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鳥取で不動産投資におすすめな場所は?|人気は利便性の高い2市【鳥取・米子】

投資物件を首都圏の人気エリアに持つことは、投資家にとっては理想的です。

とはいっても、都心部の不動産は上昇傾向にあり、利回りはやや低下気味ともいわれています。

物件価格が手頃で利回りも良い投資物件を求めて、地方都市に目を向ける投資家も増えています。

この記事では観光都市としても有名な鳥取県を、基本情報から賃貸ニーズの特色など「投資の目線」で紹介していきます。
 

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1. 鳥取の不動産投資情報

豊かな自然に恵まれた鳥取県の基本的な情報や、鳥取の不動産投資に期待できるいくつかの理由について解説していきます。

基本データ|人口・賃貸需要・利回り

中国地方の北東部に位置し、やや東西に細長い形状の鳥取県は3,507㎢。

東京よりも1,300㎢も広い面積ですが、人口においては全国で人口の一番少ない県になります。

鳥取県は57万人、東京が約1,370万人ですから、東京の24分の1程度。

鳥取県は大きく3つのエリアに分かれていて、

  • 県庁所在地である鳥取市を中心とする東部
  • 倉吉市を中心とする中部
  • 米子市や境港市を中心とする西部

となっています。どのエリアにも都市部がありますが、西部の米子市は商業エリアとして繁華街なども栄えています。

人口だけ見ると本当に賃貸需要があるのか心配になる数字ですが、人が集中しているエリアを選択することで空室率を下げることができます。

気になる利回りですが、鳥取市内の物件例では鳥取駅からバス利用して行けるアパートでも表面利回り12%超~13%超(満室想定)という例もあります。

鳥取での不動産投資をおすすめできるワケ3つ

不動産投資の視点で鳥取県を見た場合、プラス要因は次のような事が考えられます。

①鳥取市|中古マンションの需要あり

元々、分譲マンションが少ない鳥取市では、最近になって中古分譲マンションの需要が高まっています。

流通価格も高水準であり、ニーズの強さがうかがえます。新築分譲マンションの開発もされていて、今後も計画されています。

行政自体も若年層の定住・雇用促進に力を入れているようです。

②2018年「住みたい田舎」に3つの自治体がランクイン

宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」でおこなった「2018年住みたい田舎ベストランキング」では、日本全国の中で、鳥取市が第4位、倉吉市が16位、岩美町が18位という結果が出ています。

特に鳥取市は若者世代からの支持が高く、将来的にIターンやUターンで、他県からの若年層が増加する可能性も期待できます。

③貸し倉庫|工場の多さを利用する

先述のように人口が少なく、地域によっては賃貸需要がほとんど無いエリアもあります。

しかしその反面、鳥取県は工場が多く、「貸倉庫」を営むのも鳥取ならではの不動産投資の方法といえます。

工場があるエリアは観光地とは離れているため、物件も手頃に購入できる価格になります。

また、貸倉庫は維持管理も賃貸アパートに比べて手間がかからず、資金的にも負担が少なくて済むでしょう。

借り手も会社が主になるので、家賃の滞納などの面倒やトラブルも少ないのも大きなメリットです。

2. 鳥取はこんなところ|観光データ

次に、人気の高い観光地としての鳥取県についてみていきましょう。

東京からのアクセス

東京から車の場合、「新東名高速道路」経由で約670Km、約8時間ほど。東京~静岡~愛知~京都~兵庫を経由します。

また、東京駅から新幹線利用の場合は、所要時間約5時間。現在は鳥取県に新幹線が通っていないため、姫路で特急列車に乗り換えになります。

東京駅・八重洲口から高速バスも発着していて、9時間半~12時間の所要時間ですが料金は6,500円~と格安です。

夜行バスを利用すれば、寝ている間に移動し、朝早くから観光を楽しむことができます。

鳥取の観光スポット3選

鳥取は観光スポットが豊富なことでよく知られていますが、中でも代表的な3つのスポットを紹介しておきましょう。

①鳥取砂丘(砂の美術館)

鳥取といえば、まず「砂丘」を思い浮かべる人も多いでしょう。

東西16Km、南北2.4Kmに広がる砂丘は、中心部分の146haが天然記念物に指定されている見事な景色です。

スリッパのレンタルや足洗い場、車いすやベビーカーでもOKなスロープも完備され、多くの人が快適に楽しめる設備が整っています。

隣接する「砂の美術館」は、砂で作った彫刻作品を展示する美術館で、季節ごとに世界中のアーティストの圧巻の作品が展示されます。

その迫力とクオリティーの高さには定評があり、必見のおすすめスポットです。

②三佛寺投入堂

鳥取県の中央に位置する「三徳山」。

山の断崖絶壁に建てられた、何とも不思議なお堂が「三佛寺投入堂」です。

その昔、行者が「法力で建物を投げ入れて出来たお堂」という言い伝えがあります。

お堂の参拝には、登山口から険しい岩山を50分ほど上るハードな登山が必要です。

スカートやサンダルでは入山許可がおりないため、有料でわらじに履き替えも可能です。

お堂に行く途中にも、眺望の素晴らしい国宝や重要文化財が点在しています。

③大山

大山は古来より日本四名山に数えられている山で、鳥取県・中国地方の最高峰として有名です。

標高1,729mの大山は「東の富士山、西の大山」ともいわれるほど、その形が富士山に非常によく似ています。

1922年(昭和11年)に国立公園に認定されました。

3. 鳥取の賃貸データ|賃貸需要を知って投資に役立てる

さて、本題に戻り鳥取の賃貸に関するデータを見ていきましょう。

まずは、市区群別の家賃相場と賃貸需要の多いエリアを認識することが大切になります。

家賃相場

市区郡別のマンション(ワンルーム)の家賃相場

市郡 家賃相場
鳥取市 3.8万円
米子市 4.4万円
倉吉市 4.1万円
境港市 3.8万円
八頭郡 3.6万円
東伯郡 3.9万円
西伯郡 4.0万円

※岩美郡・日野郡はデータなし

ファミリー層向けの3LDK、4K以上の家賃相場

市郡 家賃相場
鳥取市 7.0万円
米子市 7.4万円
倉吉市 6.6万円
境港市 6.2万円
岩美郡 6.3万円
八頭郡 6.2万円
東伯郡 5.9万円
西伯郡 6.2万円

※日野郡はデータなし

参考:SUUMO中国版「鳥取間の市区郡から家賃相場・賃料相場情報を探す」

単身者向け人気エリア

鳥取市

鳥取砂丘があり観光エリアでもある鳥取市。

県内唯一の国立大学である「鳥取大学」も所在するため、学生や単身教職員向けのアパートが大学の周辺に集中しています。

また、県庁所在地のため公的機関の支所なども複数あり、単身の勤務者向けアパートが多くみられます。

倉吉市

倉吉市はレトロな風情を残す街並みが有名で、Iターンの若年層が増えています。

鳥取市よりも賃料は安く、住みやすいのも人気の理由でしょう。

古いアパートを若者向けにリノベーションした物件や、新築アパートが著しく増加しています。

米子市

米子市は県内で最も商業的に栄えていて病院や公共機関も充実しています。

その割に賃料は安く、最下ラインでは2万円台の物件もあり、若い層に人気の高いエリアとなっています。

ファミリー向け人気エリアは鳥取市・米子市

基本的に鳥取は、県内全体で物価が低く賃料も安いため、ファミリー層も経済的な負担が少ないといえるでしょう。

ファミリー層は賃貸物件に長く居住し続けるケースが少なく、持ち家志向が定着しています。

子育て中のファミリー層に人気が高いのは、鳥取市の中心地など保育園や幼稚園、小中学校が近く商業施設が集まっているエリアでしょう。

米子市では商業施設が多く買い物に便利な米原や、閑静で新しい住宅が多い観音寺新町も人気が上昇しています。

4. 鳥取での不動産投資戦略と今後の展望

鳥取の「不動産投資」は戦略次第でモノになるのか?今後の展望も併せてお伝えします。

鳥取での不動産投資の注意ポイント

鳥取での不動産投資のポイントは、賃貸住宅であれば特に人口が集中している、都市部のエリア、繁華街や学校に近いなど、絶対的なニーズがある立地を選ぶことでしょう。

東京であれば、手の出ない条件かもしれませんが、鳥取なら手が届く好条件の物件が見つかるでしょう。

市場価格を見ると、鳥取駅から徒歩10~15分、築15年以内で70㎡超の中古マンションが、1,000万円台前半~2,000万円弱という価格で購入が可能なのです。

20歳代の人口減少|賃貸・持ち家ともに低調傾向

鳥取では20歳代の人口減少が著しく、賃貸ニーズの減少が懸念されています。

同時に、住宅の着工戸数も以前よりも落ち込んでいて、残念ながら、今後伸びる要素はなさそうです。

大工場の事業縮小や産業の空洞化が影響しているといわれています。

しかし、住宅地の地価に関しては下げ止まりや、やや上昇をみせているエリアも存在します。

鳥取で不動産投資をするなら|鳥取・米子

やはり投資用物件(賃貸住宅)であれば、人が集まるエリアは外せません。

県内の賃貸住宅の住人へのアンケートで、「県内で住みたい市郡」の第1位は米子市68.3%、2位鳥取市53.4%、3位倉吉市22.6%という結果が出ています。

米子の支持率は非常に高いのです。

今後の鳥取はどうなっていく?|課題と取り組み

鳥取の不動産投資を検討するには、先々を見据えた上での判断が賢明です。

鳥取の今後の課題や、問題解決への糸口はどのようになるのでしょうか。

課題は人口減少|自然減・社会減

日本全国、どの地方でも同様の悩みは「人口減少」です。

鳥取もこの課題に直面しています。現状、高齢者の死亡者数が出生者数を上回っています。

若年層の県外転出者数も、転入者数をはるかに上回っている状態が続いているのです。今後も流出をくい止める得策はありません。

当然、有効求人倍率が低迷し地域経済も低下しています。

また過疎地域や山間地域では、少子高齢化が都市部より如実で、住民数や世帯数の減少によって、自治会などの活動ができなくなるなど、地域住民だけでは日常生活を支えられなくなってきています。

近畿圏との繋がり強化|グレーター近畿

厳しい現状にあるものの、行政では鳥取ならではの特性を活かした取り組みによって、活路を見出そうとしています。

取り組みの1つ目は、北東アジアに近い地勢を活かし、西日本と北東アジアの玄関口(ゲートウエイ)を目指すというものです。

高速道路の整備、航空路の拡充により、効率的な物流システムを作り、貿易量を増大させるのです。

併せて、新たな企業立地、諸機能の集積を目標にあげています。

取り組みの2つ目は、地理的に一体化している近畿圏域の企業との連携や新規事業の創出また、観光や食、防災、医療に関してもグレーター近畿(京阪神を中核とした広域的経済圏域)の一員として連携を進め、発展を進めていくというものです。

その他にも、中山間地と都市地域とが共生できるシステム作りや、自然が豊かな鳥取ならではの、恵まれた農林水産物を活かした「食文化」を定着させる取り組みなど、将来的な発展を目指す具体的案が検討・計画されています。

5. 鳥取県最大のメリットは物件価格の「安さ」

現状は、人口減少などで厳しい状況の鳥取県ですが、鳥取の不動産投資のメリットは物件価格の「安さ」でしょう。

流通している投資物件は、築年数が古いものが多いことも否めませんが、人口の集中する人気No1エリアでも、無理をせず賃貸経営を可能にしてくれるのは、地方物件の嬉しいところです。

むしろ古い物件を若者向けに、話題性のあるリノベーションで付加価値を高め、差別化を図る方法も有効になってきます。

物件の購入価格が安い分、リノベーション費用に充てることができます。

行政が計画している将来発展へ向けての取り組みが成功していけば、地価上昇、賃料上昇も夢ではなくなります。

まずは、観光を兼ねて、現地視察をしてみるのもいいでしょう。
 

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