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クラウドファンディングのメリットやデメリット|起業者・投資家に分けて紹介!

個人や法人が新たに起業したいと思いアイデアを出しても大きな問題と立ちはだかるのが、「事業資金」です。

素晴らしく世の中を変えるアイデアがあっても経費を掛けずに発信していくことは困難です。そんな時に利用できるサービスが、クラウドファンディング。

インターネット上で不特定多数の企画に賛同してくれる人からお金を頂き、事業資金にするというスタイルです。

起業家や投資家にとって夢をかなえるツールとして注目されていますが、実際にクラウドファンディングのメリットやデメリットを知らない人が大半です。

これからクラウドファンディングに携わる人が知っておきたいポイントを起業家、投資家の両面から解説していきます。

目次

1. クラウドファンディングによる起業のメリットとは?

1-1. 誰でも利用する事ができる

今この記事を読んでいる人でも、職場の先輩、スーパーで仕事している友人でも、アイデアと実施する計画書が準備できれば利用可能です。

資格や経験などは必要ありません。これからの行動へのきっかけを与えてくれることが大きなメリットになっています。

1-2. アイデアの検証を知る事ができる

自分が持つアイデアは実際にやってみないと検証できません。

頭の中だけで考えることは良いですが、推測の域を出ないので実際にやってみるきっかけを与えてくれるため、起業を志している人にとって経験値になります。

資金もおよその金額になりますが、良い検証をするためには膨大な金額がかかることもあり、出資者にサポートしてもらい対処します。

1-3. 世の中に知って貰える・PRになる

クラウドファンディングはよくも悪くも目立ちます。情報発信をインターネット上で行うため、不特定多数の人からの反応も十人十色です。

詐欺の金額回収の仕方と言われることや稼いだお金でやってほしいと悪いことを書かれることもあります。

しかし、発信することで注目してもらえ、PRになるきっかけを提案していることになります。

宣伝効果は全世界が対象のため、自分のアイディアを広告する必要はありません。なぜなら、告知はクラウドファンディングを参加すると決めた瞬間にしているからです。

1-4. ファン増やす(拡げる)事ができる

クラウドファンディングは今の日本ではマイナーな資金調達です。そのため、良くも悪くも注目はされます。

良い提案には必ずファンがつくため、販促行為で浸透力が高い「口コミ」の効果が使えます。SNSやブログなどで自身が宣伝活動をしなくても、誰かに伝えたいと思うファンが広げてくれます。

ファンが持つコミュニティには同じ話題をする人たちが多いため、波及作用は大きく影響します。

ネットコミュニティは人気ある人物「インフルエンサー」と呼ばれる多方面に影響力を及ぼす人が多く、一人の拡散で周知されることもあるため、クラウドファンディングからファンを増やせます。

1-5. ビジネスのチャンスを掴みとる事ができる

前進を続けることがビジネスにおいて大切です。

「こんな商品が欲しい!」「ここをもっと良くするサービスがあれば」といった感情を形にすることは誰にでもできそうですが、最初の一人が始めないと何も生まれません。

チャンスだと思い、実行しようとしても資金面で挫折してしまうことは多々あります。だからこそのクラウドファンディングです。

企業内で提案するとなると大きな壁があります。企画書の提出・企画会議・役員会議などの工程を経て、世の中に発信する最初の土台が出来上がります。

企業に属している場合は必要な工程ですが、時間はかかります。その状況なら自身で企画をし、クラウドファンディングで資金を集めて。実際に対応する方がより効果的で時間を短縮できます。

さらに大きな強みは自身への報酬が大きくなります。

企業内ですと、評価はされても自身には報酬が労力に見合わない内容の場合があります。

自身で作り上げると責任は伴いますが、達成感はより強く感じれるため、自信や自身の知名度を高められます。

2. クラウドファンディングによる投資家のメリットとは?

 

2-1. リターンが高い

メリットの最大がこのリターンです。

今まで世に出ていないサービス、モノが広く知られれば、最初に目を受けている人の評価は上がります。

また、需要があるものを提供しているため、波及効果は想像以上になります。

金額面でも一回の爆発力はものすごく大きいため、金銭のリターンにも期待できるようになります。

サービスに価値をつけるために発行した仮想通貨はまさにこのリターンが大きいメリットを象徴しています。

ビットコインが有名ですが、当初は1ビットコイン=0.0695円と非常に小額ですが、2023年6月7日時点では、1ビットコイン=842,005円となっていておよそ1,200万倍にまで膨れ上がっています。

当初に購入していたら今では億万長者になっているほどになります。リターンの幅は計り知れません。

2-2. 寄付や援助できる、誰かの夢を叶える事ができる

アイデアは世の中に無数に存在します。今この瞬間でも世紀の発明品や豊かにするサービスが配信されようとしていますが、資金面の問題で挫折しているケースが多く存在します。

新しい時代を作るためには夢を叶えるための支援が必要になります。

本当は自身ですべて対処するべきだとは思いますが、周囲の力を使って結果を求めることで新しい時代を創り出せます。

投資した際には、自分が関わったことでほかの人の思いを形にしたと思えることもクラウドファンディングのメリットとして挙げられます。

3. クラウドファンディングの起業のデメリット

クラウドファンディングの起業は良い面も必ずありますが、理解しておきたいデメリットも確実に存在します。

3-1. プレゼンテーション能力が必要になる

アイデアをただネット上に発信しただけではお金は動きません。

会社でも同じですが、便益と呼ばれる企画を実施することでどんな利益を得られるかが定かではない場合は希望が通りません。

出資者もこの企画を世に出すに値するかを判断することが出来るため、事前に内容を説明・提案するプレゼンテーション能力が資金調達者に求められます。

企画のアイデア自体が良い場合でも伝える内容に問題があれば、その分マイナス評価になります。いかに商品が優れていて、利益になるかをプレゼンテーションすることが大切です。

3-2. 時間をかけてプロモーションする必要がある

クラウドファンディングは、事前のプロモーションで周知や告知をしない場合、一定期間内に予算の達成は厳しいとされています。

事前にリターン内容のマーケティングを実施したり、SNSやブログ開設などを利用し一定数の理解者を増やしたりする準備工程が成功のカギを握ります。

そのため、プロジェクトが開始してからの計画も当然必要ですが、事前の計画も含めて考える必要があり、日数が多くかかってしまうデメリットも懸念されます。

3-3. 事業計画が妥当であるか検証する事ができない

事業が計画通りに進むかは事前マーケティングで企業は検証し、効果的な結果が得られるかを確認します。

しかし、計画に何らかの問題があったとしても事前に検証することは出来ません。良い企画をそのまま配信しても悪い結果になることも十分考えられます。

3-4. 公開する事によりアイデアが盗まれる場合がある

情報公開は周知させるメリットと同時に他社に知られるデメリットがあります。

事前に計画を立てていても情報をリークした他の法人、個人が同じ提案を先に提示する可能性もあります。

アイデアは後発組の場合には評価がされにくく、最初に提案した内容よりも改善点や優位点を示す「差別化」が求められます。

3-5. 資金調達が完了後、計画通りプロジェクトを実行しないといけない

アイデアを企画し進行出来ない理由として、事前準備や企画遂行までの計画もすべて完了しているが、後は資金問題のみという事になります。

つまり、資金が集まった場合は実際にプロジェクトを完成させなければなりません。

開始後に何らかのトラブルが発生してプロジェクトの遂行が出来ないということになれば大きな問題になります。

資金以外の準備が出来ているという前提でクラウドファンディング対応している意識が必要です。

3-6. プロジェクトが失敗した場合、全責任をとらないといけない

企画をする=プロジェクトのリーダーです。例え個人で行っていても責任は全て持つことになります。

お金を集めてプロジェクトを行うという事は、問題やトラブルなども解決するための行動が必須なため、責任の所在が他人任せに出来ないという点がデメリットになる可能性もあります。

3-7. 管理コストが必要になる可能性がある

企画の計画はまだ実行していないため、予期せぬコストが発生することがあります。

予定していた工程で必要な金額が変化したり、材料や機材のコストが先方の都合で上昇してしまうこともあります。

管理コストは実際に運営してみないと正確な数値は不明確です。

そのため、事前にクラウドファンディングして集めたお金だけで十分足りるという安易な考え方をしないことが大切です。

3-8. WEB上で情報がずっと残ってしまう

インターネットは記録情報が永久的に残ります。

問題を起こしたり、不正をするつもりがなくても起こしてしまった場合でも履歴は残ります。

上手く利用すれば効果的なインターネットも一歩間違えると凶悪なツールへと変わってしまいます。事前に情報を配信する際に覚悟を決めて実施しなければなりません。

3-9. 一度公開してしまうと途中で止める事はできない

スタートした後で辞めますという事は出来ません。

事前に準備をしたことと新規事業を期待している出資者からは逃げてはいけません。

アイデアを世に排出するからには公開したことに責任が伴います。

信用を失うことや調達時の手数料は自己負担となるため、入念な準備とリスクやリターンの確認などを慎重に実施する必要があります。

3-10. テーマが限定的になってしまう

クラウドファンディングの特徴に、魅力的なプロジェクトだからこそ出資が集まることがあります。

実施したい企画の初動と軌道に乗るまでの資金としての出資として認識している人が多いため、限定的な内容になりやすくなります。

「50年間空き家だった家をリノベーションしたい」や「所持品を最低限にした日本一周」などが多いことからも、継続収入を依頼する為ではないことが多いです。

3-11. 一定期間で成果を上げなくてはいけない

新規事業の期待値もあり、一定期間内に成果を上げる企画書でなければ、企業の後ろ盾がない個人や、新興企業が資金調達することは困難です。

期日を設けることでより具体的な日程計算ができ、リアルタイムで遂行していく動きを出資者は把握できます。

売り上げだけでなく求められる期待に応えることもクラウドファンディングにおいて企画したものの宿命でもあります。

期日を設けることでより本気度が伝えられますが、プレッシャーも大きくなりデメリットとして考えられます。

4. クラウドファンディングによる投資家のデメリットとは?

4-1. プロジェクトが実行されない場合がある

プロジェクトは一定資金が集まらない限りは資金調達不成立となり、支援者の金額は無かったことになります。

100万円のプロジェクトで99万円集めてもクラウドファンディング不成立となります。

自身が投資しても、実行されない可能性もあることを理解しておくことが大切です。

4-2. プロジェクトが失敗に終わる可能性がある

一定金額以上の資金が集まったとしてもプロジェクト自体が途中で頓挫してしまう可能性や、全部の工程が終了して配信されたとしても上手くいかない場合も当然あります。

自信を持ってプレゼンをしたり、企画、準備をしても途中で他の法人や個人が同じことを始めてしまう可能性も十分考えられます。

投資したからリターンが必ずあるとは思わない方が賢明です。

4-3. 投資した人を守るルールが無い

クラウドファンディングで投資した人に向けた保障のルールなどはまだ完全な整備環境とは言えません。

匿名性が強く、個人間でやり取りすることが多いため、調達者の企画情報を投資する側が適宜把握することが重要になります。

4-4. 出資したお金持ち逃げされる・詐欺にあう可能性がある

企業として成立している場合は、お金の持ち出しや詐欺のようなことはすぐ警察や法律関係で対処は出来ますが、個人間でのやり取りが多いクラウドファンディングでは、被害の可能性やリスクが高いことも現状です。

情報を正しく理解しておらず、リターンの金額やサービスが魅力的に感じるだけでお金を投資して、詐欺にあうケースも少なからず報告されています。

気軽に支援が出来てしまう環境だからこそ、ネットリテラシーが問われますが、未だに法律の網をすり抜けてお金儲けを考える人がいるため、投資を考える際には注意が必要です。

4-5. 商品の流動性が低くなってしまう

クラウドファンディングでの投資リスクとして挙げられることは、株などの買った後すぐに売却をしたりする流動性がありません。

投資後は貸したお金自体が資金調達者に向けて配布されるため、満期になるまで自分の手元に投資した分のお金は戻らないことが特徴です。

貸した分の利息が受け取れ、その金額が運用時に発生した利益となるからです。権利やモノなどですぐに現金化や売り買いできるものではないため、短期運用目的ではデメリットとして感じてしまいます。

4-6. 基本的にキャンセルする事ができない

一度プロジェクトに投資した場合、後から取り消したいなどの要望は受付できません。

金銭面の問題になりやすい為事前に何度か確認事項があります。よく理解していない状況での出資はしないことをおすすめします。

4-7. プロジェクトが一定金額に行かなかった場合は金額は返金

資金調達者が提示している希望金額に行かなかった場合は原則返金されます。

プロジェクトが遂行されない状況で投資した金額だけが没収されては大きな問題になります。

寄付型のクラウドファンディングでは、見返りが発生しないため原則返金対応はありませんので、事前に返金対応の有無が明言されている確認が必要です。初めて出資する場合は規約をよく読むことをお勧めします。

4-8. 売上高に応じて分配金が変わってくる

配当型のクラウドファンディングの特徴で、出資者には資金調達者がプロジェクト遂行後に売り上げた金額の何%かを還元するリターンを設けてます。

原則売り上げた金額が多ければ大きいほど、分配時の利率が設定されていることが多いです。

この内容は裏を返すと、売り上げが低い場合は分配金が低くなることを示しています。

出資した結果、上手く軌道に乗らないケースも存在します。そのような状況では、分配金の支払いは減額させられてしまいます。

クラウドファンディング当初の企画書でメリットしか言わず分配金については安易な表記をしている可能性も十分に考えられます。

事前にメリットだけでなくデメリットの把握も行うことが重要です。

4-9. 株投資型は上場するまでは自由に売買できない

新興企業の株の権利を得る代わりに投資するクラウドファンディングでは、知っておくべき注意点があります。

それは、株などの商品の流動性は低いという事です。

本来、株などはトレードがすぐに行えるため、流動性が高く、購入者の判断で売り買いが可能です。

ですが、クラウドファンディングの株では、世間での評価が低く売れる可能性が低いです。

また一定期間の投資環境になり、途中で解約や売却などの対応は難しいため、長期的な目線で見れない場合にはデメリットになりやすいです。

5. クラウドファンディングのメリットやデメリットを知った上で活用を考えよう

初めてクラウドファンディングを行う人の多くが、インターネット上の拡散した情報から内容を把握するケースがほとんどです。

限られた情報のみを受け取ってしまい、安易に出資するケースも少なくありません。

また、個人主観では良いと思った内容が世間では非常識な企画の場合、バッシングや企画自体の撤回などの問題も発生します。

場合によっては法律に触れる事案に加担してしまうことも今後は起こりえるかもしれません。

そのような状況にならないためにも、クラウドファンディング環境の基礎知識や規約を把握して自身を守る知識をつけることが重要です。

また、クラウドファンディングで不動産投資をすることについて、以下の記事でまとめていますので参考にしてみてください。

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2023.06.30

 

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