不動産投資は数多くある投資の中でも安定した収益を得られる投資です。
不動産投資ではその特性上エリアの選択やエリアごとの特徴などの知識を知っておくことは非常に重要です。
そこで今回はエリアの中でも静岡県静岡市に注目して不動産投資をする上でおすすめの理由やメリット・デメリットをご紹介します。
静岡市で不動産投資をしてみたいという方は是非とも参考にしてみてくださいね。
目次
1. 静岡市の不動産投資情報
基本データ|人口・賃貸需要・利回り
まずは静岡市の人口増減や賃貸需要、利回りなど静岡市の基本情報を解説していきます。
https://live.amcharts.com/yY2Y1/
静岡市の人口は約70万人(2024年現在)で東海地方の中では愛知県名古屋市の次に人口の多い県となっています。
人口は長期にわたり緩やかな減少傾向にあり、約25年間で-5%という減少率です。
人口は確かに減少傾向ですが大幅下落というわけでも無い点が特徴です。東京・愛知の両方に行ける距離ということで便利な側面もあります。
賃貸の需要に関しても空室率が12.8%と近隣の三重が21.3%・岐阜は25.6%と愛知を除く近隣の県2県と比べても需要があることが伺えます。
やはり大都市に行きやすいことなども需要の高い要因のひとつなのでしょう。
利回りに関しては静岡県全体の平均で11.2%となっています。
愛知が7.3%のため利回りに関しては少し高めに設定されています。
ちなみに関東地方では東京が5.8%で一番利回りの高い栃木が12.1%で静岡よりも利回りが高いです。
需要・利回りともに東海地方でも静岡市は人気の傾向があることが伺えるでしょう。
静岡市での不動産投資をおすすめできるワケ3つ
静岡市で不動産投資を検討している方におすすめできる3つの理由を紹介していきます。
①インフラが充実|暮らしやすく子育てしやすい
静岡市の需要の高さの理由には、やはりこのインフラが非常に充実している点が挙げられるでしょう。
実際に静岡県には静岡市と浜松市の2つの政令指定都市が存在し、両方共に様々なインフラが充実しています。
例えば名古屋・東京どちらでも新幹線を使って1時間程度で行ける点や新東名を始めとした高速道路の充実。
私鉄やバスも細部まで網羅されているため、車を持たない人にも優しいまちづくりをしています。
交通インフラ以外にも市立保育園・幼稚園を認定こども園に移行させているため、全国的にもきめ細かい環境を整えており、医療機関や医療助成金も全国でも高い水準で用意されています。
②利回りが良い
静岡市はファミリー層からシングル層まで幅広く需要があり、物件数も比較的多い傾向にあります。
その中でも愛知に比べると物価の価格が安いため、安く手に入れた物件を賃貸にすることで投資資金を早めに回収することができます。
しかし物件価格の安い物件は修繕の必要がある可能性があるため、修繕費も含めた実質利回りや入居者層に合わせて物件の地区や物件内容を検討する必要があります。
特に立地は重点的に調べましょう。
③ファミリー向けの需要が高い|駐車場もチェック
前述の通り静岡市は幅広い層から一定の支持が厚い県の一つです。
その中でもインフラの充実ぶりなどからファミリー層にも非常に人気の高い県となっています。
ファミリー層が注目するポイントとして駐車場が挙げられます。
静岡市では車を利用しての移動が多くなる事が多いため、駐車場がしっかり確保されているか、駐車場の広さや停めやすさなども賃貸物件では重要な要素として見られるでしょう。
2. 静岡市はこんなところ|観光データ
東京からのアクセス
ここでは静岡市へのアクセスとおすすめの観光スポットなどを紹介していきます。
東京から静岡市へアクセスする場合は以下の方法があります。
高速バス:東京~静岡 3時間程度
車:東京~静岡 2時間~
静岡までのルートは電車かバスが主流になります。
なお静岡県には静岡富士空港がありますが、羽田空港には発着していないため静岡市に行くにはバスか電車で行くことが必須条件です。
移動手段に飛行機がないとは言え車でのアクセスは非常に便利ですし、新幹線を使えば1時間で静岡まで行くことができるため、交通インフラに関してはそこまで問題はないでしょう。
静岡市の観光スポット3選
① 薩埵(さった)峠
静岡市の薩埵峠(さったとうげ)は旧東海道の由比宿と興津宿の間にある難所。
今も昔も東海道一の絶景と言われており、ここから眺める富士山はまさに絶景と言われ、安藤広重の東海道五十三次にも描かれています。
現在では旧東海道として道路は安全に整備されているので、ハイキング目的として絶景を楽しむ人も多いです。
② 三保海岸
静岡市の三保半島にある日本新三景の一つ。総延長7kmにわたり松林が並ぶ光景は圧巻です。
自然が作り上げた風景は世界文化遺産にも登録されるほどで、浮世絵のモデルにも使用されることの多い海岸です。
③ 日本平動物園
この動物園はレッサーパンダの「風太くん」が一時期話題になりました。
2013年に全面リニューアルを行い現在では700種類の動物を飼育する県内有数の動物園となっています。
「猛獣館299」や「フライングメガドーム」など普段見られない動物たちの生態を間近で見られるのも特徴の一つとなっています。
3. 静岡市の賃貸データ|賃貸需要を知って投資に役立てる
静岡市の賃貸に関してご紹介していきます。
ここでは不動産・住宅情報サイト「LIFULL HOME’S」を参考にしています。
家賃相場
静岡県の相場は3万円~11万円と都内と比べると安いですが、地域によってはかなり差が開きます。
これは地区ごとにシングルに人気の物件なのかファミリーに人気の物件なのかが異なるためです。
不動産投資を行う場合にはこの点にも注意が必要です。
単身者向け人気エリア
シングル向け主にワンルーム、1K、1DKの物件の相場です。
第1位 | 静岡市駿河区 | 5.6万円 |
第2位 | 静岡市葵区 | 5.8万円 |
第3位 | 静岡市清水区 | 4.9万円 |
ファミリー向け人気エリア
以下で紹介する相場はファミリー向けの2LDK、3DK、3LDK、4K以上の物件の相場です。
第1位 | 静岡市駿河区 | 8.03万円 |
第2位 | 静岡市清水区 | 7.16万円 |
第3位 | 静岡市葵区 | 8.56万円 |
4. 静岡市での不動産投資戦略と今後の展望
静岡市での不動産投資の注意ポイント2つ
①入居率|駅前より郊外
静岡市はバスや電車のインフラが整っているとは言えやはり車社会であるため、駅チカか物件よりも郊外の物件のほうが人気の傾向があります。
これは駅チカで駐車場なしと郊外で駐車場有りではやはり入居率にも差が出てくるということです。
特に高速道路のインターチェンジやバイパスなどが近くにある場合は、賃貸需要も増加するため入居率も増加する傾向があります。
単身では1台分、ファミリー向けの賃貸では2台分の駐車スペースはほしいところ
部屋の広さや家賃も重要な要素ではありますが、車社会の静岡では駐車場がどの程度確保されているかが賃貸物件としては鍵になってきます。
②地震|沿岸部では融資が受けにくい
もう一つ注意したいポイントは地震についてです。
静岡市は東海、あるいは南海トラフ地震が発生した際の津波や液状化現象のリスクが非常に高いと言われており、そのため沿岸部は融資が受けづらい傾向にあります。
最近までは。地震が起こった際に影響の少ない東名高速の北側に需要が集中していましたが、南側にも一定の需要が生まれ始め若年層向けのアパートなども多く建てられています。
しかし少々供給過剰になりつつあるのが現状です。
静岡市で不動産投資をするなら|葵区・駿河区
葵区・駿河区共にシングルに人気のエリアですが、葵区は都心部に近くなので駅前にはバスや電車も走っており生活にも困りません。
また葵区には静岡駅もあるため東京や名古屋に行く際も新幹線ですぐに行くことが可能です。
駿河区は静岡市の中でも南にある地区で都心部に比べて家賃も比較的安く、都心部から離れすぎない点を考慮すると駿河区は非常にバランスの良いエリアとなっています。
今後の静岡市はどうなっていく?|課題と取り組み
人口減少|東京や名古屋への転出を防げるか
静岡市の不動産価格は郊外の土地の住替えや若年層向けの需要により、現在価格は上昇しています。
しかし、静岡市の人口は70万人を下回ったことから着実に人口減少しているのも間違いありません。
東京や名古屋に近いこともあり、一度上京したらそのまま静岡に戻らないというケースが多いのです。
したがって、経済的に見ても県外に消費が流れてしまい、収める税収も少なくなっているのが現状です。
8年計画実行中|第3次静岡市総合計画
現在の静岡市では2015年から8年計画を実行中で、これは静岡市の課題である人口70万人の維持を目標に策定された計画です。
静岡市の長所である「歴史」「健康」に注目をして『世界に輝く静岡』の実現を目指しています。
5. 静岡市で投資をするならば都心部よりも郊外に注目
静岡市で投資を考える場合はやはり駐車場は外せません。
駐車場があるかどうか広いかどうかで物件の価値も大きく変わってきます。
それに伴い高速道路やバイパスの近くの方が駅前よりも好まれる傾向にあります。
東京や名古屋にすぐに行くことができる利便性の高さが静岡市の魅力です。
地震による津波は少し警戒が必要ですが、不動産投資も現在加熱してきているため静岡市で不動産投資を始めることをおすすめします。
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