突然ですが、「プライベートバンク」という言葉をご存知でしょうか。
世界規模で見るとかなり利用者が増えているものの、日本ではまだあまり普及しておらず、プライベートバンクを正しく理解している人は少ないのが現状です。
そこでこの記事では、プライベートバンクとは何か、プライベートバンクのメリットとデメリット、さらにサービス内容などを詳しく解説していきます。
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目次
1. プライベートバンクって何?
プライベートバンクとは、富裕層が自身の事業のさらなる発展を考えたり、資産を次世代の育成に向けて活用していきたいと考えたときに利用するもの。
ざっくりいうと「富裕層が資産を運用するための個人銀行」という位置づけの金融サービスのことをいいます。
それではもう少し具体的に見ていきましょう。
プライベートバンクは資産いくらから使える?
プライベートバンクは、おもに金融純総資産が約数十億円以上ある人々を対象としたサービスです。
そのため顧客は経営者などの「富裕層」に限られています。
プライベートバンクと普通の銀行の違いって何?
「バンク」という名の通り「銀行」と誤解されることもありますが、 プライベートバンクは普通の銀行とは大きくちがいます。
銀行のように誰もがお金を貸したり預けることができるわけではなく、「富裕層の資産を運用をする」ということが主な目的です。
いわばプライベートバンクは、富裕層のみを顧客対象とした「個人銀行」なのです。
プライベートバンクで出来る事は?
通常の銀行とは異なり、莫大な資産をもとにその運用をするプライベートバンク。
お金を増やすことは決して簡単ではありませんが、莫大な資産があるということは、運用率が少なくても十分に大きな利益を得やすいといえます。
日本でのプライベートバンクの状況について
世界的には富裕層と一般人の格差が激しいのに対して、日本ではそこまでの金銭的格差が広がっていません。
日本は「富裕層」の定義がゆるく、その分プライベートバンクはごく一部の人にしか認識されていないのが現状です。
2. プライベートバンクのメリットとは?
プライベートバンクには、「プライベートバンカー」という資産運用の専門家がいます。
プライベートバンクを利用することで、彼らから的確な金融情報やアドバイスを得ることができます。
3. プライベートバンクのデメリットとは?
プライベートバンクには、「手数料が高い」というデメリットがあります。
しかし真の富裕層から見るとそのような出費は想定内。
プライベートバンクはそもそもかなりの富裕層がターゲットであるため、手数料が高くても顧客獲得に支障をきたすことはほとんどないといえるでしょう。
4. プライベートバンクの特徴
プライベートバンクの概要をご説明しましたが、ここからはもう少し深堀し、その特徴を見ていきましょう。
顧客一人のためにオーダーメイドされた金融商品が提供される
顧客の多い一般の金融機関では、すでに世の中に出回った株や投資信託の売買に力を入れていますが、その一方でプライベートバンクは顧客1人のためにオーダーメイドされた金融商品を提供するのが特徴的。
人生設計も考えられて、長期的なお付き合いができる
老後資金や保険、相続対策など、富裕層とはいえどもお金に関する悩みは尽きないもの。
プライベートバンクでは、そうした顧客の人生設計もいっしょに考え、長期間にわたりサポートしてくれます。
手数料は高いが、それだけの実力がある
先にお伝えした通り、プライベートバンクの手数料は普通の銀行と比べるとかなり高くつくもの。
口座開設手数料、口座管理料など、商品の売買以外の部分でも手数料が発生します。
しかし、言い換えればプライベートバンクにはそれに値するだけのサービス内容があるということでもあるんです。
5. プライベートバンクのサービス内容
プライベートバンクは富裕層が資産を運用するための個人銀行」ということをお伝えしましたが、そのサービス内容はどのようなものなのでしょうか。
オーダーメイドの金融商品の提供
プライベートバンクでは、顧客の状況やその他のニーズに合わせて、特別な金融商品の提供をしてくれます。
オーダーメイドの金融商品のようなものです。
優秀な人材によりコンサルティング
どんなに知識のある人でも、自分にもっとも適した金融商品を選ぶのは難しいもの。
そんなときに信頼できる優秀なプライベートバンカーに相談できるのが、プライベートバンクの大きな魅力です。
手数料が高い分、プライベートバンクの人材のすばらしさはピカイチといえるでしょう。
相続の対策や事業継承などの金融に関わるサービスの取り扱い
プライベートバンクでは、金融商品やコンサルティングだけでなく、相続税の節税対策、企業オーナー向けの事業継承サービスなどの「付加的なサービス」もとっても充実しています。
6. プライベートバンクの非金融サービス内容
実はプライベートバンクでは、顧客に対して金融以外にもさまざまなサービスを提供しているんです。
ここからは、お伝えした金融にかかわる部分以外の「非金融サービス」をご紹介します。
ステータスに係るサービスの紹介
プライベートバンクの会員になるには、ただ「お金があればいい」というわけではありません。
その審査は厳しいもので、実は「プライベートバンクの顧客」という事実は一種のステータス。
会員になることで、会員限定のラウンジ、バー、ゴルフなどを利用できるサービスがあります。
事業のサポート
顧客が経営者の場合は、プライベートバンカーが全力で事業のサポートをしてくれます。
その会社が反映することは、資産運用額が増えるということなので、プライベートバンクにとっても顧客にとっても、まさにwin-winな状況。
また、金融機関ならではのネットワークを駆使したビジネスマッチングをしてくれることもあります。
子育て教育支援
プライベートバンクは、顧客の子どもに対する教育支援も手厚く行います。
子どものためにサマースクールを主催したり、進学先や留学先の情報を集めてくれることも。
さらに、子どもが就職する年齢に達したときには直接プライベートバンクへのインターンに受け入れてくれる場合もあります。
最先端医療施設や高級な老人ホームなどの医療にかかわる情報の提供
富裕層は健康や美容に対する意識が高いことが多いもの。
プライベートバンクでは、最先端医療施設や高級老人ホームなど、顧客の健康に寄り添い、医療にかかわる情報の提供もしてくれます。
オーダーメイドの旅行の提案
プライベートバンクは旅行会社と密に連携していることが多く、顧客に贅沢な旅行プランの提案をしてくれます。
また、顧客が経営者の場合は海外でのビジネスマッチングをセッティングしてくれることもあるのだそう。
つまり、プライベートバンクの顧客になれば至れり尽くせりのオーダーメイド旅行を楽しむことができるのです。
顧客の相談相手になる
富裕層は社会的に高い立場にいる一方で、身近に弱音を吐ける人が少ないもの。
そんなときにプライベートバンカーは、顧客のよき相談相手になってくれます。
一緒にお酒を飲んだり、家族ぐるみのお付き合いをしたり、仕事以外のシーンでも顧客と密にかかわってくれるのは、大変魅力的ですよね。
チャリティ活動による支援
富裕層には、お金を利用して社会貢献したいという人も多くいます。資産を寄贈して財団や基金を設立したい場合、プライベートバンクが手厚くサポートしてくれます。
7. 日本のプライベートバンクの問題点
ここまでプライベートバンクのいいところばかりをご紹介してきましたが、一方で日本のプライベートバンクにはいくつかの問題点もあります。
日本のプライベートバンクは担当者の営業実績が重視されている
顧客が富裕層であるプライベートバンクでは、プライベートバンカー自身がそれなりにお金持ちでないと顧客ニーズをイメージしづらいもの。
営業実績を上げれば上げるほど給料もあがるので、彼らは時に顧客ニーズよりも自分の営業実績を優先させてしまうこともあります。
プライベートバンカーと客が同等の関係性ではない
日本では、富裕層のニーズに対して専門的な知識を持つプライベートバンカーの数が圧倒的に足りていません。
そのため、顧客の気持ちに心から寄り添えるプライベートバンカーは少なく、彼らが同等の関係性にあるとはいえない状況です。
8. 国内の大手プライベートバンクの一覧
国内の大手プライベートバンクは、次の通りです。
銀行
- みずほプライベートウェルスマネジメント
信託銀行
- 三菱UFJ信託銀行プライベートバンキング
- 三井住友信託銀行プライベートバンキング
証券会社
- 三菱UFJモルガン・スタンレーPB証券
- 野村證券
- 大和証券
- SMBC日興証券
9. プライベートバンクを開設するには
金融純総資産は十分にあり、実際に「プライベートバンク開設してみたい」という気持ちになった場合、具体的にはどうすればいいのでしょうか。
プライベートバンクに問い合わせる
知り合いにプライベートバンクの顧客がいるならば、まずはその人を通じて紹介してもらうのがもっともスムーズでしょう。
また、プライベートバンクへの紹介を専門とするコンサルタントもいますので、そうした専門家に相談した上でプライベートバンクとコンタクトをとるのも1つの手です。
経営者や頭取と面談を行い、口座を開設する
身内に犯罪歴のある人がいないかなどの事前審査と前後して行われるのが、プライベートバンクの経営者や頭取との面談。
プライベートバンク側の理念とまたご自身の状況や今後の展望を照らし合わせ、マッチングさせます。
そうした審査や面談を終えると、はじめて口座が開設されるというわけです。
10. 日本のプライベートバンクはまだまだ普及していないのが現状
プライベートバンクについて詳しくご説明してきましたが、いかがでしたか?
海外に比べて富裕層の定義が曖昧な日本では、プライベートバンクの認知度は低く、まだまだ普及してないのが現状です。
資産運用の方法は世の中にあふれていますので、ぜひプライベートバンクを1つの方法として視野に入れ、あなたの人生設計にお役立ていただければと思います。
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