住宅を購入するためにはいくつかのステップが存在します。
その中でも重要なのが金銭の支払いです。売買契約時に支払う以外にもいくつかの段階で支払いが発生します。
そして複数の取引先に支払いをしていくことが一般的です。
自己資金が少ない場合でも銀行からの融資「つなぎ融資」を受けることによって不動産購入の手助けをしてくれます。
今回は実際につなぎ投資を受ける上で実績もあり、信頼できる銀行を5つ紹介します。金利や融資限度、どのような条件なら手続き可能なのかを解説していきます。
1. つなぎ融資について
不動産を購入するときにはじめて目にする人もいる「つなぎ融資」は住宅購入の際に利用される「住宅ローン」とは特徴が異なります。そのため、どんなものかを説明していきます。
つなぎ融資ってどんなもの?
つなぎという言葉の通り、不動産、特に注文住宅の購入前に必要な資金を借りるための融資です。
住宅ローンは不動産売買契約時に物件が完成していなければ融資は受けられません。新築物件購入時は住宅ローンの融資を受ける前に様々な支払いが必要になります。
土地代金、建築施工費や中間時点で支払う資金などが必要になります。その際に、つなぎ融資を利用して住宅完成前の支払いを行うことになります。
メリットは借入なので返済が必要になりますが、住宅ローンの金額を利用してつなぎ融資金額を返済します。
借入状況は一本化されるため管理はしやすくなります。
ですが、デメリットもあります。
つなぎ融資を扱っている銀行で融資を受けた場合は、ローン借入先と同じにする必要がある銀行が多いです。
扱っていない銀行は、別会社でつなぎ融資を受けるように誘導されますので、覚えておきましょう。また、手続きの問題点や金利や手数料なども大きく設定されることがあるため注意が必要です。
つなぎ融資はどんな時に必要なのか?
主な利用方法は、住宅ローン借り入れ前に、必要な支払いを自己資金で対処できない場合には、「つなぎ融資」を利用することになります。
支払いが複数に分かれるため、途中の支払いが滞っては物件購入までに時間がかかります。そのためにつなぎ融資を利用し、支払い環境を安定させる役割を担ってます。
つなぎ融資に関しての詳細は以下の記事をご覧ください。
2. つなぎ融資におすすめの銀行5社を厳選紹介!
つなぎ融資は実施している銀行が少ないです。理由は、短い期間のために資産融資を行うことで手続きや貸付金の確保などが負担になるからです。
そのため、今回は厳選した5社の融資体制を説明していきます。
おすすめ銀行①:イオン銀行(イオンフラット35つなぎ融資)
フラット35を利用することが前提条件で、イオン銀行で住宅ローン実行する場合にのみ適用されます。土地代金への利用や建築請負契約金額が数回に分けて支払うときに利用できます。
金利や手数料
- 用途:土地購入のためのつなぎ資金・建物の建築資金へのつなぎ資金
- 借入金額:500万円から8,000万円以内(1万円単位)
- 借入期間:3か月以上から12か月未満
- 金利:固定金利2.97%(基準金利+市場金利)
- 担保:なし
- 団体信用生命保険:任意加入
- 手数料:3か月から6か月以内では借入金額の1.08%②6か月以上から12か月未満では1.62%(最低融資手数料は108,000円)
- 保証人:なし
つなぎ融資のおすすめポイント
団体信用生命保険の加入が必須な銀行がある中で、任意の加入なのでおすすめのポイントです。融資金額も8,000万円までと範囲が広いため頭金として支払う金額が多き場合にはおすすめできます。
おすすめ銀行②:新生銀行(アプラスブリッジローン)
特徴は抵当権(登記簿に仮ではあるが新生銀行が持ち主になる)ところです。担保として権利を差し出す必要がありますが、差し出すことで融資を受けることがしやすくなることもメリットになります。
金利や手数料
- 用途:土地購入代金、建物建築着工金、建物建築中間金
- 借入金額:500万円から8,000万円以内(1万円単位)
- 借入期間:1か月以上から12か月未満
- 金利:固定金利2.675%(短期プライムローン+年1.2%)
- 担保:抵当権を設定(新生銀行が所有)
- 団体信用生命保険:なし
- 手数料:融資事務手数料は108,000円
- 保証人:なし
つなぎ融資のおすすめポイント
手数料が一律108,000円なので金額による上下がありません。負担が少なくなるケースが多いです。
条件が金融機関から融資を内定されていれば問題ないケースが多いため、つなぎ融資だけ条件に満たさずに受けられないといった問題はありません。
土地代金や建築着工金では、記載されている金額の何パーセントが融資として降りるかが明確に明記されているため、借り入れ状況や金額を確認しやすくなります。
おすすめ銀行③:みずほ銀行(住宅融資つなぎローン)
大手銀行の中でもつなぎ融資に力を注いでいるみずほ銀行のローンです。
特徴は金利が変動であることと団体信用生命保険への加入が強制であることが条件として挙げられるところです。
金利や手数料
- 用途:フラット35や住公代が行われる前に引き継ぎの資金としての利用
- 借入金額:「融資承認金額(買取仮承認額)-諸費用(10万円単位)」(1万円単位)
- 借入期間:1か月以上から12か月未満
- 金利:変動金利(借入時の日にちの短期プライムレート連動長期貸出金利が適用)
- 担保:なし
- 団体信用生命保険:強制加入(保険料は加入者でなく、みずほ銀行が負担)
- 手数料:無料
- 保証人:保証会社の保証をつける(保証人は不要だが、事務手数料32400円が借入金利に含まれます)
つなぎ融資のおすすめポイント
事務手数料が無料となってますが、諸費用を融資金額から引かれています。
そのためまとまったお金を用意する心配がないことは魅力的です。
また、フラット35を利用する場合にのみつなぎ融資可能な銀行が多い中、利用しなくても融資が受けられるメリットが大きいです。
https://www.mizuhobank.co.jp/retail/index.html
おすすめ銀行④:ARUHI(ARUHIフラットつなぎ)
国内最大級の住宅ローン金融会社として有名です。変動金利のため、他のつなぎ融資より高く見えますが、その分融資への柔軟な対応や制限が少ないことが魅力的です。
金利や手数料
- 用途:土地購入代金、建築資金、中古住宅購入資金
- 借入金額:100万円以上8,000万円以下を4回に分けて交付してもらえます(1万円単位)
- 借入期間:1か月以上から12か月未満
- 金利:変動金利3.6%から15.0%
- 担保:なし
- 団体信用生命保険:取り扱いなし
- 手数料:108,000円
- 保証人:なし
つなぎ融資のおすすめポイント
大きなポイントは2つあります。
- 申し込みしてから交付ができる状態まで最短で5営業日というスピード性
- 申し込みに必要なものが、申込書類と現場写真のみ。中古住宅購入資金の場合は、申込書だけで審査が受けられる
おすすめ銀行⑤:楽天銀行(つなぎローン)
ネット銀行やネットショッピングで大きな注目を浴びている楽天のローン商品。ネット通販だからこそ可能にした低金利で利用しやすい環境を提供しています。
金利や手数料
- 用途:土地売買代金、建築資金(着工金、中間金)
- 借入金額:500万円以上(10万円単位)
- 借入期間:一回目の融資日から12か月未満
- 金利:固定金利2.63%
- 担保:抵当権を設定(楽天銀行が所有)
- 団体信用生命保険:楽天銀行が指定の保険に強制加入(費用は楽天銀行が負担)
- 手数料:108,000円(借り入れから差し引きます)
- 保証人:なし
つなぎ融資のおすすめポイント
楽天銀行で住宅ローンの金利が低いことが特徴のためセットで利用することで大きなメリットを得られます。
ローンを組むことで会員情報がランクアップし、優待制度やポイントがもらえたりするため、通常生活で楽天を利用する人にとっては魅力的な融資先になります。
https://www.rakuten-bank.co.jp/
3. つなぎ融資は金利や手数料をよく確認して自分の条件に合った銀行を選ぼう
つなぎ融資は魅力的ではありますが、すべての商品が住宅ローン契約後の資金から一括返済を求められます。
建築資金や土地購入代金に利用した後で住宅ローンが借りられないケースでは、借り入れの金額が大きく負担になります。
事前に住宅ローンの審査を行い、借りられる状態が内定できた時点でつなぎ融資の検討をすることが賢い方法です。
金利や手数料は一般的な住宅ローンに比べると高いことが特徴です。自分の返済状況や収入状況と相談し、無理のない銀行を検討することが重要です。
つなぎ融資の金利が低い銀行は以下の記事でランキングにしていますのでそちらも併せて参考にしてみてください。
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