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バランスシート(貸借対照表)とは?作成理由や基本的な仕組みについて解説

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企業は、財政状態が良好かどうかを利害関係者である株主や債権者などに報告しなければいけません。そのために決算において3つの書類を作成します。

今回は、そのなかの財産の状況を明らかにする「バランスシート(貸借対照表)」について説明しましょう。

バランスシートとは、お金や土地・建物などの資産がどれくらいあるのか、また金融機関からの借入などの負債がどれくらいあるのかを合計して計上したものをいいます。

資産の合計と負債の合計を比べて確認することができるので、財産がどれくらいあるのかが一目でわかります。

そもそも、バランスシートは企業の決算に使われるのですが、実はこの考え方は個人の家計でも利用することができるのです。

Index

1. バランスシートについて知る上で知っておきたい9つの用語について

①決算書

会社が一定期間の財務状況や経営成績を、債権者や投資家といった利害関係者に確認させるための書類が決算書です。

  1. 「貸借対照表」
  2. 「損益計算書」
  3. 「キャッシュフロー計算書」

の3つが財務3表とされています。

②貸借対照表(B/S)

貸借対照表とは会社の一定期間の財務状況を判断することのできる書類であり、B/S(バランスシート)と呼ばれます。

  1. 「資産」
  2. 「負債」(他人資本)
  3. 「純資産(手持ちのお金)」(自己資本)

であらわし、これら3つの関係は「資産=負債+純資産」です。

③損益計算書(P/L)

会社の利益の流れがどうなっているのかを判断する書類が損益計算書(P/L)です。

  • 「売上総利益」
  • 「営業利益」
  • 「経常利益」
  • 「税引前当期純利益」
  • 「当期純利益」

であらわします。

④キャッシュフロー計算書(C/S)

キャッシュフロー計算書とは、会社の一定期間における現金などのキャッシュの増減を

  • 「営業キャッシュフロー」
  • 「投資キャッシュフロー」
  • 「財務キャッシュフロー」

としてあらわします。

⑤資産

「資産」とは、会社の財産です。土地・建物・現金・預金・有価証券・商品・債権などの財産の総称です。

財産については、さまざまなものがあるので、帳簿や伝票に記載するときにはわかりやすくするために、1年以内に現金化ができる「流動資産」・長期間保有する「固定資産」に分け、共通の名称(勘定科目)で記載することになっています。

れます。

⑥負債

「負債」とは、金融機関からの借入金や未払い代金といった、将来支払わなければならない負債のことです。負債についても共通の名称(勘定科目)で記載することになります。

⑦純資産

出資金と貯まった利益の合計が純資産です。

「資産」「負債」「純資産」の関係は、「資産」=「負債」+「純資産」です。この関係が「貸借対照表」として、あらわされることになります。

⑧流動資産

現金預金・売上債権・棚卸資産などのように正常な営業活動のなかで生じる資産や、1年以内に換金することのできる有価証券のような資産を「流動資産」といいます。つまり、現金化しやすい資産のことです。

⑨固定資産

「固定資産」は、土地・建物といった「有形固定資産」や会社の権利である商標権や特許権といった「無形固定資産」、さらに定期預金や長期保証の有価証券である「投資その他の資産」の3つにわけられます。

2. バランスシートを作成する理由について

2-1. バランスシートを作成する目的とは?

会社は、お金や土地・建物といった資産や借入金といった負債がどれくらいあるのかを株主などの会社に関係する利害関係者に報告しなければいけません。

そこで、決算日を指定して、資産・負債・純資産の記載されたバランスシートで報告するのです。

2-2. 収支計算書だけではダメな理由とは?

収支計算書とは、収入と支出の差額を残高とする、現金の出入りがわかりやすい計算書です。

たとえば、5年ローンで100万円を借り入れて100万円の機械を購入したとすると「収入-支出=残高」になるため「100万円-100万円=0円」となるので残高はありません。

収支計算書の場合、お金の流れはわかりやすいのですが、翌年以降の負債(借入金)や資産(機械)は収支計算書には記載されません。

2-3. 収支計算書だけでは説明できない事がある

収支計算書だけでは、お金の流れはつかめても「資産」や「負債」といった財務状況がわかりません。したがって、収入計算書だけでは説明できない資産や負債をバランスシートにより説明するのです。

2-4. バランスシートは財産残高一覧表の役割がある

バランスシートとは、「資産」=「負債」+「純資産」であらわされるため、必ず左側(借方)の「資産」と右側(貸方)の「負債」+「純資産」の額は同じになります。

つまり、財産である「資産」から「負債」を差し引いた残高が「純資産」とされるのです。

3. バランスシートから読み取れる事

バランスシート(貸借対照表)とは?作成理由や基本的な仕組みについて解説

3-1. 会社の資金調達の方法を読み取る事ができる

バランスシートでは、左側に「資産」が記載され、右側に「負債」「純資産」が記載されます。そこで、右側の「負債」の額と「純利益」の額を確認すれば、資金調達の方法がわかるのです。

たとえば、「負債」が2,000万円で「純資産」が3,000万円であれば、お金が3,000万円あったところに銀行から2,000万円を借り入れて5,000万円を調達したと読み取れるのです。

3-2. 調達した資金の使い道を読み取る事ができる

バランスシートの左側の「資産」から、調達した資金の使い道がわかります。

固定資産として建物2,500万円、流動資産として2,500万円と記載されていれば、5,000万円のうち建物に2,500万円を使い2,500万円は現金で持っていると読み取ることができるのです。

3-3. 資産や負債の分類先が流動か固定か確認する事ができる

資産は「流動資産」「固定資産」「繰延資産」にわけられ、負債は「流動負債」と「固定負債」にわけられます。

「流動」と「固定」の違いは、1年を超えるかどうかがポイントになります。

たとえば、500万円が流動負債とされ1,500万円が固定負債であれば、500万円については1年以内に返済する借金で、1,500万円は1年を超えて返済していく借金という意味になります。

4. バランスシートの基本的な仕組みについて

4-1. バランスシートの構造について

バランスシートの構造は、左側に「資産の部」、右側に「負債の部」「純資産の部」で構成されます。資産となるものを合計した金額が「資産の部」に記載され、負債となるものを合計した金額が「負債の部」に記載され、その差額が「純資産の部」に記載されます。

4-2. バランスシートの例で解説

たとえば、左側の「資産の部」が5,000万円で、右側の「負債の部」が2,000万円であれば「純資産の部」の3,000万円が右側に記載されるのです。左側の「資産の部」が5,000万円であれば、右側の「負債の部」と「純資産の部」の合計も必ず5,000万円になります。

5. バランスシート(貸借対照表)と損益計算書とキャッシュフロー計算書の関係性について

3種類の決算書にはどんな関係があるのか?

3種類の計算書の役割は異なるのですが、数字は連動しています。貸借対照表「資産=負債+純資産」・損益計算書「収益-費用=利益」・キャッシュフロー計算書「期首の残高+期中の増減=期末の残高」は深く関係しているのです。

6. バランスシートの債務超過とは?

6-1. 減資とは?

「純資産」は「資本金」と「利益」で構成されています。このうちの「資本金」の額を減少させることを「減資」といいます。

たとえば、純資産が3,000万円で、内訳として「資本金」が2,000万円、「利益」が1,000万円だったとしましょう。
具体的には「資本金」を1,000万円に減少させて「利益」を2,000万円にすることを「減資」といいます。

減資をしても「純資産」内だけの変更なので「資産」「負債」「純資産」のバランスに影響はありません。

6-2. バランスシートのメインは資産と負債!純資産は差額になる

会社の財務状態を確認するために、会社にある現金や将来入金される売掛金などを「資産」として、会社が負っている借金や将来支払わないといけない買掛金などを「負債」として計上するのです。

考え方としては「資産」や「負債」がメインであり、「純資産」は「資産」と「負債」の差額になります。

6-3. 債務超過とは?

債務超過とは、「負債」が「資産」を上回った状態です。

債務超過した場合には、新たに株式を発行するなどして「増資」をして資金を集めます。集めた資金で「資産」を増やすことにより債務超過を解消します。

6-4. 債務超過と100%減資の関係性とは?

100%減資は、債務超過により会社の経営状態が悪くなったときに、いったん「資本金」の額を0にすることです。

資本金の額で損失を減少させ、その後「増資」により「資産」を増やし、「負債」との差額である「純資産」から新たな資本金を組み入れます。

7. 会社でバランスシートを作成する方法について

7-1. バランスシートの書き方について

会社の取引はすべて勘定科目を定め仕訳帳に記載し、その後「総勘定元帳」に転記して整理します。

決算時期になると総勘定元帳の各勘定科目の残高で「試算表」を作り、資産・負債・純資産にわけ「決算整理仕訳」をしたものがバランスシートです。

7-2. 決算整理仕訳とは?

決算までに未処理の取引を整理するのが「決算整理仕訳」です。内容は「現金の過不足」「固定資産の減価償却」「有価証券の評価替え」「貸倒引当金の設定」「消耗品の処理」「費用と収益の繰延べや見越し」「売上原価の算定」となります。

7-3. バランスシートの書き方の注意点について

バランスシートを作成するときの注意点としては、総勘定元帳の「繰越商品」がバランスシートでは「商品」になることや、「当座借越」が「短期借入金」になることに注意してください。

7-4. バランスシートをExcelで簡単に作成できるサイトについて

決算書をエクセルで作成することができます。バランスシートのExcelテンプレートを無料で提供しているサイトをご紹介しましょう。

会計学を学ぼう!・決算書のExcelテンプレート

8. 個人でバランスシートを作成する方法について

8-1. 個人のバランスシート資産について

個人バランスシートの資産とは「流動資産」と「固定資産」にわけられます。「流動資産」とは、1年以内に現金にすることができる「資産」のことです。具体的には、預貯金・株式・投資信託・持ち株などになります。

「固定資産」とは、1年以内に現金にすることが難しい資産のことです。具体的には、土地・建物のような不動産や自動車のような動産になります。

8-2. 個人バランスシートの負債について

個人バランスシートの負債とは「流動負債」と「固定負債」にわけられます。「流動負債」とは、1年以内に返済する予定の「負債」のことです。具体的には、カードのキャッシングのような短期借入金などになります。

「固定負債」とは、1年以内に返済する予定のない「負債」のことです。具体的には、住宅ローンや自動車ローンなどの長期借入金などになります。

8-3. 個人のバランスシートのパターンにはどんなものがあるのか?

バランスシートのパターンは以下の通りです。

  • 若い人に多い「資産も負債も少ないが純資産はプラスのパターン」
  • 住宅ローン返済中の人に多い「資産も負債も多いが純資産はプラスのパターン」
  • 富裕層に多い「資産が多く負債が少なく純資産のプラスが大きいパターン」
  • 借入金などが多い「純資産がマイナスの債務超過のパターン」

8-4. 個人がバランスシートを作るメリットとは?

バランスシートを作ることで、資産状況を具体的に金額として確認することができ、負債についても総額の確認ができるため資産と負債のバランスが把握しやすくなります。

たとえば、資産を売却して負債を返済すればいくら残るのかが一目でわかるのです。

8-5. バランスシートは家計でも利用ができる

バランスシートは、そもそも法人の財務諸表になるのですが、家計で利用しても財産状況が把握しやすくなります。家計簿をつけていれば、収入や支出は把握できます。しかし、資産や負債についてはわからないでしょう。

そこで、貯金や借入額をバランスシートに記載して、左右のバランスを比べることで、家計の実態が確認できるのです。

8-6. 個人の家計で利用できるExcelのバランスシートサイトについて

家計のバランスシートである資産管理簿(Excel)がダウンロードできます。個人の家計用として利用することのできるExcelのバランスシートサイトをご紹介しましょう。

Excel 資産管理簿 ダウンロード

9. バランスシートを知る事で資産の流れが見えてくる!

バランスシートの見方を知ることで、会社の財産状況を正確に理解することができます。

しかし、バランスシートの「資産-負債=純資産」の考え方は、会社だけではなく個人の家計においても資産の流れを知るために役立つのです。

家計において「資産」や「負債」の合計額により現在の純資産がどれくらいあるかを把握できます。純資産の額がわかれば、資産を使うことができるのかどうかを判断しやすくなるでしょう。将来的な資産計画や返済計画に欠かすことのできない知識といえます。

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