近年は金利もかなり下がってきており、昔のように銀行に預けているだけでお金が増えていく時代ではなくなってきています。
このような時代の流れの中で、自分の資産を形成するために、銀行預金ではなく、投資をお勧めする本であったりニュースをよく見るようになりました。
いざ投資に挑戦してみようと実際に本を手に取ってみたはいいものの、投資にもいろいろな種類があり、どれもなんだか難しそう。
そんな印象を受けてしまい、将来には不安がありつつも銀行預金以外の選択肢を取れない方も多いのではないでしょうか?
今回の記事では、投資の中でもよく耳にする「不動産投資」と「株式投資」に注目して、わかりやすくご説明。
不動産投資と株式投資について、ただ説明するのではなく、不動産投資 vs 株式投資といった構図で、2つの投資を比較してお話ししていきます。
自分の資産を大切に運用していくためにも、仕方なく銀行預金に頼るのではなく、自分に合った投資のスタイルを見つけていきましょう。
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目次
1. 不動産投資vs株式投資①|利益が出る仕組み
まず初めに、不動産投資と株式投資がどのように利益を生んでいるのかを比較してみていきましょう。
2つの投資ともに、インカムゲインとキャピタルゲインの2種類の利益を生み出します。
不動産投資で利益を得る仕組み
①不動産投資のインカムゲイン
マンションの一室や家、もしくはアパート経営のように、自分で所有している物件を第三者に貸す場合、賃料収入が発生します。
この毎月発生する賃料収入が、不動産投資のインカムゲインです。
②不動産投資のキャピタルゲイン
不動産を購入した時点での物件の金額より、売却した時点で物件の金額が上昇している場合、物件の金額の上昇分の利益を得ることができます。
これが不動産投資のキャピタルゲインです。
つまり、安く不動産を仕入れ、高い金額で不動産を売却することで利益を生むことができます。
逆に、購入した時点の金額より物件の金額が下落してしまった場合は、損失を生み出すことに。
株式投資で利益を得る仕組み
①株式投資のインカムゲイン
株を所有していると、この株を発行している会社が利益を出した際に、その一部を配当金として受け取ることができます。
この配当金が株式投資のインカムゲインです。
②株式投資のキャピタルゲイン
株を購入した時点の株価より、売却した時点での株価が上昇している場合、株価が上昇した分の利益を得ることができます。
これが株式投資のキャピタルゲインです。
つまり、株式投資とは、株価が安いタイミングで株を手に入れ、株価が高くなったタイミングで売却することで利益を生むことができます。
逆に、購入した時点より株価が下落してしまった場合には、損失が出ることになります。
2つの投資が生み出す利益についてご紹介してきましたが、基本的な構造は似ています。
インカムゲインとは、その不動産もしくは株を所有しているだけで得ることができる利益になります。
また、キャピタルゲインとは、その不動産もしくは株を安く購入し、それを高い値段で売ることによって得ることができる利益になります。
2. 不動産投資vs株式投資②|5つの比較
次は、
- 収益性
- 安定性
- 流動性
- 維持・管理コスト
- 税制面
での優遇措置といった5つの基準を使って、不動産投資と株式投資について比較していきましょう。
①収益性
不動産投資
③の流動性にもかかわってきますが、不動産の売買には契約関係の手続きに時間を要したり素人だけで売買することが難しいことから、頻繁に行われるものではありません。
そのため、不動産の場合の利益のメインになってくるものは、先程のインカムゲインになってきます。
不動産投資の利回りは、おおよそ4%から5%と言われており、中には10%近い高水準の物件なども存在します。
例えば、利回り10%の物件を1,000万円で購入した場合、年間で100万円の利益を得ることができます。
株式投資
逆に株式投資の場合は、株の売買に特別な手続きも必要なく、素人でも簡単に売買することができるため、頻繁に取引が行われます。
そのため、不動産とは異なり、キャピタルゲインがメインの利益になってきます。
頻繁に取引が行われるため、1日の間でも株価が少なく見積もっていても、1日で1%前後は株価が上昇もしくは下落します。
不動産の利回りについては1年間のスパンで見ていました。
一方、株の場合は1日で株価が動いてくるため、株価が1日ごとに上昇し続けた場合、不動産よりも短い期間で高額な利益を得ることができます。
そのため、収益性という一面だけ見ると、株式投資の方が高いと考えることができます。
②安定性
不動産投資
不動産投資の場合には、不動産を貸した時に得られる家賃収入(=インカムゲイン)がメインとなってきます。
そのため、第三者に借りてもらうことさえできれば、安定して家賃収入を得ることができます。
さらに、その所有している物件、特に土地の金額はゼロになることはありません。
また不動産の金額については緩やかに変動していくため、いきなり1日で価値が半分になるということが起こりにくいです。
株式投資
一方、株式投資の場合、株式の売買金額の差額で生み出すキャピタルゲインがメインの利益となります。
1日ごとに株価は変動しますが、上昇し続ける確証はありません。
また、その株式を発行している会社が倒産してしまった場合、その株式の価値は一気にゼロになります。
安定性という一面で見ると、不動産投資の方が高いと考えられます。
③流動性
流動性につきましては、①でも多少触れていますが、不動産の売買の手続きには、時間的・金銭的コストが発生します。
基本的に不動産の売買には、たくさんの書類を必要とし、素人同士で契約を完結させるのは困難を極めるため、仲介業者が間に入ることがほとんどです。
さらに、不動産を購入するためにローンを組むとなると、金融機関も登場してきます。
その結果として、不動産の売買は1日に何度も行われるような流動性はありません。
一方、株式投資の場合は、一度証券会社にて口座を作成すれば、だれでも株の売買取引を簡単に行うことができるため、1日に頻繁に取引が行われております。
不動産投資と比較して、株式投資の方が流動性は高いと考えられます。
④維持・管理コスト
不動産投資の場合、先程お話したように不動産を所有することで得られるインカムゲインがメインとなってきます。
不動産を所有するにあたっては、さまざまな維持・管理コストがかかってきます。
第三者に常に借りてもらうための管理費・修繕費に加え、固定資産税といった税金の支払いも発生してきます。
一方、株式投資の場合には、キャピタルゲインを得る際に証券会社に手数料を支払う必要が出てきますが、所有している分には費用は一切かかりません。
そのため、株式投資の方が維持・管理コストは安いと考えることができます。
⑤税制面などでの優遇措置
不動産投資と株式投資で比較すると、そもそもこれらの投資で発生した利益に対する課税方法が異なっています。
不動産投資で得た利益に関しては、総合課税方式がとられており、すべての所得を通算する累進課税となっています。
そのため、不動産収入が増えれば増えるほど税率が大きくなり、最大で50%の課税がなされます。
また、不動産投資で得た利益に関しては、特別な税制優遇はありません。
一方、株式投資で得た利益に関しては、総合分離課税方式がとられており、株式投資独自に定められた課税方法を採っています。
利益に対して一定の税率が課税されるため、取引の大小によって税率が変動することはありません。
株式投資で得た利益に対する税率は、20.315%と一定の税率が定められています。
また、NISAと呼ばれる少額投資非課税制度が開始され、毎年120万円の非課税投資枠が設けられるようになり、税制面での優遇措置も実施されるなど様々な制度が整備されつつある状況。
そのため、税制面などでの優遇措置に関しても、株式投資の方が充実していると考えられます。
ただ、不動産投資に関しては税制では劣るものの、経費計上できる項目が多いことが魅力です。
不動産投資にかかった費用を漏れなく計上することで所得税や住民税を抑えることができます。
3. 不動産投資vs株式投資③|自分に合った投資方法は?
ここまで、不動産投資と株式投資を5つの基準で比較をし、2つの投資の良いところと注意しないといけないことが見えてきました。
最後に、これらの特徴を踏まえたうえで、それぞれの投資にはどんな方に向いているのかをお話していきます。
不動産投資がおすすめな方
株式投資と比較して、不動産投資は安定性が高いです。
不動産を所有していると、維持・管理コストが発生してきますが、第三者が借りてさえくれれば、安定して家賃収入を得ることができます。
不動産投資の場合、管理会社に管理を任せることができるので常日頃所有している不動産の管理を行う必要はありません。
そのため、サラリーマンとして朝から夜まで働いており、1日中管理しているのは難しいという方におすすめです。
株式投資がおすすめな方
逆に、株式投資は、不動産投資と比べて、収益性が高く流動性が高いです。
そのため、不動産投資よりも短い期間で利益を得る可能性はあります。
しかしその反面、取引が頻繁に行われるため、自分が目を離したすきに株価が大暴落していたということも起こりえます。
そのため、株価の変動を常にキャッチできる環境にいる方におすすめだと言えます。
4. 自分に合った投資方法を選ぶには情報収集も大切!
今回、不動産投資 vs 株式投資といった構図で、2つの投資が利益を生んでいる仕組みをご説明し、5つの項目ごとに比較をしてきました。
さらに、これらの情報をもとに、それぞれの投資に合う方々を参考としてご紹介してきました。
同じ投資とはいえ、2つの投資が全く別物であり、人によって向き不向きがあることを感じていただけたかと思います。
銀行預金以外の選択肢で大切な資産を運用していくためには、不動産投資や株式投資に限らず、事前に情報を吟味して自分に合った投資方法を検討することが重要です。
本で特集されていたからといって安易にその投資方法を行うのではなく、事前にいろいろな種類の投資方法の情報を調べ、自分の特性に合わせて選択していきましょう。
もし自分で調べるだけでは不安だという方には無料セミナーなどをやっている場所もあるので、ぜひ参加してみてください。
大切な資産だからこそ、自分に合った方法で資産運用してみましょう。
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