コインロッカーは都内に複数設置してあり、海外観光客や旅行で訪れた人、仕事前の荷物を一時的に預けるときなどに利用されています。
今では当たり前のものとなっていますが、コインロッカーは立派なビジネスであり、投資として成り立っていることをご存知でしょうか。
今回は、そのコインロッカーを利用して行っている投資方法やコインロッカービジネスについてお話ししていきます。
また、どのように投資しているのかといった流れや、メリット、デメリット、利益がどれくらい出るのかをシミュレーションします。
いたって簡単な投資方法です。
見方を変えるだけで、身近なものが自分の今後の資産形成のために成り立つので、コインロッカー投資の魅力に迫っていきましょう。
目次
1. コインロッカービジネスとは?|利用料が収入源
コインロッカービジネスとは、サラリーマンや主婦などにおすすめされている、副業ビジネスの一つです。
言葉の通り、駅などにあるコインロッカーのオーナーになり、利用料を主な収入源として利益を出していく方法です。
ロッカーは24時間稼働しており、いったん放置すればメンテナンスも不要でほったらかしにしておくだけなので、いたって簡単に行えるビジネスです。
方式は主に2種類|リース方式・ビジネス方式
このコインロッカービジネスには大きく分けて2種類あります。
それが、「リース方式」と「ビジネス方式」です。
この2種類の違いを簡単に言えば、初期投資が必要か不要かその2種類を詳しく見ていきましょう。
①リース方式|初期費用が掛からない
リース方式というのは初期費用が掛かりません。
コインロッカーを設置できそうな場所を持っている人がいれば、そこを設置会社に提供をすればいいだけです。
そこに対しての売上の何%かを利益としてもらう方法になります。
なので、本体の設置費用やメンテナンス代、運営管理費用等はすべて会社が負担してくれます。
クレームの対応や使用料の徴収などの面倒な対応もしてくれるのでかなり楽になっています。
コインロッカーは種類があり、電気を使用するものとそうでないものがあります。
もし電気を利用して運営する場合は電気代が月々100円ほどかかります。
②ビジネス方式|フランチャイズ契約が多い
ビジネス方式とは別名フランチャイズビジネス方式ともいわれ、フランチャイズの契約が多いです。
初期費用がかかり、コインロッカーの設置会社の契約内容によって金額が変わってきます。
オーナーになるためには、代理店契約を結ぶための契約料金を払います。
その次にコインロッカーの本体をそのまま購入します。
その他、電源装置や設置場所のテントなどの費用を考えると合計で数百万の初期費用がかかります。
設置する場所は会社が紹介してくれますが、リース方式と違い面倒な対応も本人が行います。
なので、運営する期間や稼働時間によって売り上げが変わってきますが、初期費用に掛かったお金を回収するには長期的な運営をする必要があります。
2. コインロッカービジネスの流れ|フランチャイズオーナー・個人経営
それではコインロッカーをビジネスとして行う場合にどのような流れで行うかを解説していきます。
今回はフランチャイズとして展開している会社に任せて行う「フランチャイズオーナー」とすべて自分で行う「個人経営」でどのような違いがあるかを比較しながらお話しします。
①初期費用|ロッカー本体や電源装置などの購入
【フランチャイズオーナー】
フランチャイズに加盟する場合には、コインロッカー本体や電源装置をフランチャイズ本部から購入し、さらに保証金や加盟金がかかってくるので、約200万~300万かかります。
【個人経営】
コインロッカー本体や電源装置を自分自身で購入します。
本体代は10室で約15万円、15室で約20万で購入できます。
なので、初期費用はすべて合わせても約20万~30万ほどです。
②設置場所|個人の場合は地権者への交渉が必要
【フランチャイズオーナー】
コインロッカーの設置場所やそこに対しての交渉はすべてフランチャイズ本部が紹介してくれます。
なので、手間がかかりません。
【個人経営】
個人経営の場合は設置場所を決めるのは自分で行わないといけません。
利用してくれる人がいなければビジネスとして成立しないので、まずどのような場所にニーズがあるのかの判断する必要があります。
仮に見つけた場合でも、その土地の管理者との交渉が必要になり、設置の許可をもらわなければいけません。
もちろん、過去に設置してきた経験や経歴がないと許可が下りにくいです。
このことから、最初は個人経営のお店などに交渉をしていくことをおすすめします。
公共の場所とは違い、話を聞いてくれる場合が多いです。
③メンテナンス|清掃や集金業務・超過荷物の管理など
【フランチャイズオーナー】
メンテナンスや集金等もすべてフランチャイズ本部が行いますので、手間を省くことができます。
【個人経営】
メンテナンス等も自分で行います。
コインロッカーの清掃や利用料の集金、超過荷物の管理もしなくてはいけません。
なので定期的にコインロッカーの様子を見に行き、メンテナンスを行いましょう。
3. どれくらいの利益が出る?|収支をシミュレーション
それでは、コインロッカーの投資を行った場合にどれくらいの利益が出るのかをシュミレーションしていきたいと思います。
基本的に利用料の約50%はマージン料金(フランチャイズ元会社に対して支払う料金)で引かれます。
その内訳はコインロッカーに入れたお金の約10%が管理手数料、約40%が設置料(地主への手数料)となるので、実際に入ってくる利益は約40~50%となります。
ここでのシミュレーションは50%で計算します。
1日の稼働率が100%だった場合、15boxのコインロッカーの時、1室500円で使用できた場合は
500円×15=7,500円/日 となります。
これが1か月で
7500円×30日=225,000円
となり、オーナーへの利益は50%なので112,500円/月となります。
10boxの場合は
500円×10×30×50%=75,000円/月
112となります。
このシミュレーションは稼働率が100%、毎日満室だった時の数字です。
なので稼働率ごとに表にすると
稼働率(%)\月 | 10box | 15box |
20% | ¥15,000 | ¥22,500 |
40% | ¥30,000 | ¥45,000 |
60% | ¥45,000 | ¥67,500 |
80% | ¥60,000 | ¥90,000 |
100% | ¥75,000 | ¥112,500 |
200% | ¥150,000 | ¥225,000 |
このようになります。
放置しているだけでこれだけの利益が得られるのは魅力的ですね。
4. コインロッカービジネスのメリット・デメリット
コインロッカービジネスを行う際のメリットとデメリットも抑えておきましょう。
コインロッカービジネスのメリット6つ
①低リスクで始められる
コインロッカービジネスはリスクが少なく手堅く利益を出すことができるビジネスです。
空間を提供するものであって、自動販売機のように仕入れなどの手間がないのが特徴です。
余計なコストがかからず放置しておけばいいだけなので、まさしく副業で憧れる「不労所得」とまさしく言えます。
②初期費用以外ほとんど費用が掛からない
コインロッカーの本体さえ購入してしまえば、そのあとの費用はほとんどかかりません。
フランチャイズに加入してしまえば、その他の手間のかかる手続きや対応等も会社が行ってくれます。
なので、初期費用に約300万ほど用意してしまえば簡単にコインロッカービジネスを行うことが可能になります。
③手間が少なく副業に最適
コインロッカービジネスはフランチャイズに加入してしまえば手間がほとんどかかりません。
使用料の集金もクレーム対応も、その他の手続等もすべて会社が行ってくれます。
なので、放置しているだけで大丈夫なのです。
サラリーマンや主婦の方でも手軽にできる副業ですね。
④長期に渡り運用できる
コインロッカー投資は放置しているだけで利益が出せるビジネスです。
なので長期にわたり、運用できます。
1度設置してしまえばあとは利用してくれる人を待つのみなので、老後も利益が入ってくる可能性があります。
⑤固定客がつけば安定した収入につながる
コインロッカーを利用してくれる固定客がつけられれば、安定した収入につながります。
それが、あなたの固定収入にもなるのです。
なので、場所というのもかなり重要になってきます。
⑥稼働率が低い場合は移動させて対応できる
稼働率が低い場合管理会社に連絡を入れれば、場所を移動することが可能です。
様々な場所に設置することで、どの場所が稼働率が高いのかを探すことが可能になります。
コインロッカービジネスのデメリット5つ
①契約台数によっては初期費用がかさむ
契約台数には制限がありません。
なので、その台数によって初期費用がかかってきます。
初めから複数台契約するのではなく1台から始め、利益が出始めてから契約する台数を増やしましょう。
②設置場所により稼働率にばらつきがある
コインロッカーの設置場所によって稼働率のばらつきがあります。
場所によっては稼働率が0%なんて言うのはざらにあります。
なので、設置する場所はかなり重要です。
設置する際は、管理会社に相談したり質問をして話をしっかり聞いたうえで判断して運営しましょう。
③フランチャイズの場合は加盟金やマージンがある
フランチャイズに加入すると、加盟料とマージンがかかってきます。
なので、利用した料金のがそのままオーナーに入ってくるわけではないのです。
④個人経営の場合は全てを自分でする必要がある
個人経営であれば、初期費用はかなり抑えられますが、すべて自分自身で行うので運営や管理に手間がかかります。
コインロッカーの清掃、クレーム対応、利用料の集金もすべて自分自身で行わなければならないのです。
⑤移設させられることもある
コインロッカーはその土地の管理者の承諾を得て設置されます。
なので、持ち主がその土地を手放したり、やむを得ずその土地に新たな建造物を建てたりした場合には、移設させられる場合があります。
稼働率が高く、リピーターも多かった場所であればかなりのリスクです。
そのようなことが起きる可能性もあるのです。
5. コインロッカー投資を成功させるコツは立地|おすすめの場所3つ
最後にコインロッカーを設置する際におすすめの場所をご紹介します。
①駅周辺
駅周辺はかなりおすすめです。
海外の観光客が多く使うので、稼働率やリピーターもかなり多く利益につながりやすいです。
②街中は繁華街を選ぶ
繁華街にコインロッカーを設置するのもおすすめです。
人の出入りが多いため、利用される可能性も高くなります。
24時間稼働できるのがコインロッカーのメリットなので、利用する人が出てくる可能性も大いにあるからです。
③観光地|外国人旅行者にも対応させる
観光地に設置するのもおすすめです。
駅周辺と同様に、海外の観光客をターゲットにします。
荷物を持ったまま観光はできません。なので、利用度の高そうな観光地でコインロッカーを設置するのもいいでしょう。
6. コインロッカーは投資対象になる|副業の1つとしておすすめ
コインロッカー投資は副業の1つとして大いに利用できます。
設置して放置すればいい投資なので、かなり楽です。
初期費用さえ我慢すれば、今後の資産形成として大いに期待できます。
サラリーマンや主婦にもおすすめできるので、これを機にやってみてはいかがでしょうか。
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