「長者番付ランキング」
毎年フォーブスから公表され、日本でも報じられるニュースです。
世界で上位にランキングされているのは、日本でも広く知られている人物です。
総資産は「兆」の世界なので想像もつきませんが、彼らはどのような資産形成をしているのでしょうか?
もちろん、自分の資産内訳をすべて公表しているわけでもありませんし、人によって情報量には差があります。
そのため、今回紹介するTOP10の人物の正確な資産形成方法は本人たちにしか分かりません。しかし、彼らの今までの軌跡を辿ることで、資産形成方法が分かることもあります。
そこで今回は、世界長者番付のTOP10を紹介しつつ、会社概要や分かる範囲で資産形成方法を解説していきます。
少々次元の違う話にはなりますが、自分の資産形成の参考にしてみてください。
1. アメリカ・フォーブス発表の2024年度世界長者番付TOP10
2024年3月6日、アメリカの大手経済紙であるフォーブスが、毎年恒例となっている「世界長者番付2021」を発表しました。
今回大きく変わったところは、長らく1位に君臨していたマイクロソフトの創業者ビル・ゲイツ氏を上回り、アマゾンCEOジェフ・べゾン氏が首位になった点でしょう。
ビル・ゲイツ氏は2014年~2024年まで首位を守っており、さらに1995年~2024年までの23年間で18回も1位になった実績があります。
また、今回の調査で10億ドル(≒1,070億円)以上でランクインした、いわゆる「ビリオネア」は、過去最多である2,208人という結果です。
2024年の世界長番付ランキングTOP10に行く前に、参考までに2024年の世界長者番付トップ10を紹介します。
10位 | マイケル・ブルームバーグ:総資産額475億ドル(約5兆2000億円) |
9位 | デイビッド・コーク:総資産額483億ドル(約5兆3000億円) |
8位 | チャールズ・コーク:総資産額483億ドル(約5兆3000億円) |
7位 | ラリー・エリソン:総資産額522億ドル(約5兆7500億円) |
6位 | カルロス・スリム・ヘル:総資産額545億ドル(約6兆円) |
5位 | マーク・ザッカーバーグ:総資産額560億ドル(約6兆1500億円) |
4位 | アマンシオ・オルテガ:総資産額713億ドル(約7兆9000億円) |
3位 | ジェフ・ベゾス:総資産額728億ドル(約8兆円) |
2位 | ウォーレン・バフェット:総資産額756億ドル(約8兆3000億円) |
1位 | ビル・ゲイツ:総資産額860億ドル(約9兆6000億円) |
ちなみに、日本の長者番付に関してはこちらの記事を参考にしてみてください。
2. 2024年度 世界長者番付ランキングTOP10
さて、次に本題である世界長者番付ランキングTOP10を見ていきましょう。
上位10名の総資産額とプロフィール、そして資産形成方法を解説していきます。
10位:ラリー・エリソン
総資産額は585億ドル(約6兆3,180億円)
ラリー・エリソンは、大手ビジネスソフトウェア企業のオラクル・コーポレーションの共同創設者で元CEO・会長・CTOを務めた人物です。
会社名・会社概要・資産の状況
オラクル・コーポレーションは日本にも法人を持っており、日本オラクルという社名になります。
日本オラクルとは、国内を拠点として情報システム構築を目的としたソフトウェア製品とハードウェア製品の開発、コンサルティンなどの事業を展開しています。
日本マイクロソフトなどと競合していると言えば、イメージできるでしょう。
9位:デイビッド・コーク
総資産額は600億ドル(約6兆4,800億円)
コーク一族は、アメリカで有名な一族であり、最も影響力のある一族の一つであると言われています。
会社名・会社概要・資産の状況
コーク一族が所有・経営するのは、コーク・インダストリーズという非上場企業で、売上は11.5兆円、従業員数は10万人を超える巨大企業です。
この企業グループは巨大なため、生活に関わるありとあらゆるものを提供しています。
たとえば、ガソリンといった資源から、ステーキといいった食品、そして窓ガラスや肥料など実に幅広い製品や商品を提供しています。
8位:チャールズ・コーク
総資産額は600億ドル(約6兆4,800億円)
前項のデイビッド・コークの兄です。
会社名・会社概要・資産の状況
チャールズ・コークは、前項のコーク一族です。そのため、デービットと共にコーク・インダストリーズを所有しています。
7位:カルロス・スリム・ヘル&ファミリー
総資産額は671億ドル(約7兆2,468億円)
カルロス・スリム・ヘルはメキシコの実業家であり、最初に起業したのは1965年に設立したグルーボ・カルソという企業です。
会社名・会社概要・資産の状況
カルロス・スリム・ヘルは起業した後、ほかの企業買収を繰り返して巨大企業に成長させています。特に、メキシコの金融事業や不動産事業で成功を収めています。
たとえば、メキシコ国内のシェアをほぼ独占している通信事業会社であるテルメックスを買収したことで、海外からメキシコに電話が入る度にテルメックスに通信料が入ります。
カルロス・スリム・ヘルの年収自体は28.8万ドル(約3,100万円)なので、とても7兆円超の資産を持てるような額ではありません。
しかし、カルロス・スリム・ヘル自ら「少しでも早く貯金をはじめること」が金持ちになれる秘訣と語るように、12歳から株の取引をしていたようです。
詳細な資産内訳は明かしていませんが、このエピソードを見ると、金融資産を小さいころから所有しており、その金融資産によってどんどん資産を膨らませていったのでしょう。
6位:アマンシオ・オルテガ
出典:https://www.mensxp.com/work-life/leadership/10676-billionaire-profile-amancio-ortega-gaona.html
総資産額は700億ドル(約7兆5,600億円)
アマンシオ・オルテガはスペイン生まれで、あのファストファッションブランドZARAの創業者です。
会社名・会社概要・資産の状況
ZARAは1975年にアマンシオ・オルテガの出身地であるスペインで開業し、ポルトガル、ニューヨーク、パリなど多くの国に進出していきました。
ZARA以外にも色々なファッションブランドを展開しており、その全てのブランドがインディテックスという傘下になっています。
もちろん、インディテックスもアマンシオ・オルテガが所有している企業です。
また、1997年に日本にも進出しており、ZARAはユニクロと並ぶほど、日本でも有名なファストファッションブランドとなりました。
アマンシオ・オルテガの7兆を超える資産には色々あると思いますが、その1つはZARAを傘下に収めるインディテックスの株59.294%を所有していることでしょう。直近でも、配当金だけで900億円もらっています。
また、アマンシオ・オルテガは不動産資産も多数保有していると思われます。
なぜなら、先ほどの配当金の多くが、不動産企業である企業ポンテガデアに支払われているからです。
5位:マーク・ザッカーバーグ
総資産額は710億ドル(約7兆6,680億円)
マーク・ザッカーバーグは日本でも有名であり、Facebookの創業者です。
会社名・会社概要・資産の状況
Facebookは言わずと知れたSNSであり、2010年頃から日本でもmixiの座を奪い、確固たる地位を築いています。
また、Facebookは色々な企業を買収しており、当時は無名だったInstagramを約810億円で買収しています。
当時は、Instagramに810億円の価値はないと思われて批判も浴びましたが、今やFacebookに並ぶSNSに成長していることは皆さんもご存知でしょう。
マーク・ザッカーバーグは自社であるFacebookの株を16%保有しており、その株式保有も総資産額の一役を担っています。
Facebookの時価総額は、2024年1月時点で約43.3兆円だったので、その16%は約7兆円です。つまり、マーク・ザッカーバーグの資産の大半はFacebook株によるものと考えられます。
4位:ベルナール・アルノー&ファミリー
総資産額は720億ドル(約7兆7,760億円)
ルイ・ヴィトンやディオール、タグ・ホイヤーやウブロなど、高級ファッションブランドは、実はいずれもLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)という企業の傘下にあります。
そのLVMHを運営しているのがフランス出身のベルナール・アルノー&ファミリーです。
会社名・会社概要・資産の状況
ベルナールアルノーは、元々父の経営する建築事務所に入社しますが、アメリカの不動産業をはじめて、さまざまな企業を買収していきます。
そして、1984年からファッションブランドを買収しはじめ、先ほど挙げた数々の高級ファッションブランドを買収していくのです。
ベルナール・アルノー&ファミリーの約7.7兆円にも上る巨額の資産の内訳は公表されていませんが、数々の企業を所有しているという「株」の資産は大きいと考えられます。
3位:ウォーレン・バフェット
総資産額は840億ドル(約9兆720億円)
ウォーレン・バフェットは世界一の投資家と言われており、現在は世界最大級の投資会社バークシャーハサウェイを率いています。
会社名・会社概要・資産の状況
バークシャーハサウェイは元々紡績工場でしたが、バフェットが買収して事業展開を図りました。
そして、保険会社であるGEICOやジェネラル・リなど、次々と企業を買収しており、今では公共・エネルギー事業や工業・サービス・小売業など多岐に渡る企業の株を所有しています。
バフェットの個人的な資産は、バフェットの書籍などを見ていると企業の株が多いように見受けられます。
バフェットは投機的な投資を嫌い、基本的には「一生」持ち続けられる企業の株しか所有しません。また、自分の知らない領域の投資はせずに、自分の知見が深い分野の投資に集中するとも言っています。
2位:ビル・ゲイツ
総資産額は900億ドル(約9兆7,200億円)
ビル・ゲイツも言わずと知れたアメリカの実業家であり、マイクロソフトの創業者です。
会社名・会社概要・資産の状況
マイクロソフトは、1975年に創業された会社であり、Windows(OS)やOffice(WordやExcel)、そのほ他ソフトウェアの開発・販売をしている会社です。
ビルゲイツは既にマイクロソフトのCEOを辞任しており、現在はビルゲイツの妻と共に慈善事業の活動をしています。
CEO時代は年収1億円とも言われており、お金にあまり興味を示さない倹約家として知られていたようです。
とはいえ、9兆円を超える資産を年収1億円では達成できません。そのため、ほかの億万長者同様、マイクロソフトの株や、そのほか企業の株などを所有していたものと考えられます。
1位:ジェフ・ベゾス
総資産額は1,120億ドル(約12兆960億円)
次に、第1位にランクインしたジェフ・ベゾスの紹介です。ジェフ・ベゾスは、アメリカ出身であり、あのAmazonの創業者兼CEOです。
会社名・会社概要・資産の状況
Amazonは言わずと知れたオンラインショップのプラットフォームですが、実はオンラインストアの売り上げよりも、AWSの方が上回っています。AWSとはクラウドサービスであり、AWSはクラウドサービス事業でも世界のトップを走ります。
ジェフ・ベゾスも総資産の内訳は公表していません。
ただ、1998年、ベゾスはグーグルの初期の投資家となり、当時2800万円の出資が今では約2450億円の価値まで上昇したことを見ると、株などの金融資産もたくさん保有しているのでしょう。
また、ベゾスは4200万ドル分の土地の一部寄付していることから、ほかの人たちと同じく不動産も多数所有しているものと思われます。
3. 上位10名を知る事でどのような資産形成をされているのか知ろう!
このように、全ての資産内訳は分かりませんが、長者番付の上位にランクインする人はやはり金融資産が多いようです。まさに、「お金にお金を稼がせる」という点を体現していると言えるでしょう。
創業した自社株を保有していたり、ほかの企業の株を保有していたり、不動産を所有していたりと、色々な資産を持っています。
また、一方で年収は低く(といっても億超えですが)抑えている人も多く、その点も金融資産によって自分の資産形成をしているということが分かります。
そのため、自分の年収を上げることも大事ですが、いかに資産形成を計画的に行うかが大事というのも分かるでしょう。
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