「賃貸マンションを経営している」と聞くと、うらやましいですね。
それも1棟丸ごと賃貸しているなら、庶民の意識からすると、それなりに「不動産王」のような気もします。ところが、真の不動産王とは想像を絶する存在なのです。
不動産投資なんて、そもそも、それなりの資金がなければできないような気がします。
ある程度の資金を元手に稼ぐのであれば、成功することで稼ぎが高額になることは想像がつくでしょう。それも雪だるま式に膨れ上がりそうです。
今回は、アメリカのビジネス誌「フォーブス」が不動産投資で巨額の富を築いた人のランキングをまとめた「2016年の世界不動産王ランキングTOP 10」をご紹介します。
不動産王が誰で、どれだけの金額を稼ぎ、どのような実績があるのかを実感してください。
目次
- 世界の不動産王と呼ばれる人はどんな不動産投資をして成功を収めているのか?
- 世界の不動産王ランキングTOP10を紹介!
- 不動産王の成功者を見ると不動産投資だけでなく手広く事業をしている人が多い!
世界の不動産王と呼ばれる人はどんな不動産投資をして成功を収めているのか?
不動産王が成功をおさめた投資には、さまざまなものがあります。決して不動産のみではありません。
初めから不動産業界に参入している人だけではないのです。不動産以外で資金をためて不動産投資を始めた人もいます。
そもそも、「不動産王とは、お金持ちが始めたビジネスが成功した結果だろう」と思っていませんか?確かに生まれながらのお金持ちもいます。ところが、そうでもない人が少なからずいるのです。
世界の不動産王ランキングTOP10を紹介!
それでは、世界の不動産王といわれる人のランキングを順番にご紹介しましょう。とにかくケタ違いの金額です。
10位:許家印、総資産額:86億ドル
主な不動産投資内容
河南省の貧しい農家に生まれた許家印は、鉄工所の技術者の職につきました。
その後、貿易業を経て不動産事業を手がけることになります。1996年に「恒大地産集団」を立ち上げ、主に集合住宅を取り扱い広州市最大の不動産デベロッパーに登りつめました。
不動産のみではなく、サッカークラブの買収によりクラブ運営も手がけています。
また、慈善家としての一面もあり、2024年にフォーブスチャイナ慈善家リスト2位を獲得。2023年までに脱貧困支援として低所得者に約1,800億円の拠出をするとしています。
9位:スティーブン・ロス、総資産額:120億ドル
主な不動産投資内容
国際的不動産グループ「リレイテッド・カンパニー」の会長スティーブン・ロスは、関連会社において、アメリカ最大規模の私有地開発を手がけています。
工期が2025年までとされる長期的な開発です。
不動産のみならず、NFLのマイアミ・ドルフィンズのオーナーです。
デビット・ベッカムとメジャーリーグやサッカークラブをマイアミに誘致する活動に力を入れています。さらに、F1にも興味を持っているようです。
8位:トーマス&レイモンド・クォック、総資産額:130億ドル
主な不動産投資内容
クォック兄弟は、大手不動産デベロッパー「サンフンカイ・プロパティーズ」創業家の出身です。
香港を拠点に活動し、香港市内の国際金融センターや高層ビルへの投資実績があります。
兄弟であるウォルター・クォックもランキング上位に顔を出しています。なお、弟のトーマスが2014年に贈賄容疑により懲役刑を受けました。そのため、現在はレイモンドが会長として統括しています。
7位:ジェラルド・キャヴェンディッシュ・グローヴナー、総資産額:130億ドル強
主な不動産投資内容
公爵の称号を持ち、大地主のなかの大地主といわれるほどの莫大な土地を所有しています。不動産会社「グローヴナー・グループ」のオーナーです。アメリカ・オーストラリア・日本など世界17カ国にわたり業務展開しています。
陸軍将校としての顔も持ち、1973年に国防義勇予備軍である王立装甲軍団の少尉に任官されます。その後、少将にまで昇進して退役。
2016年8月にランカシャーの病院で64歳の若さで亡くなりました。
6位:劉鑾雄、総資産額:131億ドル
主な不動産投資内容
香港の大手不動産デベロッパー「華人置業集団(チャイニーズ・エステーツ)」のCEOである劉鑾雄は富豪実業家として知られています。ロンドンの高級住宅地ベルグラビアで、約47億6,000万円の住宅を購入しました。
現在の婦人との間の子どもにも想像を絶する額の宝石や不動産を購入しているようで、5歳にして約1,200億円の資産があるといわれています。また、女性に対しても高価な贈り物をするのが好きなようです。
5位:ディビッド&サイモン・ルーベン、総資産額:144億ドル
主な不動産投資内容
インドのボンベイ出身で1950年代イギリスに移住し金属事業で成功すると、その後、兄サイモンが不動産業界で成功し、ディビッドも不動産業界に参入しました。
ルーベン兄弟は、ロンドンの金融街やウォール街では、よく知られた存在です。
また、さまざまな話題を提供することでも知られています。バッキンガム宮殿近郊に所在するオフィス用の建物を、プール・サウナ・従業員宿舎などを備えた大邸宅に改装する認可を得たことで話題になりました。
4位:郑裕彤、総資産額:145億ドル
出典:https://www.forbes.com/lists/2011/82/hongkong-billionaires-11_Cheng-Yu-tung_NB1U.html
主な不動産投資内容
中国広東省出身の郑裕彤は、戦後「周大福珠宝集団」で金販売の見習いとして出発し、宝飾品販売大手に育てると、1970年に「新世界発展」を立ち上げました。
香港・中国を拠点として不動産からデパートまで幅広く事業を広げています。
また、長期にわたるマカオのカジノ業への投資も手がけました。新世界発展グループは、大手の香港財閥として知られています。しかし、2016年9月に91歳で病気のため亡くなっています。
3位:ドナルド・ブレン、総資産額:151億ドル
主な不動産投資内容
アメリカの大手不動産会社「アーヴァイン・カンパニー」の会長であるドナルド・ブレンは、海軍退役後1万エーカーの土地を購入し、都市を作り上げるという壮大な計画を実現。
その後、アーヴァイン社の株を買収しCEOに登りつめました。
地域に根付いた事業家で、土地の保護・保全や教育・研究には、熱心に寄付する慈善家でもあるのです。現在までに約130億円の寄付をしているといわれ、2006年には「国家自然景観賞」を受賞するなど自然保護にも貢献しています。
2位:李兆基、総資産額:215億ドル
主な不動産投資内容
1963年に仲間と「新冯基企業有限会社」を立ち上げ、他社が手がけていない中小住宅の開発に乗りだしました。
香港の経済発展に勢いのあるなかプロジェクトが大成功します。不動産業界に基盤を作りあげたのです。
そして新たに「永泰建業公司」を立ち上げました。株式市場の急激な上昇にも乗じて、不動産のみならず、タイヤメーカーやガス会社などへの投資で超が付く大企業へと発展していくのです。
1位:王健林、総資産額:287億ドル
主な不動産投資内容
王健林の「万達グループ」が76のホテルと13の文化施設を売却しました。
不動産業界のトップを走る万達グループが不動産業から撤退することには、驚く人も少なくないはず。
中国政府が不動産市場の投資需要を抑制する傾向にあることが影響したようです。
中国の不動産市場が転換期を迎えているのは理解できるところです。
特に王健林は、日本の議員にあたる中国生協委員なので、中国政府の動向には人一倍注意していることでしょう。
不動産王の成功者を見ると不動産投資だけでなく手広く事業をしている人が多い!
不動産王と呼ばれる人を調べてみると、不動産に対して、それほどのこだわりはないように思えます。不動産王になるまでに、さまざまな事業で成功した結果として現在の地位を築いてきている人が少なくありません。
不動案王になった後でも、さまざまな事業を手がけたり社会に貢献したりしています。
不動産王とは、利益の上りやすい業界や商品に敏感な人がたどり着く成功者としての、ひとつのモデルなのでしょう。
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