みなさんが引っ越しを考えるときにWebや不動産の仲介で物件探しをすると思います。
その際に分譲マンション、賃貸マンション、アパートの間取りにおいて、ときどき「メゾネットタイプ」と記載されているのをご存知でしょうか。
「メゾネットがいいよね」「メゾネットタイプじゃなきゃ嫌だ」という声もよく聞きます。
その反面、初めて聞く人も少なくはないと思います。
そこで今回はメゾネットとはいったいどんな住宅なのかをお教えしたいと思います。
もしかしたら、今後あなたにとって快適な生活を送ることができるかもしれません。
メゾネットタイプのメリット、デメリットを知りより快適に日々の生活を送ってみてはいかがでしょうか。
そしてその特徴や注意点は何なのかも見ていきましょう。
目次
1. メゾネットタイプとは|間取りと種類
メゾネットタイプとは集合住宅の間取りの一形式のことです。
簡単に言えば、集合住宅の1つの部屋をを2階分使って造られ、中に階段を付け上下階をつないでいるタイプを言います。
具体的に言えば、マンション一部屋の中に一戸建住宅が入っているといったイメージです。
例えば20階建マンションの19階と20階を使って1住戸にすることが多くあります。
基本的に、賃貸マンション等の集合住宅の部屋は1フロアのみを使って造られ、これはフラットタイプと言います。
メゾネットタイプは、このフラットタイプに対して逆のタイプとして名づけられました。
ロフトタイプとの違い
メゾネットタイプと似たつくりをしているのが「ロフト付き物件」です。
これは同じ空間で階段を設けられ、部屋が作られていますが全く違うものになります。
部屋の基準というものがあり、天井の高さが210cm以上で窓の面積が部屋の面積の7分の1以上に満たすものがメゾネットタイプになります。
もっと簡単に言えば、1階、2階と完全に独立したフロアになっていて、ロフトは1部屋内にまとまって作られているのです。
種類|マンション・テラスハウス
物件のもう一つの種類で「マンション・テラスハウス」というものもあります。
こちらは低層の2以上の連続住宅のことを言います。
基本的には各戸にテラスと庭が配置されているのが特徴です。
2. メゾネットタイプのメリット・デメリット
それではここで、メゾネットタイプのメリットとデメリットをご紹介します。
メゾネットタイプのメリット4つ
メリットとしては以下の4つがあります。
①生活スペースを区切ることができる
生活する上でスペースを使い分けることができます。
例えば友人を呼んでホームパーティーそするときや客人を呼ぶときにとても便利です。
プライベートスペースを見せることなく、同じ空間で楽しむことができます。
また、仕事のスペースとプライベート用に分けることもできるので、集中してメリハリを持って取り組みやすくなります。
②開放的で通風や最高に優れる
メゾネットタイプでは天井が高いものが多く、広々と生活ができます。
また窓も多いため、太陽の日差しがより多く入り、通風もよく快適な生活が送れます。
フラットタイプにはない開放感を感じてみてください。
③戸建てのような生活が楽しめる
1つのフロアに1階と2階があるため、普段の一戸建て物件と同じように生活ができます。
メゾネットタイプの多くは庭もついているので、ガーデニングも楽しむことができます。
一戸建てと比べて、割安な賃料で設定しているところもあるので、コスパもいい物件と考えられます。
④子ども部屋を2階にすれば騒音も防げる
メゾネットタイプの最大の特徴が2階も使えることです。
なので、子供がいた場合2階で遊ばせておけば、自分たちは1階で作業をしたりのんびりと生活できます。
なので騒音を気にせず暮らせるのもメリットです。
メゾネットタイプのデメリット4つ
次にメゾネットタイプのデメリットをご紹介いたします。
①階段の分だけ有効に使える面積が減る
基本的に一戸建ては階段の下に収納できる場所があったり、小さな部屋があることが多いですが、メゾネットタイプの場合は階段がらせん状になっているものが多いです。
らせん階段は普通のものに比べて、らせん階段の下の部分が利用できない空間になっているので、せっかくの空間を利用して収納することができません。
収納を条件としている人には少し難ありです。
②階段の上り下りに疲れる|音が響きやすい
メゾネットタイプには階段があるので、1階に洗濯機がある時やトイレがある場合には上り下りをしなくてはなりません。
生活していく中で階段の上り下りを負担に感じる人はメゾネットタイプは避けましょう。
また、階段を上下する際に音が響いてしまいます。
騒音を気にする人は鉄筋コンクリート造、鉄骨鉄筋コンクリート造など、騒音が気にならない造りの物件を選ぶことをおすすめします。
③家事労働の範囲が広くなる
メゾネットタイプは2階以上の物件なので、家事の範囲が広くなってしまいます。
掃除する際はフラットタイプに比べてらせん階段があるのでその裏を掃除したり、洗濯は階段の上り下りといった、2フロアがあることによっての行動範囲が広がります。
なので、掃除機を持っての階段の上り下りというのは、女性にとっては余計に大変ですね。
そして、階段も急なので足腰に負担がかかってしまうのもデメリットです。
④冷暖房効率が悪い
室内に階段があるため、冷暖房効率が悪くなります。
夏は熱気は上がるため2階が暑くなり、冬には冷気は下がるため1階が寒いという現象が起こります。
なのでメゾネットタイプはオシャレな空間は魅力的ですが、冷暖房費は通常のフラットな間取りよりも多くかかってしまうのです。
3. メゾネットタイプの賃貸は需要がある?
先ほど、メゾネットタイプのメリットデメリットを紹介しましたが、ここでそもそも需要はあるのでしょうか。
どのような人がメゾネットタイプに向いているのか、お話ししていきます。
ターゲット|メゾネットタイプが向く人は?
メゾネットタイプが向く人はどんな人なのかをご紹介します。
一人暮らしの人
家で仕事をしたり、事務所を構えて作業したりする方はおすすめです。
開放的な空間が特徴なので、リラックスして作業できるので効率も上がると思います。
独立したスペースもあるので、手芸や工芸も楽しむことができます。
二人暮らしの人(赤ちゃんがいない場合)
彼女との同棲をする際にもおすすめです。
空間を共有できたり、プライベート空間を分けることができるのでそれぞれの時間を過ごすことができます。
おしゃれな空間が好きな人
メゾネットタイプはデザイナ-ズ使用が多いので、おしゃれな空間が好きな人におすすめです。
他の物件と違ったのが好きだったり、独特な空間が好きな方にはいいかもしれません。
住宅でホームパーティーをしたい人
メゾネットタイプは開放的な空間なので、大人数でパーティーをすることも可能です。
みんなで楽しみたい、友人を呼びたいといった方におすすめです。
インテリアが好きな人
2フロアあるので、インテリアが好きな方は楽しめます。
好きな家具や雑貨、電気などの配置を考えたりするのが好きな方はいいですね。
メゾネットタイプの需要がある理由3つ
①希少性がある
メゾネットタイプの物件は供給数がかなり低いので、探すのがかなり困難です。
Web上で空きを見つけられても、いざ不動産仲介に尋ねてみるとすでに満室になっていることが多いのです。
②賃貸でも戸建てに住みたい人が多い
入居者の多くは、賃貸でも戸建てに住みたいと思っている人が多く、その中でメゾネットタイプは戸建て感覚で済めるので、定着感を得やすい傾向にあります。
③ファミリー層には特に人気がある
1・2階があることで、一戸建て感覚が持てる賃貸です。
なので新婚の入居者やファミリーの入居者が非常に多いのが特徴です。
そのため一度入居すると長期間になり、空室になりにくいのがあります。
4. メゾネットタイプは不動産投資に向く?|3つのポイントから考察
大人気のあるメゾネットタイプなので、不動産投資にかなり向いています。
なぜ向いているのかを、以下の3つの視点から考察をしていこうと思います。
①空室リスク|入居者が定着しやすい
まず、空室リスクから見ていきましょう。
メゾネットタイプは現在、需要と供給のバランスを見ると需要の割合がかなり高くなっています。
簡単に言えば、常にメゾネットタイプは入居者が絶えない状態なのです。
なので、入居者が定着しやすいので、空室のリスクはそんなに考える必要はありません。
②収益・利回り|家賃を高めに設定できる
メゾネットタイプの物件の利回りはかなり高いです。
ファミリー層が多いので、入居期間が長期的になりやすい傾向にあります。
一般的な物件であれば、築年数が経つごとに家賃相場が下がっていくのに対し、メゾネットタイプは需要が多いため、高水準を保つことが可能となります。
なので、入居者の入れ替わりがない限り、家賃を高く設定でき、利回りをよくすることができるのです。
③立地条件|郊外でも需要あり
メゾネットタイプは土地の立地を選びません。
なぜなら、希少価値が高いので駅から遠くても入居者が決まるのです。
戸建て感覚の物件というのが一番の強みなので、静かな場所を求めているファミリーも多いのです。
5. メゾネットタイプは売り手市場|エリアと条件を選ぶのがコツ
希少価値の高いメゾネットタイプの物件は、需要が高いため売り手市場なのです。
どんなに築年数が経っていても、入居したい人は絶えません。
なので今だからこそ、メゾネットタイプの不動産投資をしてみてはいかがでしょうか。
もちろん、人気が多いのは、都心に近く、駅までの距離が近い物件はかなり人気です。
入居するにしろ、不動産投資にしろ、エリアと条件が良ければ人気が高くなります。
それも踏まえたうえで、メゾネットタイプの不動産を持ってみてはいかがでしょうか。
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