「マンション投資で成功したい。」
そんな思いを抱く不動産投資初心者の方が真っ先に気になるのは、その「成功率」ではないでしょうか。
ただ不動産投資をする目的は人によってさまざまで、成功の定義も人それぞれ。
そこで今回は、マンション投資の成功率をほかの投資法と比較して解説します。
記事後半では成功率を上げる10の方法もご紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
1. マンション投資の成功率はどのぐらい?
実際のマンション投資の成功率は10%でいい方と言われています。
ただこの成功の基準は「安定して1千万単位の利益が出ていること」なので、条件によっては10%は超えられるでしょう。
それに成功の定義は人によってさまざまなので、一概に何%とは言えません。
一方FXや株式投資など、リスクが高い投資では成功者は全体の20%と言われています。
ミドルリスクミドルリターンと呼ばれるマンション投資では、「成功の基準」によっては成功率はもう少し高くなるのではないでしょうか。
目的によって成功率は違う!|一覧表で紹介
人それぞれで不動産投資における成功の基準が違うということは、目的が各々で違うということ。
そこでここでは、マンション投資の目的別に見る成功率をご紹介します。
目標 | 成功率 |
投資規模を拡大し、家賃収入だけで生活できるようになる(専業大家) | 10%以下 |
毎月、長きにわたってプラスでキャッシュフローを出したい(会社員の副業としてプラスの収入が欲しい) | 30%以下 |
相続税の節税対策 | 50%以上 |
生命保険代わりにしたい・節税効果を得たい・年金代わりにしたい (キャッシュフローがプラスでなくても良い) |
80%以上 |
この表からもわかるように、「不動産投資の収入だけで生活していきたい」となると成功は狭き門となります。
一方節税対策や年金代わり、副業としての安定収入を目的とする不動産投資の成功率は実現可能な数字ですね。
つまり不動産投資の収入のみで生計を立てる専業投資家よりも、会社員として安定した収入を得ながら資産拡大を目指す兼業投資家の方が成功率は高いと言えます。
2. 不動産投資とその他の投資法の成功のしやすさを比較
不動産投資は他の投資法と比べ比較的安定したリターンが得られると言われていますが、実際どの投資法が成功しやすいのでしょうか。
そこでここでは、不動産投資とその他の投資法の成功のしやすさを比較して見ていきます。
FXの投資は値動きが激しく、難しい
FXとは「外国為替証拠金取引」のことで、外貨に購入しその為替の値動きによる売買差益を得る投資法です。
このFX最大の魅力として挙げられるのが、レバレッジ効果。
証拠金として資金を預けることで自己資金の何倍もの金額の取引ができるため、少ない元手で大きな利益が得られる投資法として人気を集めています。
しかしFXは値動きが激しく、継続して利益を上げていくのは非常に難しいと言わざるを得ません。
5年間の長期においてトータルで収益を上げることができるFX投資家は、わずか1%。
FX投資家の約8割が、1年以内に取引から身を引いています。
株式投資は成功率が低くなりがち
株式投資もFXと同様に株価の値動きによる売買差益を得る投資法ですが、FXほど値動きは激しくありません。
そのため株式の場合、購入後は長期保有する投資家が大半です。
しかし資産価値のある不動産とは違い、株式は値動きに依存して価値や損益が決まるもの。
株式自体の資産価値が不安定という性質から、成功率は低くなりがちです。
不動産投資のやりやすさ
他の投資法と比べ、不動産投資はやりやすい=失敗しにくい投資法と言われています。
そこで不動産投資がやりやすいとされる理由を、以下3つのポイントで見ていきましょう。
不動産投資は資産を購入した投資
不動産はそれ自体に資産価値があります。したがって、株式やFXなどの投資商品のように投資資金がゼロになる危険性はありません。
また不動産投資と他の投資商品では収益の上げ方に、以下のように大きな違いがあります。
主な収益の上げ方 | 不動産投資 | 株式投資※・FX |
家賃収入+売買差益
(インカムゲイン+キャピタルゲイン) |
売買差益
(キャピタルゲイン) |
資産を売買することで得られる差益(=キャピタルゲイン)を主な収益源とする投資法では、市場の動向によって損益が左右されます。
一方不動産投資では資産を保有することで得られる利益(=インカムゲイン)が主な収益源となり、損益は投資家自身である程度コントロールが可能。
投資と聞くとギャンブル的な要素を不安視する人が多いですが、このように損益のコントロールが効く不動産投資ではその心配は不要です。
衣食住は無くならないので需要がある
不動産は人間が生きていく上で必要な三大要素の一つ「住」を担っていて、その需要自体がなくなることは絶対にありません。
どれほど景気が悪くなっても、住む家に対する需要は常にあります。
したがって、不動産の資産価値が急になくなるというようなケースはまずありません。
価格の変動がゆっくりである
不動産の流動性は低く、不動産市場の価格変動は緩やかです。
その理由としては、以下が挙げられます。
- 買主&売主の1対1で取引が行われることから売買に時間がかかる
- 短期的な売買には宅建免許が必要
価格変動がゆっくりということは、中長期的に安定した運用ができるということ。
このことが、時間のない兼業投資家の成功率を高めている要因の一つと言えるでしょう。
3. マンション投資の成功率を上げる10の方法
マンション投資の成功率を上げるためには、継続的に安定した家賃収入を得るための取り組みが必要です。
そこで最後に、マンション投資の成功率を上げる10の方法をご紹介します。
①信頼できる管理会社を探す
所有する物件の賃貸管理は、入居者募集や設備メンテナンス、家賃集金など実に多種多様です。
これらの管理業務をオーナー自身が一人で担うことは難しいため、不動産投資家の多くが賃貸管理を管理会社に委託しています。
したがってマンション投資の成功には、管理会社の手腕の高さが必要不可欠。
賃貸管理を安心して任せることができる管理会社かどうかを見極めるために、
- 管理物件の空室率(入居者の募集業務に強いかどうか)
- 管理している物件戸数(管理業務の実績、内容はどうか)
- 賃貸管理委託の費用
などを、管理会社の担当者に確認しましょう。
また管理会社を訪問した際の雰囲気や担当者の対応など、自身が抱く直感的な心象も信頼性を見極める重要な判断材料です。
これらを総合的に判断したうえで、管理会社を選びましょう。
②入居者目線で物件を探す
投資する物件を探す際には、「自分が入居者だったら、どんなマンションに住みたいか」という基準で物件条件を吟味することが大切です。
入居者目線で
- 駅から物件までの距離はどうか
- スーパーやコンビニ、病院は近いか
- 設備はどうか
などのポイントをチェックし、入居者にとっての住みやすさを確認しましょう。
③繰り上げ返済ができる
ローンの繰り上げ返済をして返済期間を短くすることができれば、支払う利子の金額も減り総返済額を圧縮することができます。
これによりローン完済が早まり、完済後は家賃収入の大半が手元に残る収益となるのです。
繰り上げ返済は、マンション投資の成功率を高める一つの大きなポイントと言えるでしょう。
④まずは不動産投資の知識を身につける
当然のことではありますが、マンション投資の成功にはそれに関する知識の習得が欠かせません。
特に物件選定はマンション投資成功の9割を担うとも言われる重要なポイント。
この物件の善し悪しを見極めるために、最低限の基礎的な知識・情報を学習しておきましょう。
不動産投資の知識を身に着ける手段としては、
- 書籍
- インターネット
- セミナー
- 個別相談会
などがあります。
セミナーや個別相談会などでは、不動産投資に関する知識のほか不動産業界の最新情報、体験談など実用的な生きた情報を入手できるのが魅力です。
これらのさまざまな情報媒体をフル活用して、不動産投資の知識を身につけましょう。
⑤決めた条件の物件は妥協しない
マンション投資の成功率を上げるためには、決めた物件条件は妥協しないことが大切です。
物件選びの段階では、必ずしも自分が決めた条件通りの物件が見つかるわけではありません。
また需要の高いエリアでは競争が激しく、希望に叶う物件があっても先に購入されてしまうということは多々あります。
しかしだからと言って、条件を妥協して物件を購入してしまうと運用を失敗したときには「ああ、やっぱり・・」と後悔するはめに。
マンション投資では、希望の物件に出会うまで探し続ける根気強さが必要なのです。
⑥不動産会社のいいなりで購入しない
不動産投資の頼もしいパートナーというイメージのある不動産会社ですが、中には自社にとって利益になる物件を優先的に勧めてくる会社もあります。
特にメリットばかりを強調してデメリットについては一切言及しない、といった対応をしてくる担当者には注意が必要。
不動産会社のいいなりで物件を購入することは避けましょう。
あくまでも投資する物件の選定は、専門家のアドバイスを元に自分の知識と情報に基づいた判断で行うようにしてください。
⑦資産価値のある物件を見極める
資産価値のある物件を選ぶことができれば投資資金を損失することなく、安定した運用を行うことができます。
資産価値があるということは、需要があるということ。
したがって人口の多い都市部や人口増加が見込まれる地域の物件が対象となるでしょう。
一方過疎化が進む地域や、地価下落が見込まれる地域の物件には注意が必要です。
⑧物件の価格が下がってる時を狙って購入する
価格変動が緩やかな不動産ではありますが、バブル崩壊やリーマンショックなどの大規模な不況下では価格が下落しています。
これは、不動産価格が多少ではあるものの景気や需要の変化の影響を受けるということ。
物件は高いときに購入するよりも、安いときに購入するのがベストです。
物件価格の推移を注視して、購入のタイミングを逃さないようにしましょう。
⑨資金の管理は徹底的に行う
マンション投資成功には、徹底した資金管理が欠かせません。
マンション投資では、
- ローンの返済費
- 管理・修繕費
- 広告費
- 税金
など、さまざまな費用が必要です。
これらの費用としていくら必要なのかなど具体的な収支状況を把握できていないと、いずれ資金面が圧迫されて赤字になってしまうことも十分に考えられます。
また副業として不動産投資をする場合には、病気やリストラ、転職などで収入が減ってしまう可能性も考慮しておく必要があるでしょう。
⑩メンテナンスの費用はけちらない
入居者のほとんどは「できるだけきれいな物件に住みたい」と思っています。
入居者の住みやすさが確保されない劣化や不衛生さが目立つ物件では、必然的に空室リスクは高くなってしまうのです。
このことから、継続的に安定した家賃収入を得るためにメンテナンスの費用はけちらないようにしましょう。
4. マンション投資の成功率を上げるには必要な知識を身につけよう
マンション投資の成功率は、決して高いものではありません。
マンション投資成功の定義は人によってさまざまではありますが、成功の定義としてすべてに共通しているのは「メリット・利益が得られる」ということ。
自身のマンション投資の成功率を上げるためには、まずは一にも二にも必要な知識を見つけることが大切です。
MIRAIMOを運営している株式会社スマミンでは、不動産投資のコツやノウハウを持った不動産投資コンサルタントがあなたのご質問にお答えします。
無料個別相談会やオンライン無料相談(LINE)をご利用ください。