東京オリンピック特需に沸く東京都。
都内であればどのエリアも開発が進み不動産価格が上昇しているイメージがありますが、まだまだ開発の手が入っていない下町も多数存在します。
そのひとつである千代田区神田ですが、下町情緒あふれる街並みに魅力を感じる若い世代が増え、オフィス賃料や地価の手ごろさから不動産市況も回復基調にあります。
下町神田の人気が高まる理由とは
東京都心三区と言われる千代田区にある神田は、JR東京駅に隣接しており東京都の中心に位置しています。
神田は、同じ都心三区である港区の湾岸部や六本木、同じ千代田区内でも丸の内や大手町の再開発が進む中、あまり開発が進んでいないエリア。
しかし、最近ではその利便性とオフィス賃料や不動産価格の手ごろさから見直され不動産市況が回復基調にあります。その理由をいくつか挙げてみます。
神田ってどんな町?
1947年に麹町区と神田区が統合され千代田区が成立しましたが、神田は主に昔の神田区。
神田と言えば、街並みはレトロ感漂う下町で飲み屋街や古書の街というイメージが強いのではないでしょうか。
神田には、町名に神田が付くところが多く、神田神保町は古書の街、神田小川町はスポーツ用品の街などそれぞれ町ごとに特徴があります。
他には、神田明神で行われる日本三大まつりのひとつである神田祭も有名。
オフィスの都心回帰による見直し
神田は、都心に位置していますが、下町と言われており、オフィス需要は低迷していました。
同じ千代田区内でも、オフィス街として開発が著しい丸の内と比べるとほとんど開発が進んでいません。
リーマンショック時には、丸の内と外神田の商業地価格の差が16対1まで広がりました。
しかし、現在は、景気回復に伴い企業のオフィス需要も都心回帰しており、神田の利便性やオフィス賃料の安さが注目されています。
2024年にはオフィス賃料が1年で2%も上昇し、今後も益々オフィス需要は増えるでしょう。
若い世代にも魅力的な街
神田は、都内にありながら表通りから中に入ると古風な建物が並ぶなどその古さに魅力を感じる若い世代に人気。
以前は中年のサラリーマンが仕事帰りに一杯といった感じでしたが、最近では若い世代が経営するレトロな下町の雰囲気にあったおしゃれな店が増えています。
それに伴って、若い世代のお客さんも増え、人の流れが変わり神田の街の雰囲気は大きく変わりました。
まとめ
リーマンショック以降、不動産市況の低迷が続いていた東京都千代田区神田ですが、景気の回復と共に利便性やオフィス賃料、地価の安さが注目され、現在は回復基調にあります。
下町情緒あふれる街並みに魅力を感じる若い世代の人気も高まっており、街の雰囲気も大きく変わってきました。
不動産市況においてもまだまだ上昇の余地がある神田。今後も注目されるエリアです。
日本経済新聞 2024年4月1日:東京の下町・神田、不動産市況にみる「古さ」の復権
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28742350Z20C18A3000000/
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