投資で利益を得る方法が2種類あるのをご存知でしょうか?
- 資産を保有中に継続的に得る「インカムゲイン」
- 資産を売却して差益を得る「キャピタルゲイン」
です。
それぞれの意味と違いを知って投資の時に意識することで収益がまったく違ってくるかもしれません。
今回は投資をするときに知っておきたい「キャピタルゲイン」と「インカムゲイン」の意味や違い、それぞれにかかる税金なども明確にしていきます。
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目次
1. キャピタルゲインとインカムゲインについて理解しよう
まずはキャピタルゲインとインカムゲインの意味を詳しく説明していきます。
1-1. キャピタルゲインとは
キャピタルゲインを日本語訳すると「資本収益」「資本益」となります。
つまり、株や不動産など自分の資産を売却することによって得られる利益です。
ここに含まれる資産というのは土地建物などの不動産・金・株・FX・ゴルフの会員権など様々なものを指します。
基本的に、値上がりが見込めるものを安く購入し、高く売れる時を見極めて売る戦略が「キャピタルゲイン投資」です。
1-2. インカムゲインとは
インカムゲインは和製英語で資産を保有している間に発生する安定・継続して得られる利益のことを言います。(英語ではinvest income)
価格変動があまりない、不動産の家賃収入や預金の利息などがいい例です。
先述の「キャピタルロス」と違ってインカムロスという言葉はありません。
1-3. キャピタルゲイン・インカムゲインの違い比較表
得られる利益 | 利益が得られるかどうか | 利益になるタイミング | |
インカムゲイン | 小 | 得られる | 資産を保有している間 |
キャピタルゲイン | 大 | 不明確(得られる場合も損する場合もある) | 売却時 |
インカムゲインもキャピタルゲインも元本が保証されているわけではありません。
インカムゲインは得られる利益は小さいですが、安定・継続して利益を得られるのに対し、キャピタルゲインはうまくいけば大きな利益が得られますが、その反面失敗すると損失も大きく、もちろん売却した後は利益を得ることはできなくなります。
一言で言うとインカムゲインはローリスクローリターン、キャピタルゲインはミドルリスク・ミドルリターンです。
2. キャピタルゲイン・インカムゲインの税制|不動産投資とその他で違う税率
資産を保有している間も、売却するときにも税金がかかります。
預金や国債・株などの配当金(インカムゲイン)や譲渡益(キャピタルゲイン)に対しては15%の所得税と5%の住民税がかかります。
ただし、平成25年1月1日~平成49年12月31日までは復興特別所得税がかかるので所得税は15.315%になっているので一律で20.315%の税金がかかります。
一方で不動産投資の場合は、家賃収入は「不動産所得」に分類されるため、上の税率は適用されません。
不動産投資にかかった必要経費を家賃収入や売却益から引くことができ、その金額に応じて所得税がかかるのです。
種類 | 税金(収益に対して) |
定期預金・個人向け国債・株式投資・投資信託・FX | 20.315% |
不動産投資(家賃収入:インカムゲイン) | 5〜40% 個人の所得税率による。 ※年間の不動産所得が20万円以下の場合は申告不要 |
不動産投資(譲渡益:キャピタルゲイン) | 短期譲渡:39.63%
長期譲渡:20.315% |
2-1. 不動産のキャピタルゲインは長期で所有すると税金が少なくなる?
不動産を売却した時に得られた利益=キャピタルゲインに対してはある条件をクリアするとさらに税金が軽減されることがあります。
それは「不動産を5年以上所有すること」。
不動産の所有年数が5年以下だと「短期譲渡所得」・5年以上になると「長期譲渡所得」となり、所得税と住民税の税率が違ってきます。
2-2. 海外でキャピタルゲイン非課税の国がある
香港・シンガポールではキャピタルゲインが非課税になっています。
日本の富裕層の間でもそういった国に移住して、莫大なキャピタルゲインを得るといった事例が増えています。
3. 投資商品別に見るキャピタルゲイン・インカムゲインの見分け方
不動産投資で保有中に得られる家賃収入がインカムゲイン・売却益がキャピタルゲインになるということはお分かりいただけたと思いますが、その他の投資商品別に、どの取引がキャピタルゲインか、インカムゲインかを考えていきましょう。
3-1. 株・FX
株の場合、保有中に配当金や株主優待をもらえることがあります。これがインカムゲイン。
株主優待のみで生活する人も最近テレビで話題になっていますね。
そして、株式を売却して得た差益がキャピタルゲインとなります。
FXに関してのキャピタルゲインは株と同じく、為替の売買益。
インカムゲインに関しては、スワップポイントと呼ばれる、2か国間の金利差分の利益を毎日受け取ることができます。
株やFXは価格の変動が大きいため、キャピタルゲインを狙っての投資が可能。
ですが、タイミングを見誤ると大損をしてしまう可能性も孕む「ハイリスクハイリターン」の投資です。
3-2. (普通・定期)預金
多くの人が利用しているのが銀行への預金でしょう。
預金をしていると、ごくわずかになりますが利息が付きます。実はこれもインカムゲインの一つ。預金は金融商品なのです。
キャピタルゲインは、外貨預金を利用している場合に発生する可能性があります。
円をドルに換えたり、ドルを円に換えたりすることが「外貨を売買する」こととイコールなので、その差益はキャピタルゲインとなります。
預金は外貨以外、元本割れすることはありませんが、利息も微々たるものなので「ローリスクローリターン」です。
しかし、インフレ時には物価が高くなるのに預金の額面は変わらないため、価値が減ってしまうというリスクがあることも覚えておきましょう。
3-3. ソーシャルレンディング
ソーシャルレンディングに関してはインターネット上でお金を借りたい企業と、お金を資産運用したい人の仲介サービスです。
投資家がソーシャルレンディングの会社にお金を投資し、ソーシャルレンディング会社がお金を借りたい企業に貸し付けを行い、利息を得ます。
その際に投資家に利息を分配しますが、これがインカムゲインに該当します。
そして、原則途中で売却することなどはできないので、キャピタルゲインは基本的にありません。
3-4. 投資信託
投資家からお金を集めて、プロが投資・運用してくれる商品のことを言います。
運用利益は分配されますが、その利益はインカムゲイン、途中で売買して得たお金はキャピタルゲインとなります。
4. 不動産投資におけるキャピタルゲイン・インカムゲインの立ち位置
では、不動産投資において、私たちはキャピタルゲイン、インカムゲインどちらに重きを置けばいいのでしょうか?
キャピタルゲインも重要だけど、優先すべきはインカムゲイン
はっきり言ってしまうと、両方重要です。
将来的に地価が上がりそうな土地、つまりキャピタルゲインが見込めそうな土地を選ぶことは重要ですが、それだけにとらわれてはいけません。
そもそもこの日本で地価が上がると見込まれる土地はごく一部です。オリンピック後は先行きが読みにくいです。
また、売却益が見込めても、上記の譲渡所得税や手数料がかかることも忘れてはいけません。プロでもない限りキャピタルゲインだけに重きを置いた不動産投資はおすすめしません。
購入や売却のタイミングはプロに相談しましょう。弊社でもご相談を受け付けておりますのでお気軽にお問い合わせください。
やはりより重きを置くべきなのがインカムゲイン。家賃収入です。
最寄り駅の利便性・周辺施設・その物件の設備などをきちんと確認し、需要があるかを鑑みたうえで物件を購入しましょう。
長期間、継続的にインカムゲインを得ることができれば、キャピタルゲインにも勝ります。
5. キャピタルゲイン・インカムゲイン両方を見据えた投資を!
投資をしていると保有時も、売却時も利益を得ることができるのは魅力ですね。
しかし利益を得るだけでなく、所得税がかかることも忘れてはいけません。
インカムゲインを得られる商品選びをすることも大事ですし、売り時も見極めなければいけません。
どちらかに重きを置くのではなく、両方を見据えて投資しましょう。
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