほど所得税は低くなるのです。
不動産投資をする場合は不動産に関連するものであれば経費に計上することが可能。
お金をたくさん稼いでいる人が行うように思われるかもしれませんが、一般的なサラリーマンでも節税対策として物件を購入している人もいるので注目してみるといいでしょう。
所得税の税率は所得額によってはたった1円違うだけで20%の所得税率が10%になることもあります。
可能であれば狙ってみるといいかもしれません。
家賃収入を目的とした場合
純粋に家賃収入を得て第二の収入という位置づけを目的としているのであれば最終的な収入を描くのがいいでしょう。
本業にプラスして家賃収入があれば、老後の生活も豊かになり、リストラなどの不安もなくなります。
家賃収入を子供の学費の足しにしたり、何かを購入するためなど様々な場面で有効活用できるのです。
そのためには「いつまでにいくら必要なのか?」を洗い出せば自然と目標は決まるでしょう。
アーリーリタイアを目的とした場合
アーリーリタイアは人によって定義が曖昧であり、多くの場合は65歳の定年を迎える前の50代でリタイアすることを指します。
場合によっては30代をアーリーリタイアと定義している人もいますが、この定義については自身で決めるのが一番です。
自分の人生をどうしたいのかを考えて「いつまでにアーリーリタイアするのか?」を考えることが目標設定のポイントです。
アーリーリタイアは理想的ではありますがその分、やるべきことや戦略など用意や行動が断然に違います。
期間が短ければ短いほど難易度は上がりますので、いきなり大きく行動するのではなく実際に不動産投資を数年してみることから始めるといいかもしれません。
そうすることで不動産投資はどんなものなのかを肌で感じ取れますし、より具体性のある目標や計画を練ることができます。
5. 不動産投資の目標を設定する場合の注意点
目標を設定することは大事ですが注意する点も多くあります。
間違った目標設定をしてしまうと思わぬ落とし穴にハマってしまうことも…。
どんな注意点があるのか見てみましょう。
属性にあった目標を設定する
属性とは自身の状況(資金や融資をどのくらい受けられるのか?など)を指します。
一般的に自営業の場合は融資が受けにくく、サラリーマンは受けやすいです。
そのサラリーマンの中でも大手に5年以上勤めている場合は多額の融資を受けやすいのが現実です。
不動産投資の場合、融資を受けることで大きなリターンを得ることができます。
また、自己資金がどのくらいあるのかも重要です。
例えば年収200万円、貯金30万円のフリーターが10年後に不動産収入だけで生活をするというのは流石に難しいと言わざるをえません。
不可能ではないでしょうが現実的ではないことはハッキリと言えます。
無謀な目標を定めてしまいムリな計画をすると、どこかで痛いしっぺ返しをもらうことになるので属性に合った目標を設定してください。
目標に固執しないようにする
目標を設定したら必ず達成しなければならないと言う思いに駆られてしまうかもしれません。
まず念頭においてほしいのは、一番の問題は不動産投資をして取り返しのつかない失敗をしてしまうことです。
目標はあくまでも目標であり、やらなければならないことではありません。
目標に固執しすぎてしまい、本業の方を疎かにしてしまうと会社からクビを言い渡されるかもしれませんので注意してください。
適時目標を修正する
目標を設定しても必ずそれ通りになるわけではありません。
不動産投資をしている多くの方は本業を持っており、何かと対応しなければならないことはあるでしょう。
想定ではこのくらいのことができているのにと思っても、実際には思わぬことで時間を取られることもしばしばです。
適時目標を修正し、やり続けることこそが成功するための秘訣と覚えておきましょう。
大きすぎる目標を設定しない
大きすぎる目標は夢があっていいかもしれませんが、自身が疲弊してしまう恐れもあります。
プレッシャーや行動量の多さによって自身の体を壊してしまう可能性も考えられるので注意が必要。
熱量にもよるのですが、特に初めての不動産投資の場合は大きすぎる目標を持たないほうが賢明です。
日常生活の中で本業に支障をきたさない程度の行動でできる目標を設定するのがいいでしょう。
6. 不動産投資では明確な目標を持つことで成功する可能性が高まる
目標を設定することの重要性が今回でわかったかと思います。
具体性を持つことでより不動産投資の成功率がグンと上がりますのでまずは自身で目標設定してください。
しかし、いきなり目標設定をしろと言われても難しいのが本音ではないでしょうか?
不動産に関する知識がなければ設定した目標が現実的なのかそうでないのかの区別もつきません。
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