皆さんは住宅を購入する時の不安なことはありますか?おそらくほとんどの方は住宅ローンを気にしているのではないのでしょうか?
住宅ローンの指標でもある10年物国債の金利が低く誘導されていたため、低利でローンを借りられたのですが、2023年9月に日銀が定期的の行う金融政策決定会合で、10年物国債の金利を0.1%から0.2%程度の上昇を容認したのです。
今回の決定にともない金融機関は長期金利を引き上げる措置に踏み切りました。
といっても上昇幅はまだ低く、変動金利相場にいたってはいまだに史上最低の金利のままです。
米国でも10年物国債は2.8%程度と安定しており、日本の長期国債への金利引き上げへの圧力も弱いままです。
消費税引き上げを控えて今が住宅ローンを見直す絶好のチャンスと言えるのではないでしょうか。
そこで今回は各金融機関の住宅ローン金利動向を見て行こうと思います。
不動産投資ローン(アパートローン)をご検討の方は以下の記事をご覧ください。
目次
1. まずは金利の種類について良く知る
変動金利について
住宅ローンには「変動金利」と「固定金利」の2種類があり、実際の住宅ローンでは金利の変更が反映されるのは5年に1度となります。
メリットは金利が低めに設定されており、低額でローンを返済できます。逆にデメリットは返済額が増加することです。
ですので余計に金利分返済しないようにも、まとまった金額を作り金利が低いうちに多く返済できるようにしましょう。
また、変動金利の中には固定金利期間が選べる「固定金利期間選択型」があり、3・5・10年から選ぶことができます。
固定金利について
固定金利とは一定の金利で返済できる仕組みです。
メリットは金利が固定されているので、返済額が変わらないことです。
デメリットは、変動金利よりも高めの金利が設定されていること、今後金利が低下する場面では、返済額が変動金利のものより、増額になることもあります。
フラット35について
フラット35は金融機関と「住宅金融支援機構」とが提携した住宅ローン商品の一種で、金利タイプは全期間固定金利タイプのみです。
審査は「物件自体」が重視されるため、個人事業主や契約社員、勤続年数が短い人などでも借りやすいという特徴があります。
2. 現在の住宅ローンの金利について
固定金利の10年以上や全期間固定金利の現状
10年固定金利も各金融機関とも上昇しました。
一番多いのが0.05%となっています。
据え置きは、りそな銀行・新生銀行・常陽銀行・中央労働金庫などでした。
全期間固定金利で見ると、全体では0.03%~0.15%の上昇です。
フラット35の金利の現状
住宅金融支援機構の発表では、融資率9割以下、借入期間21年以上で、約1.35%~2.00%となっています。
借入期間20年以下でも約1.3%~1.9%となっています。
最多金利で0.02%の値上げです。
金利を下げた金融機関について
全期間固定金利を下げたのは、三井住友銀行で0.02%でした。
日銀の金融政策について
日銀が10年国債の金利変動幅を約±0.1%から約±0.2%まで容認すると発表したことで、固定金利期などの金利が上昇しました。
変動金利に関しましては変更なしですので影響はありません。
3. 住宅ローンの金利の推移
変動金利の推移について
一部の都市銀行が0.5%を下回る金利を打ち出し、都市銀行離れ対策を実行しています。
最近ですとネット銀行の金利がとても低く設定してあるので、都市銀行などがネット銀行に対抗しています。
固定金利(10年固定金利)の推移について
固定金利は10年国債の金利動向に影響を受けますので、注意点としては銀行により最低金利と最高金利の差が大きくなっているので、定期的に確認しましょう。
フラット35や全期間固定金利(35年固定金利)の推移について
こちらも固定金利同様10年国債の金利の動きに影響を受けます。
ネット銀行では最低金利が約1%を下回る銀行もあり、都市銀行では最低金利と最高金利の差が約0.5%であるのに対し、ネット銀行では約1.5%前後となっています。
4. 住宅ローン金利を種類別で比較!
H30年度 変動金利 人気ランキングTOP5
5位:ソニー銀行
業界でトップクラスの低金利や安い諸経費。
変動から固定、固定から変動への変更も手数料なし。
https://adv.moneykit.net/hl0013/
変動セレクト住宅ローン変動: 適用金利0.750%(2018/09/03現在)
4位:りそな銀行
大手銀行の一角で住宅ローンの獲得に積極的。特に借り換えに力を入れており、変動金利でも新規借入より金利を低く設定している。
https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/landing/karikae.html?waad=k6TL9b65
りそな住宅ローン(金利プラン全期間型)融資手数料型変動:
適用金利0.470 (2018/09/03現在)
3位:イオン銀行
イオングループでの買い物が5年間、5%オフになる特典がある。
https://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/lp/new.html?trcd=a100001218
住宅ローン 金利プラン 手数料定率型変動:適用金利0.570 (2018/09/10現在)
2位:じぶん銀行
三菱UFJ銀行とKDDIが出資した銀行で、変動金利は業界内でトップクラス。
https://www.jibunbank.co.jp/pc/landing/homeloan/loan2/index.html?code=HLDA0000014V
住宅ローン 全期間引下げプラン変動:適用金利0.457%(2018/09/03現在)
1位:住信SBIネット銀行
三井住友信託銀行とSBIホールディングスが設立したネット銀行。
借り換えを重視しており、変動金利は新規借入よりも金利を低く設定している。
https://contents.netbk.co.jp/lp/homeloan/net_02/index.html
ネット専用全疾病保障付住宅ローン<通期引下げプラン> 変動:
適用金利0.457%(2018/09/03現在)
H30年度 固定金利 人気ランキングTOP5
5位:ソニー銀行
https://adv.moneykit.net/hl0013/
住宅ローン固定10年:適用金利0.970%~1.020%(2018/09/03現在)
4位:住信SBIネット銀行
変動金利・固定金利ともに低い金利。
保証料・繰り上げ償還手数料が無料。
https://contents.netbk.co.jp/lp/homeloan/net_02/index.html
ネット専用全疾病保障付住宅ローン<当初引下げプラン> 固定20年:
適用金利1.310%(2018/09/03現在)
3位:りそな銀行
10年固定で低金利を実現。
WEBからの一部償還手数料は無料。
「最長3年間支払なし」保険付き女性向け住宅ローン提供。
https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/landing/karikae.html?waad=k6TL9b65
りそな住宅ローン(金利プラン当初型)保証料一括前払い型 固定10年:
適用金利0.750%(2018/09/03現在)
2位:イオン銀行
https://www.aeonbank.co.jp/housing_loan/lp/new.html?trcd=a100001218
住宅ローン 当初固定金利プラン 手数料定率型 当初10年固定:
適用金利0.690%(2018/09/10現在)
1位:じぶん銀行
https://www.jibunbank.co.jp/pc/landing/homeloan/loan2/index.html?code=HLDA0000014V
住宅ローン 当初期間引下げプラン 固定10年:適用金利0.670%(2018/09/03現在)
H30年度 全期間固定金利(フラット35) 人気ランキングTOP5
5位:ARUHI
住宅ローン専門金融会社。業界最低金利水準。
https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/mc01/direct/
ARUHIフラット35S(金利Aプラン) 全期間固定(21年~35年):
適用金利0.940%(2018/09/03現在)
4位:りそな銀行
https://www.resonabank.co.jp/kojin/jutaku/landing/karikae.html?waad=k6TL9b65
りそな住宅ローン【フラット35】(機構買取型)金利割引タイプ 全期間固定(21年以上):
適用金利1.190%(2018/09/03現在)
3位:住信SBIネット銀行
https://contents.netbk.co.jp/lp/homeloan/net_02/index.html
フラット35S(金利Aプラン) 全期間固定(21年~35年):
適用金利0.940%(2018/09/03現在)
2位:楽天銀行
「フラット35」の手数料が安い。事務手数料が32万4000円と安い。
ネットならではの相談・サポート体制。
https://www.rakuten-bank.co.jp/home-loan/lp/refinance.html?scid=af_trf_tx0001&accessRoute=AL002
フラット35S(金利Aプラン) 全期間固定(21年以上~35年以下):
適用金利0.940%(2018/09/03現在)
1位:ARUHI
https://www.aruhi-corp.co.jp/cp/mc01/direct/
ARUHIスーパーフラット8S(金利Aプラン) 全期間固定(15年~35年):
適用金利0.760%(2018/09/03現在)
5. 住宅ローンを組む場合は金利の種類を良く把握し、無理の無いローンを組もう!
住宅ローンを組む・借り換える時は金利の動向がポイントになります。
住宅ローンを組む際に問題となるの変動金利か固定金利かです。
これは明確な答えがない永遠のテーマだと言えます。
本人がどこまでリスクを許容できるのか、
また金利ばかりを気にしないで諸費用や借り換え時の手続きにともなう事務手数料なども比較してみることをおすすめします。
特に銀行によっても得意な金利タイプのローンもあります。
また長年の銀行との取引で金利優遇措置をする所もあります。
一概に公表されている金利だけを見てここが安いと判断するのは注意が必要です。
また、家族構成、子供の成長にともなう教育費用など長い目でみて無理のない借り入れが必要です。
不動産関係のローン(住宅・アパートローン)のことでお悩みの方は一度弊社までご相談ください。弊社の融資担当がお答えいたします。