自宅を新築する場合やリフォームを行う際に太陽光パネルの設置を検討したことはありませんか?
最近の新築物件は、ほとんど屋根の上に太陽光パネルが設置されているように思います。
自宅での太陽光パネルの設置の場合は、ほとんどが自分たちで使用する電力を賄うために設置することが多いのですが、太陽光発電は見方を変えるとビジネスにつながるのをご存知でしょうか?
太陽光発電による投資の詳細と投資方法として選択肢に加えることができるかどうかについて見ていきましょう。
目次
1. 太陽光発電投資とは?
太陽光発電投資と聞いて思いつくのは「誰かが太陽光パネルで発電した電気を買い取ってくれるのか」というくらいだと思います。
買取制度が本格的に始まったのは平成26年(2012年)からで、まだ5年しかたっていません。
5年前と比較すると太陽光パネルを設置している家庭や広大な敷地に太陽光パネルが並んでいる光景(太陽光発電所)を見かけるようになりましたが、太陽光投資にはどのようなメリットがあるのでしょうか?
1-1. 「再生可能エネルギー」である太陽光投資のメリット
再生可能エネルギーとは何でしょうか?
再生可能エネルギーとは決して絶えることのない太陽光、風力、水力、地熱、バイオマスなどの自然エネルギーのことを指します。
風力発電や水力発電などは現在の日本の電力を支える一部として積極的に行われていましたが、太陽光発電は外灯や時計と言った一部の電源の確保程度にしか用いられていませんでした。
では、なぜ太陽光発電が投資として注目され始めたのでしょうか?
太陽光投資のメリットからその謎に迫っていきましょう。
太陽光「再生可能エネルギー」で無限
再生可能エネルギーである太陽光は、石油のように埋蔵量がなくなってしまうエネルギーではなく、無限に発生するエネルギーです。
半永久的にそのエネルギーを活用できるため、設備面のトラブルが生じない限り、ずっと安定した利益が生じ続ける投資法と言えるでしょう。
国家による太陽光発電の固定価格買取制度の導入
地球温暖化対策の一環として、また東日本大震災の電力不足をきっかけとして本格的に政府主導で太陽光発電の電力購入が行われるようになりました。
政府がバックアップについていることによって電力会社が20年間は固定価格で買い取ってくれるため、安定した収入を確保できると言えるでしょう。
1-2. 太陽光投資のデメリット・リスク
太陽光投資はバックアップに政府がついていて半永久的に続くエネルギーを利用した投資法であることを考えるとデメリットなどなさそうですが、実際はどうなのでしょうか?
太陽光投資には以下のようなデメリットやリスクがあります。
買い取り制限の可能性
実際に買い取り制限が実施されたことはありませんが、供給量が増えすぎた場合には火力発電の出力を抑制します。
それでもなお供給量が多い場合には再生可能エネルギーの出力を低下させるというプランがあります。
今後太陽光投資を行う個人や企業が増えていくことによって電力が余ってしまうような状況に陥った場合、新規参入の制限や買い取り量の制限が生じてしまう可能性もゼロとは言い切れません。
固定期間経過後の問題
20年間固定価格で買い取りを行ってくれるということは、安定した収入を確保できるという最高のメリットとなりました。
しかし、固定価格での買い取りが本格化したのは2012年であり、まだ20年間経過した契約が存在しないため、20年経過後に契約がどうなるのかがわかりません。
買い取りが停止されてしまった場合には設備だけが残ってしまい、買い取り価格の引き下げが行われてしまった場合にはランニングコストとの兼ね合いで魅力がなくなってしまうでしょう。
天候に左右されやすい
太陽光が再生可能エネルギーで半永久的なものであることが魅力の1つでしたが、梅雨時期など天気が悪い時には発電量が少なくなってしまいます。
一時的や数日間の悪天候であれば問題ありませんが、長期間の悪天候の場合には予想以上に収入への影響が生じてしまうかもしれません。
2. 太陽光投資にかかる費用あれこれ
太陽光投資は20年間の固定買い取り制度が適用されるため、圧倒的に安定したパフォーマンスを期待できます。
実際に太陽光投資を行った場合、どの程度の利回りが期待出来て、どんな初期費用やランニングコストが発生するのでしょうか?
不動産投資と比較しながら見ていきましょう。
2-1. 利回り
利回りには想定利回り・表面利回り・実質利回りの3種類あることをご存知ですか?
不動産投資の場合では、満室を想定した場合の利回りが想定利回り、空き部屋などを考慮に入れた現状の利回りが表面利回り、表面利回りから経費を差し引いた実質利回りがあります。
一般的に、太陽光投資の想定利回りは10%前後と言われており、初期投資を行った場合には10年でようやく投資を回収できることになるでしょう。
不動産投資で中古物件の運用を行う場合の理想的な想定利回りが10%前後であることを考えると、同程度の利回りでの運用が行えると言えます。
2-2. 初期費用やランニングコスト
太陽光投資の主な初期費用は以下の通りです。
- パネルを設置する土地
- 太陽光発電モジュール
- パワーコンディショナー
- 売電メーター
- 発電モニター
発電に必要なパネルやそれを電力会社に供給するための設備、発電量の管理や売電における電力量の測定の設備などが挙げられています。
太陽光投資を本格的に行うためには広大な敷地が必要になるため、土地を購入する費用なども考慮に入れておかなければなりません。
主なランニングコストは以下の通りです。
- 固定資産税
- メンテナンス費用
- 防犯等の管理費用
- 設備の保険費用
土地を有しているため固定資産税が発生することと、設備のメンテナンスや雑草や木がある場合のメンテナンス費用などが発生します。
土地に発生するランニングコストを下げるために人里離れた場所を選択することが多く、高額設備の窃盗対策も欠かせません。
設備にはメーカーの保証期間がありますが、固定買い取り期間の20年を保証してくれることはないため、自分自身で追加の保証に入る必要があるでしょう。
一般的な不動産投資の費用は?
不動産投資の主な初期費用は以下の通りです。
- 物件購入費(土地・建物)
- 売買や登録にかかる手数料や税
不動産投資の初期費用はほとんどが物件の購入費用になりますが、物件の取得にかかる不動産会社や司法書士の手数料、登録などにかかる税などが挙げられます。
主なランニングコストは以下の通りです。
- 固定資産税
- 物件の修繕費
- 管理委託費用
- 水道光熱費
こちらも太陽光投資同様、土地を有しているため固定資産税が発生することと、部屋のクロス張替えや防水塗装のやり直しなどの修繕費が発生します。
各部屋の電気代は入居者負担ですが、廊下などの共用部の電灯や植栽の水やりなどの水道光熱費、不動産会社に管理を委託した場合の管理費などが定期的に発生するでしょう。
3. 太陽光投資vs不動産投資
利回りや初期費用などから検討するとどちらの投資法を行うほうが良いのでしょうか?
条件別に比較を行ってみましょう。
3-1. 土地をすでに持っている人
土地をすでに持っている場合でもその土地の場所によって、最適な投資法を選択する必要があります。
例えば、人里離れた場所の土地を持っている場合には不動産を新築しても入居者を期待することはできません。
そのような条件の場合には、太陽光は周辺に木々などが無い限り場所に関係なく均等に降り注いでくれるので、安定した収入をもたらしてくれるでしょう。
不動産投資の場合には限られた敷地を縦に有効活用することができますが、太陽光投資の場合には横にしか使うことができません。
そのため、立地条件のいい土地を所有している場合には不動産投資が適していると言えるでしょう。
3-2. 新規購入か中古購入か
太陽光投資は、太陽光発電の設備を新設しても既に設置されているものを購入したとしても想定利回りは10%前後を期待することができます。
不動産投資は、物件を新設した場合と中古物件を購入した場合の利回りに大きな差が生じるため、その時の条件に左右されてしまうと言えるでしょう。
利回りを基準に考えると、新設物件の不動産投資と太陽光投資では太陽光投資、中古物件の不動産投資と太陽光投資では引き分けと言えます。
3-3. 地震などの自然災害リスク
火災、地震、台風など様々な自然災害が想定されますが、不動産投資と太陽光投資ではどちらの方が自然災害のリスクが大きくなってしまうのでしょうか?
地震と台風で考えるとリスクは太陽光投資の方が大きいと考えられます。
地震の揺れによって設置しているパネルが転倒したりなどの影響と、台風による飛来物による損傷などの影響を大きく受けることが予想されるでしょう。
4. 新しい投資法として選択肢に加わるか?
地球温暖化の抑制と2011年の東日本大震災の影響を受けて、日本の電力需給を再生可能エネルギーで補おうという意識が強くなりました。
その結果、政府がバックアップにつくことで2012年から本格的に電力会社の電気買い取りが始まり、現在に至ります。
安定した収入が期待できる一方で本格化してから5年しか経過していないため、固定買い取り期間の20年が終了した場合にどうなるかと言ったことが明確になっていません。
設備面の耐用年数が20年あるかどうかも明確になっていないため、まだまだ先行きが不透明と言えるでしょう。
しかし、安定した収入を得ることができることに変わりはなく、太陽光パネルを手掛ける会社・業者の選別をうまく行えば、株式投資や不動産投資に代わる可能性が未知数の投資法になります。
投資の選択肢が増えることによって条件に適した投資法が選択できるようになるため、より安定した収益が確保できるようになるでしょう。
また、弊社(MIRAIMO運営元:株式会社スマミン)では土地活用の一種としてマンションなどによる不動産投資物件をご紹介しています。
無料セミナーで具体的な物件例を用いてご説明していますので、お気軽にご参加ください。
マンション投資が何なのかよくわからないという人は以下の記事は一読の価値ありです。
今ならMIRAIMOを友達追加いただいた方にもれなく、
オリジナルのe-book「中古マンション購入チェックリスト」をプレゼント!