保有しているマンションを売るときには、誰でもが高い値段で売却したいと思いますよね。
高く売れれば、次に住む住宅の購入資金に充てることができますし、住宅を購入しなくても得た資金を有効活用できます。
中古マンションを高く売るためには、まず相場を知ることが第一歩!
この記事では、中古マンションの相場を知る方法や、おすすめのサイトなどについて解説をします。
記事を参考にして、相場を十分に知り高値での売却にぜひチャレンジしてください。
目次
中古マンションの売却を考えるなら相場を調べることが重要!
中古マンションの相場を把握することは、高値でマイホームを売却するためには不可欠!
相場を把握しておかないと、安く売却してしまったり価格交渉で損をして後で悔やむことも…。
同じ条件の中古マンションは存在しない
中古マンションの価格は大きくは築年数で決まりますが、ほかにも建物の材質・間取・交通の便・周辺の環境・学校や病院までの距離・買い物の便などで決まってきます。
このように条件の違うマンションを、一定の尺度で計り価格を算出することは不可能。
中古マンションの相場を知るには、いくつもの物件を見て肌で覚えなければなりません。
中古マンションの相場を知るときに知っておきたい基礎知識
それでは中古マンションの売却を考えるときに、覚えておきたい基礎的な知識についてご説明しましょう。
中古マンションの売却価格の決まり方
中古マンションの価格は、マクロ的には世界経済の動きからミクロ的には周辺環境まで、さまざまな要因が影響します。
経済的動向や社会動向などの要因は、個々のマンションの価格に影響を与えるのではなく、市場全体の住宅市場に影響を与えます。
個々の中古マンションの価格は、次のような要因により決まります。
建物そのものの条件
中古マンションの価格に最も影響を与えるのが築年数ですが、下記に記載したような物件の条件によっても変わってきます。
- 築年数
- 間取り
- 構造
- 付帯設備
- 階数
- 建物の向き
周辺環境
また中古マンションそのものの条件だけでなく、次のような周辺環境も中古マンションの価格に影響を与えます。
- 都心へ交通の便
- 駅へのアクセス
- 公共施設への距離
- 治安
- 静けさ
- 災害危険度
- 迷惑施設の有無
中古マンションを売却する流れ
中古マンションの売却は、一般的には次のような流れになります。
1. 情報収集
中古マンションを売却するには、まず情報収集を行い周辺の相場を知らなければなりません
また同時に売却に必要な書類の準備をする必要も。
- 権利証、登記識別情報
- 登記簿謄本
- 印鑑証明書
- マンションの売買契約書
- 固定資産税納税通知書
- マンションの管理規約
- マンションの維持費等の書類など
2. 査定
不動産会社に、一般的な相場をもとに査定額を算出してもらいます。
通常は、3~6ヵ月で売れる金額を査定金額に。
3. 仲介契約
媒介を任せる不動産会社との契約を行います。
契約の方法は、3つありますが後述。
4. 販売活動
マンションを売るための活動を行います。
新聞への折り込み・チラシの配布・内覧など。
5. 売買契約の締結と物件の引き渡し
売主と買主の条件が合致したら、売買契約を締結します。
- 購入代金の受領
- ローンの完済
- 固定資産税や管理費の精算
- 抵当権を抹消と買主への所有権の移転登記
- 鍵の引き渡し
- 仲介手数料支払い
6. 確定申告
売却により利益が出た場合には、確定申告書を提出します。
手続きは、翌年2月16日~3月15日まで。
中古マンションを売却する方法|仲介の方法
不動産業者との媒介契約には3つがあり、それぞれの特徴を掴んで契約するようにしましょう。
一般媒介契約
・複数の不動産会社と媒介契約を結ぶことができる
・売主が見つけた買主と売買契約を結べる
・レインズへの登録は任意
・不動産会社は売主への業務報告義務はない
・契約有効期限の定めはない
※レインズ(指定流通機構):不動産の売却のための情報交換システムで、すべての不動産会社が情報を閲覧できます。
専任媒介契約
・一つの不動産会社としか契約を結べない
・売主が見つけた買主と売買契約を結べる
・レインズへの登録は媒介契約締結日の翌日から7営業日以内にする必要がある
・不動産会社は2週間に1回以上の業務報告が必要
・契約有効期限は3ヵ月以内
専属専任媒介契約
・一つの不動産会社としか契約を結べない
・売主が見つけた買主と売買契約を結べない
・レインズへの登録は媒介契約締結日の翌日から5営業日以内に行う必要がある
・不動産会社は1週間に1回以上の業務報告が必要
・契約有効期限は3ヵ月以内
専任媒介契約や専属専任媒介は1社だけとの契約なので、不動産会社は一生懸命探してくれる可能性があります。
一般媒介は複数の不動産会社が競うので、有利な条件で売却できる可能性も。
どの仲介方法も一長一短があるので、売却希望期間や売却金額などを考えて契約を結ぶようにしましょう。
中古マンションの売却相場を自分で調べる方法
それでは自分で中古マンションの相場を調べる場合には、どのような方法があるのでしょうか。
過去の取引を参考にして売却相場を調べる
過去の事例を参考にして、売却相場を調べる方法があります。
レインズ
レイズは、過去1年間の全国の中古マンションの売却事例を保有。
調べたい地域を入れるとグラフで表示してくれるので、わかりやすいでしょう。
土地総合情報システム
国土交通省が提供するサイトで、マンションの取引価格に関するデータが取得できます。
レイズより詳細にマンションの情報が得ることが可能。
中古マンションの売却相場サイトを利用する
大手不動産会社のサイトには、過去でなく現在の売り出し物件を載せています。
不動産市況は大きく変動することがあるので、より新しい売り出し価格を知ることは大事なことです。
但し、売り出し価格であり成約価格ではないので、レイズや土地総合システムなどでチェックすることも必要。
中古マンションを相場よりも高く売却するための方法
所有するマンションをできるだけ高く売り売りたいとは誰でも思うこと!
次に、中古マンションを相場よりも高く売るための方法について、解説をします。
瑕疵担保責任保険に加入しておく
瑕疵担保責任保険とは、事業者が販売した住宅に隠れた欠陥が見つかった時に、補修費用を補てんする保険。
事業者が販売する住宅については加入が義務付けられていますが、個人が売主の場合には契約により取り決めができます。
保険に加入することにより買主を保護するだけでなく、同時に売主の負担を解消することも。
10%程高く売ることが出来る
瑕疵担保責任保険に加入すれば、買主は安心して購入できるので売主は売却しやすくなります。
また売却価格についても、相場よりも10%ほど高く売ることが可能に。
したがってたとえ購入後2~3ヵ月程度の補償期間でも、瑕疵担保責任保険に加入したほうが良いでしょう。
安心R住宅認定してもらう
安心R住宅は、中古住宅の売買取引を活性化させるために平成29年12月に国土交通省が創設した制度。
下記の条件を満たす場合には、国から良質な住宅である「安心R住宅」として認められ中古マンションを売りやすくなります。
- 耐震性等の基本的な品質を具備しているこのと
- リフォームが行われている又はリフォーム提案がされていること
- 点検等が適時行われ、記録が保管・提供されていること
中古マンションの売却相場を調べられるサイト4選
”
この章では、中古マンションの相場を知ることができるサイトを4つ選んでご紹介しましょう。
【PR】イエウール
株式会社Speeeが運営するサイト、無料で売却したいマンションの査定が可能。
売りたい中古マンションの住所や間取り・広さなどを入力するだけ!
SUUMO
住宅・不動産購入をサポートするSUUMO(スーモ)が提供する情報サイトです。
全国のマンションの販売・売却情報が満載。
楽待
株式会社ファーストロジックが運営する、投資用不動産に特化した不動産ポータルサイト。
初心者からプロまで幅広い人に、マンションの売却を始め不動産探し・不動産の学習のサービスを提供しています。
LIFULL HOME’S
LIFULL HOME’Sは、中古マンションなどの物件の検索や物件探しができる不動産・住宅情報サイト。
不動産関連の情報が満載で、基礎知識を得ることも。
中古マンションの3大都市圏の不動産売却相場一覧
3大都市圏の70㎡あたりの中古マンションの価格は、次のようになっています。
神奈川県は微減となりましたが、全体的に前年同月比で順調に伸びていると言えるでしょう。
2024年5月 | 前年同月比 | |
東京都 | 5,002万円 | 2.60% |
神奈川県 | 2,882万円 | -0.10% |
埼玉県 | 2,325万円 | 2.20% |
千葉県 | 2,039万円 | 2.10% |
大阪府 | 2,518万円 | 5.90% |
愛知県 | 2,101万円 | 7.70% |
【出典】野村不動産アーバンネット
中古マンションの売却相場を調べるときの注意ポイント
次に中古マンションの売却相場を調べるときの注意すべき点について説明しましょう。
中古マンション相場金額で売却できるわけではない
中古マンションの売り出しのチラシを見ると、この価格で売却ができると思いがち。
しかし売り出し価格というものはあくまでも売主の希望であり、実際の成約価格とは違います。
一般的には、マンションの売り出し価格の7~9割程度の間で成約すると考えた方が良いでしょう。
坪単価から相場を把握できるわけではない
同じような条件の中古マンションでも、広さが変わると坪単価が変わってきます。
床面積が広くなるとマンションの売却金額が大きくなるので、坪単価が下がるのが一般的。
例えば50㎡の物件と70㎡の物件を比較すると、広い70㎡の方が割安になります。
成約された物件の価格を坪単価で割って、ほかのマンションに当てはめようと思ってもその通りにはなりません。
したがって必ずしも坪単価から、他の中古マンションの相場を推測できません。
中古マンションを高値で売却するには相場を知ろう
所有しているマンションを高値で売ろうと思っても、相場を知らなければ話になりません。
現在の中古マンションの市場をよく知り、間違いのない方法で売却しましょう。
なお、中古マンションの売却でご質問やお困りの点があれば、MIRAIMOを運営しているASIS株式会社のローン借り換え個別相談会へお気軽にご相談ください。