みなさんはヴィンテージマンションというのを聞いたことはありますか?
ヴィンテージというと、ジーンズを思い出す人も多いと思います。ヴィンテージ・ジーンズは何万円、何十万円も値がつき、お高いものだと100万円以上するものもありますよね。
「いいもの」であれば、年数が経つごとに、ますます価値が高まり、どんどん値段が上がっていくわけですが、マンションの場合もそれと同じ。
ヴィンテージマンションとは、もともと「いいマンション」であった物件が、年数が経っても新築と同じ、もしくはそれ以上の価格で取引される中古マンションのことを言います。つまりただの中古とは違うんですよ。
今回は、そんなヴィンテージマンションの実例をご紹介いたします。
都内を中心に、賃貸・分譲それぞれご紹介しますので、どんなところにアドバンテージがあるか、チェックしてみて下さいね。
目次
1. ヴィンテージマンション=価値の落ちない中古マンション
絶対条件は「資産価値が落ちないこと」
ヴィンテージマンションとは、築年数がかなり経過しても、評価が高い中古マンションのことですが、都内でいうと、広尾のガーデンヒルズや、ヴィラシリーズマンションがそれにあたります。
普通、20年、30年と経過したマンションは、建物の老朽化に伴い、資産価値が下がり、価格が下がるのが普通です。
中古マンションにリフォームを加えたところで、新築時の価格を上回るなんてことは、普通はありませんよね。
ところがヴィンテージマンションは、年数の経過とともに良さが生まれ、味が出てくるのです。何だかワインに似ていますね。何年も寝かせることで熟成し、美味しいワインができる仕組みと同じです。
ヴィンテージと呼ばれるための条件とは
ヴィンテージマンションは、室内の骨格が重要。
たとえば高い天井、室内の柱がないなど、とてもシンプルな空間になっているのが条件です。
また立地条件の良さから、交通の利便性が良い、お部屋からの眺望が良いといった条件も、ヴィンテージマンションにとっては好条件となるでしょう。
お部屋はリフォームをすれば、いくらでも新しく生まれ変わりますが、お部屋の枠組みは、後からリフォームで変えられない部分。
つまりヴィンテージマンションの「変わらない」価値の高さは、アドバンテージとなるわけですね。そのため中古でも高い価格でもお客がつくということになるわけです。
建て替えの問題点は考慮しておくべき
ヴィンテージマンションは資産価値が高いといっても、やはり中古物件であることには変わりなく、年数が経つと、いずれ建て替えが必要な時期がやってきます。
鉄筋コンクリート造のマンションであれば、築60年を超えてくると建物の老朽化が進み、修繕だけでは済まなくなってきます。
マンションの建て替えには多額の資金が必要にはなりますが、新しく建設する建物を大きくし、その分を分譲販売すれば、売却益で建て替え資金に充てることも可能。
しかしマンションの建て替えは工事費の高騰を受け、なかなか進んでいないのが現状です。
2. 【売買物件】おすすめヴィンテージマンション5選
それではおすすめヴィンテージマンションを5件ご紹介いたします。
①広尾ガーデンヒルズ<渋谷区>
住友不動産・三井不動産・三菱地所・第一生命の4社が新築時売主の広尾ガーデンヒルズは、1986年に竣工。
敷地面積が広く、東京ドーム1つ分の広さを誇り、その中には15棟もの建物がそびえ立っています。
敷地内にスーパー・レストラン・病院・銀行など、生活に必要なすべてのものが揃っているので、非常に利便性の高いマンションとして、今もなお人気があります。
こちらのマンションは、ヴィンテージマンションの代表格といっても過言ではないでしょう。
②有栖川ヒルズ<港区>
有栖川ヒルズは、1991年に竣工。東京メトロ日比谷線広尾駅から徒歩3分という好立地にあります。
総戸数は14戸と、かなり小規模なヴィンテージマンション。
築27年の中古物件ではありますが、セキュリティ対策が万全で、正面玄関オートロック・モニター付きインターフォン・防犯カメラなどが整備されています。
③ビラ・サピエンザ<世田谷区>
1981年に竣工したビラ・サピエンザは、坂倉準三建築研究所によって手掛けられた物件で、「ビラシリーズ」の一つとなります。
東急世田谷線「松陰神社」駅から徒歩8分という好立地。ビラサピエンザはピンクグレーのタイル張りのシンプルな外観のヴィンテージマンションとなっています。
④秀和恵比寿レジデンス<目黒区>
1970年に竣工した秀和恵比寿レジデンスは、中目黒1丁目にあります。好立地に建つこちらのヴィンテージマンションの最寄り駅は恵比寿駅と代官山駅。
山手線2駅が利用できるとあり、利便性は抜群。隣には元ハンガリー大使公邸を改築して作られた高級レストラン「Q.E.D. CLUB」があり、落ち着いた雰囲気を醸し出しています。
⑤スチュアートプラザ<横浜>
1980年に竣工したスチュアートプラザは、地上9階建で、総戸数15という小規模なヴィンテージマンション。
最寄り駅はみなとみらい線「元町・中華街」駅で、徒歩9分の距離にあります。
マンションの屋上には居住者用のルーフバルコニーがあり、そこからは富士山をはじめ、ベイブリッジ・ランドマークタワー・横浜港が一望できるのが魅力。
3. 【賃貸物件】おすすめヴィンテージマンション5選
続いて、賃貸のおすすめヴィンテージマンションを5件ご紹介します。
①コープオリンピア<渋谷区>
都内にある賃貸のヴィンテージマンションといえば、コープオリンピア!
原宿駅徒歩1分という立地で、表参道のケヤキ並木に面したこちらのマンションは、みなさん一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。
フロントはホテルの雰囲気で、施設管理が行き届いているので、何年たっても魅力があります。
ケヤキ並木の緑をうかがえるお部屋は、自然に溢れて素敵な生活を送れそうです。
②ホーマット富ヶ谷グランド<渋谷区>
都心でありながら緑豊かで、落ち着いた生活環境に建つヴィンテージマンションは、ホーマット富ヶ谷グランド。
周辺には東京大学駒場キャンパスがあります。エントランスの石畳や石積みの壁が重厚感があります。
屋上にいくと居住者が共同で利用できる洗濯物干し場があるのですが、そこからの景色が絶景なので、毎日の楽しみになりそうですね。
③赤坂パークハウス<港区>
三菱地所が提供する「パークハウス」の元祖で、1970年に竣工。
青山通りから中に入ったところにあり、風情ある雰囲気の佇まいで、ひと際人目をひいています。
閑静な住宅街にありながら、赤坂という利便性の良さが魅力。またエントランスの雰囲気はまるで美術館。
築年数の古さもレトロ感として味わい深く、高級なヴィンテージマンションと呼ぶに相応しい物件です。
④三田綱町パークマンション<港区>
こちらのヴィンテージマンションは高層マンションの元祖となった物件で、19階建のツインタワー。
敷地内には日本庭園もあり、緑豊かで落ち着いたマンション。
三田という立地のため、近くには大使館・三井倶楽部・慶應義塾大学があり、趣ある町の景観が広がっています。
エントランスやロビーも、広々としているので、ゆったりとくつろいだ生活が送れそうです。
⑤ホーマット ケヤキハウス<目黒区>
駒場公園に隣接するヴィンテージマンションは、ホーマットケヤキハウス。
もともと外国からの駐在員向けに作られた外国人用マンション。ホーマットはシリーズ化しているので、都内には他にもいくつかあります。
こちらは駒場公園に隣接しているので、緑に囲まれた立地に佇む落ち着いたマンション。エントランスには、マンション名の通りケヤキが植えられています。
4. 時を経た美しさを愉しむヴィンテージマンション
今回、分譲と賃貸のヴィンテージマンションをそれぞれ5件ずつご紹介しましたが、いかがでしたか。
どの物件も築年数がたっている中古マンションにもかかわらず、どこかしら風情や趣がある建物ばかりですよね。
ほとんどのヴィンテージマンションでは室内はリフォームされているので、お部屋はとても綺麗。
新築マンションとの違いは、やはり立地の良さや、高級感溢れる雰囲気ではないでしょうか。
最近の新しいマンションは少し無機質な外観の建物が目立つ中、ヴィンテージマンションのその独特な味わい深い佇まいは魅力的ですよね。
またこうした高級感あるヴィンテージマンションには、ただの中古マンションとも違い、古くなっても人が「住みたい」と思ってしまう魅力があるんですね。
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