タワーマンションの高層階は非常に人気で、価格が落ちにくいのが特徴です。
高層階は騒音もなく景色も非常に良い傾向があり、東京の湾岸エリアなどは東京の夜景を一望できることもあります。
他の部屋を気にすることもなく、最上階は日当たりもよく、湿度も少ないです。
タワーマンションの最上階は眺めがよくて日当たりも抜群ですが、最上階ならではのデメリットなども存在します。
また値段も階数によって大幅に変わることがあり、階数によっては数千万単位の差が出てくるのです。
タワーマンションを購入する前にメリット・デメリットを把握することで、自身にあった最適な物件選びの参考になるでしょう。
今回の記事をタワーマンションを購入する前の参考として使用して頂ければ幸いです。
目次
1. タワーマンションの高層階や最上階を購入する上で知っておきたい注意点
1-1. 高層階や最上階ならではのデメリットを知っておこう
タワーマンションは高層階は地上からの距離が高く、見晴らしがいいことが最大のメリットですが、それゆえの弱点も実は存在します。
1階まで行くのに時間がかかる
まず、1階に降りることが非常に大変です。5階建て等ならば、階段で降りることも可能ですが、30階建ての建物の場合はエレベーターが必須になってくると思います。
そのためか、他の階の住人もエレベーターを使用するため朝はエレベーターが中々来ないことや、少し買物に行く場合も1階まで降りる必要があるため、少々億劫になることがあるのです。
だからこそ1階まで降りるのに一苦労するそうです。高層階ならではの悩みかもしれません。
洗濯物を干せない可能性がある
次に大きい問題が洗濯ものをベランダに干せない可能性がある点です。
高層マンションの場合は、組合がベランダで干すことを禁止する物件も非常に多いです。
また、強風で洗濯物が飛ばされたり野鳥がベランダに侵入してくることもあるため、高層階のベランダで洗濯物は干せない可能性が非常に高いです。
日当たりが良すぎて家具が日焼けしてしまう
日当たりの良さもチェックしたい項目の一つです。
高層マンションの購入を検討されている方の多くは、現状の物件の日当たりを改善したいという方もいらっしゃるのではないでしょうか?確かに低層階と比べると日当たりは確実に良くなります。
しかしながら、どうしても物件の角度によっては日が当たりすぎてしまい真夏などはとても暑く西日の影響で家具が日焼けしてしまいダメになるということも起こりうるのです。
では、具体的にどのような高層マンションが良いのでしょうか?そのポイントを解説します。
1-2. 高層階や最上階を選ぶ時の注意ポイントとは?
高層階を選ぶ際の最大のポイントは、部屋の方角です。
高層階を購入する人の多くは景観を重視して購入することが多いのですが、高層階や最上階ならばすべての物件が条件が同じではありません。重視するべき点は日当たりの加減なのです。
この日当たりが良すぎると夏は暑くなりすぎてしまうため、かえって居心地が悪くなることもあります。
最上階や高層階の場合は、概ねどの物件も日当たりは良い傾向にあります。低層階で日当たりが良いと言われる向きの高層階は夏は特に注意する必要が出てくるかもしれません。
タワーマンションの購入を悩む要因の一つに適正価格の存在もあると思います。
実際に適正価格の見極めは非常に難しいのです。一般的にタワーマンションは高級な上に、最上階には最高級モデルの住戸が用意されていることもあります。
この住戸は一種のステータスになりうるかもしれませんが、自身の購入計画や設備のグレード、価格が適正か否かなども考慮してタワーマンションを選ぶことが肝心と言えるでしょう。
1-3. 高層階や最上階を購入する時は優先順位を決めて購入しよう
タワーマンションの最上階の最大のメリットはやはりなんといっても自分の家からの展望でしょう。
低層階では中々見ることのできない景色や、夏の時期には花火大会が自宅から見れるなど、他にはなかなか味わえない魅力があります。
だからこそ優先順位を明確に決めておくことが大切になるのです。この優先順位を決めずにイメージが先行し最上階を購入した場合は暑さやエレベーター待ちに頭をなやませることでしょう。
そのようなことにならないためにも自分たちが何を新居に求めているかを一度明確にし、優先順位をつけるのがいいでしょう。
マンションを購入するにあたっては、様々な条件があると思います。日当たりが良い物件がいいのか?冷暖房効率か?はたまた景色がいいのか?騒音問題を解消したいのかなど千差万別です。全て当てはまる物件はそう中々出てくるものではありません。
だからこそ7割程度要件を満たしている物件を大切にした方が良いかと思われます。
イメージ先行で購入するよりもまずは自分達は何を物件に対して求めているのかその気持ちを大切にすることがいい物件と巡り合える条件かもしれません。
1-4. マンションの適正価格を調べてから購入しよう
マンションの適正化価格などはあるのでしょうか?一概にマンションの適正価格はいくらですということは残念ながらむずかしいです。
それは、マンションの価格は常に変動するもである上に、階層ごとに値段設定も値下がり具合も異なるため、適正額と言い切ることは非常に難しいのです。
しかし、一定の基準を算出することは可能です。新築、中古マンションの妥当性を調べるには、「住まいサーフィン」などをしようすることで、通常の情報サイトに記載されていない価格情報や住民の評価なども調べられるため、ある程度の参考価格を表示することはできるでしょう。
1-5. 維持費が高い事を知っておこう
マンションを購入した際には、戸建ての場合と異なり維持費が必ずかかります。タワーマンションの購入を検討する場合には、適正価格の他にも維持費や修繕費のことも考える必要が出てくるのです。
高層階の場合はこの維持費が高い傾向にあります。まず維持費とは、マンションに住み続ける上でかかる経費全般の事を指します。具体的には、修繕費や管理費などが主な構成費用です。
マンションの購入費は、高層階が非常に人気なこともあり、上に行けば行くほど価格が上昇する傾向があります。また売却時の価格も同様で、最上階では特別な住戸プランなども用意されていることが多いのです。
その関係上その住戸を維持・管理する費用も上がるため、修繕費を始めとした維持費が他の階層の住戸と比べ、少し高額な場合があります。
この点に関しては、住宅ローンの金利などに関係せず、一定額を払い続ける必要があるため、不動産屋に対して今後維持費の変動が無いかなどを確認しておくことが重要でしょう。
1-6. 購入を考えているマンションの状況では低層階の方が良い場合もある
購入を考えているマンションの周辺状況次第では、最上階よりもむしろ低層階でも自分で決めた優先条件を達成できる場合もあります。
最上階であるからと過信するのではなく、マンションの周辺状況も入念にチェックする必要があります。
「日当たりは良いが見たくない建物がある」「最上階なのに日当たり条件が1階と大した違いが無い」などマンションごとに周辺状況はことなります。
最上階は、確かに日当たりや眺めは良い傾向はありますが、確実ではなく周辺環境に大きく依存するため、過信は禁物なのです。
事前に周辺環境の確認やビルやマンションの建設計画が無いかなども調べておくと良いかもしれません。
2. タワーマンションの最上階のメリットやデメリットとは?
2-1. タワーマンションの最上階のメリットとは?
タワーマンションの最上階は非常に人気があり、新築マンションなどは最上階からすぐに売れるため購入費用も他の住戸よりも高額になっています。
最上階に住むメリットは他の階層では中々手に入らないことが多いこともあり人気の要因となってます。
タワーマンションのメリットは大きく分けて次の4つです。
- ①最上階特別仕様の住戸が存在する
- ②上からの騒音がしない
- ③展望が良い
- ④将来的に日当たりが悪くなるなどのリスクが少ない
①最上階特別仕様の住戸が存在する
最上階の多くは特別仕様の住戸として「天井の高さが高い」、「設備のグレードが他よりも高い」など、特別なプランが設定されていることが多いため空間の広さや通常よりもグレードの高い設備を使いたい場合は最上階はおすすめです。
②上からの騒音がしない
マンション住居者共通の悩みである騒音問題ですが、最上階の場合は上に部屋が無いため上からの物音などは聞こえなくなるので、比較的騒音に悩まされる時間は減るでしょう。
③展望が良い
一番最上階へ入居する方が重要視することが多いメリットの一つです。
低層階では、自分の家から花火大会を見たり、晴れた日に海や山を一望することなどは、低層階ではあまり体験できないこともあり最上階を選ぶ上で大切なメリットの一つになっています。
④将来的に日当たりが悪くなるなどのリスクが少ない
立地条件にもよりますが、購入後近くにマンションの建設計画やビルの建設などが行われた場合は、低層階の場合には日当たりが悪くなり、以前ならば見えていた展望が見れなくなることなども良くあります。
しかし、最上階の場合は、日当たりが急激に悪くなるなどの心配は少ないため、他の階層の住戸に比べて日当たりリスクに関しての心配は少ないでしょう。
2-2. タワーマンションの最上階のデメリットとは?
タワーマンションの最上階には、展望がよくまたマンションの大きな問題点である騒音問題を軽減する効果などがメリットとして挙げられますが、では逆にデメリットはどの様なものがあるのでしょうか。主なデメリットは以下の3つです。
- ①夏場は比較的他の住戸よりも暑い
- ②災害が起きた場合にエレベーターが起動しないと不便
- ③他の住戸よりも価格が高い
①夏場は比較的他の住戸よりも暑い
これはマンションの最上階は低階層の住戸と比べて平均温度が2℃ほど高く、夏場はエアコンが必須と言われています。
その理由は、天井に直射日光が当たり日光が天井を温めてしまい、その熱が室内に自然と入るため暑くなると言われています。
主な対策としては、最上階の風通しのよさを活かして窓を開けて風の通りを良くすることです。
最上階は障害となる建物なども少ないため、非常に風の通りが良い傾向にあります。
そこで、窓を開けて風の通り道を作り室温を上昇させないようにすることが重要です。
②災害が起きた場合にエレベーターが起動しないと不便
高層階になればなるほど普段の生活から階段を使わずにエレベーターを使うことが多い傾向があります。
そのような場合災害時にエレベーターが停止し、苦労した人も実際にいます。災害はどれだけ万全の対策をしたとしても完全に回避するのは難しいでしょう。
③他の住戸よりも価格が高い
特別使用の住戸として販売されているケースが多い関係上どうしても他の住戸よりも購入価格が高いことがあります。
それに伴い住戸を維持するための修繕費も他の住戸より高額なケースも多いです。
価格差が何百万というケースも存在するため、自分の適正価格と物件条件のすり合わせが必要です。
3. タワーマンションの最上階に住むにはどんな人がおすすめか?
タワーマンションの特に最上階は条件も少し特殊で、正直万人向けとは言い難く、優先順位によっては最上階ではなく、下層階や戸建て住宅の方が向いている場合もあります。
自分の物件に対しての譲れない条件の優先順位を決めておくとスムーズに決める事が出来るでしょう。
物件の優先順位を考えると以下の条件の人が最上階に非常に向いていると言えますのでご紹介します。
3-1. 一戸建てからマンションに移り住む事を考えている人
戸建てには無くてマンションにある物といえばやはり、自分のベランダから眺める景色でしょう。
最上階は同じフロアにも人が少ないため、「周りからの音が気になる」また「周りの事をそこまで気にせずに景色を楽しむことができます。
そして、戸建てで心配される要素としてはマンションの騒音の中生活するのは嫌だという人も多いです。
しかし、最上階ならばそのような心配もないため、景色を楽しみたい方は戸建からマンションへの乗り換えを検討している人は非常におすすめです。
3-2. 将来的にマンションを手放す事を考えている人
マンションを購入したは良いものの転勤によって手放さなければならなくなった場合や分譲マンションを投資物件にしようと考えている方また、将来的に実家に戻ることを計画される方にオススメ。
マンションの資産価値は、土地柄に左右することも多いのですが、最上階に関しては非常に資産価値が高く価値が下がりにくいという特徴があります。
元々分譲マンションを賃貸として提供したとしても通常の住戸よりも高い賃料の設定が可能です。
4. タワーマンション最上階の平均価格はいくら?
タワーマンションの値段は、階数によって大きく異なり、場合によっては100万円単位の金額差が発生することもあります。
また、土地柄によっても大きく異なります。では、平均の価格また実際にはどの程度金額差があるのかご紹介します。
4-1. 最上階が20~29階のマンションの平均価格について
最上階が20~29階のマンションに関しては、最上階の平均額が7,000万円程度であり、階数が上がるごとに物件の購入金額も比例して上昇します。
しかし、最上階に特別仕様の住戸があるケースなどは少なく100万単位の差は無いようです。
4-2. 最上階が40~49階のマンションの平均価格について
40階~49階の物件の平均価格も階数が上に行くほど上昇しているのですが、20階~29階までの緩やかな比例とは異なり、違いが明確に出ています。
たとえば、このクラスの高さのタワーマンションになると最上階から7階下までは他の住戸と異なり戻りも広くなり特別仕様な住戸も登場してきます。
20~29階にはあまり見られない傾向です。そして平均価格では、最上階に関しては1億8,000万程度で面積の広い7階下の価格は約9,000万円であり、最上階と比較すると倍の金額差となっています。
このクラスの場合は一つ下の階では1億6,000万円であり最上階と2,000万円差があります。
5. タワーマンションの最上階を購入する場合はメリットやデメリットをよく把握した上で購入しよう!
タワーマンションの最上階は、景色も実に綺麗で優雅な気分になれる半面で、少しの外出でもエレベーターで移動しなくてはならないことや夏などは非常に部屋が暑くなるなど、デメリットも多くあります。
まずは、自分が物件に求めるものが何なのか、そして優先順位を考えることで最適な物件購入が出来るでしょう。
騒音問題でマンションをあきらめている人は最上階と言う選択肢もあります。
また、日当たりも非常によいため日当たりを重視したい方にもおすすめです。
メリット・デメリットを把握して最適な物件選択をしましょう。
今ならMIRAIMOを友達追加いただいた方にもれなく、
オリジナルのe-book「中古マンション購入チェックリスト」をプレゼント!