不動産投資をする場合は、 不動産投資ローンを組んで物件を購入します。
「ローンを組む」ということは、自己資金以上の資産を得るという、いわゆる「レバレッジ効果を高める」ということです。
不動産投資はこのレバレッジ効果が高い点がメリットなので、ローンを組んで購入する方がメリットは高いといえるでしょう。
ただ、不動産投資で融資を引っ張るのは大変であり、不動産投資の肝といえる部分です。
そこで今回は三菱UFJ銀行の不動産投資ローンに注目して解説していきます。
不動産投資ローンは住宅ローンのように一律で金利が決まっているわけでもなく、明確な融資条件を明示しているわけではありません。
そのため、金利などもケースバイケースであり、実際に借入しないとわからない点が多いです。
以下に記載した情報を参考に銀行選びをしてみてください。
目次
1. 2023年10月1日より三菱UFJ銀行で不動産投資ローンを取り扱い開始!
三菱UFJ信託銀行は2023年9月28日で、いわゆる「アパートローン(不動産投資ローン)」などの受付を終了すると発表しました。
その代わりに、2023年10月1日から三菱UFJ銀行がアパートローンなどの取り扱いを開始しています。
三菱UFJ信託銀行がアパートローンなどの個人向け融資から撤退する理由は、「資産運用や不動産、相続など主力の信託事業に特化するため」としています。
長らくつづく低金利によって銀行の収益が悪化しているため、本業に力を入れて「稼ぐ力」を伸ばしたいと考えられます。
2. 三菱UFJ銀行の不動産投資ローンの概要
さて、そんな三菱UFJ銀行の不動産投資ローンの概要をみていきましょう。
①融資額・期間
融資金額は以下の通りです。
・原則100万円以上3億円以下(10万円単位)
・ただし土地評価額の2倍以内として以下1~3の範囲内
- 新築は「建築費+建築費の20%以内」
- 増改築は「費用の100%以内」
- 購入や借り換えは「対象担保評価の70%以内」
また、融資期間は1年~30年(1年単位)となっています。
②金利タイプ
金利タイプは以下の通りです。
- 固定金利10年型
- 固定金利5年型
- 変動金利型
③保証人
保証人は基本不要です。
ただし、団体信用生命保険(団信)に非加入の場合には1名以上設定する必要があります。
団信とは、借入者が亡くなったり高度障害になったりするときに残債分が下りる生命保険なので、団信に加入すれば銀行としても万が一のときのリスクヘッジになるのです。
3. 三菱UFJ銀行の不動産投資ローンの特徴
次に、三菱UFJ銀行不動産投資ローンの、以下の特徴を解説します。
- 物件の評価方法
- 望まれる属性
①物件の評価方法
物件の評価方法は明確に記載していませんが、一般的には建物価値は構造ごとで単価が異なります。
たとえば、木造であれば13万円/㎡、RCは19万円/㎡で計算し、そこに築年数と耐用年数を加味した係数を掛けます。
また、土地に関しては路線価を基準にすることが多く、そこに実際に取引事例を加味して計算するというイメージです。
ただし、諸条件は金融機関によって異なるので、三菱UFJ銀行なりの評価方法があるはずです。公表はされていませんので、担当者と相談をして物件の評価を聞くしかないでしょう。
②望まれる属性
望まれる属性は、理想は年収1,000万円以上で、職業は安定した職業です。
この点は通常の金融機関と同じですが、メガバンクの場合には地方銀行や信用金庫よりもさらに融資の審査は厳しくなります。
そのため、年収が高くても自営業の方や経営者は比較的厳しく見られるでしょう。
4. 三菱UFJ銀行の不動産投資ローンの融資審査は厳しめ!借り換えは比較的スムーズか
三菱UFJ銀行はメガバンクであり、日本最大の銀行です。
そのため、個人向けのアパートローンは主力商品というわけではなく「厳選された優良な相手」にしか貸さないでしょう。
つまり、融資条件は極めて厳しくなり、強いて言うなら借り換え実績があれば比較的スムーズかもしれません。
冒頭でいったように金利などはケースバイケースなので、一概にはいえません。
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