民泊のあり方に変化がうまれています。
使っていない家や部屋を民泊として宿泊客に貸し出すシステム「住宅宿泊事業」いわゆる民泊について、自治体に規制制度のアンケートを実地したところ東京では7割、関西では6割の自治体が規制条例を作ると回答しました。
住宅宿泊事業者(民泊事業者)に対する規制条例を作る背景には住環境の悪化を心配する声があります。
多数の知らない人が近隣で入れ替わり生活することに違和感を感じている人が多いようです。
住宅宿泊事業を支援している方たちと反対している人の間には大きな価値観の違いがあります。
民泊の規制条例
事業者に対する規制条例としては
- 平日の営業の禁止
- 管理人が常駐している必要がある
- 宿泊客に宿泊の証明証を携行してもらう
などがあります。
これらの制限に対して「やりすぎではないのか」と言う声もあれば、民泊自体に反対の声を上げる住民もいます。
お互いが納得できる条件になるのはなかなか難しいのではないでしょうか。
では、民泊に対するポジティブな意見とネガティブな意見を比べてみましょう。
ポジティブな意見では
- 外国人観光客の誘致
- 古民家などの使っていない家に新たに価値を与える
などがあります。
外国人観光客は年々増加傾向にあるのでそれに伴ってたくさんの宿泊施設が必要になります。
また、古民家や使っていない住宅はそのままにしておくとお金を生み出すことはないですが、民泊として再び利用することで有効活用が可能です。
ネガティブな意見はこちらです。
- 住民同士のトラブルや対立の可能性
- 既存の宿泊施設の経営を圧迫する恐れ
上でも記したように、民泊をよく思っていない人からすれば、家のそばに民泊があることはストレスになります。
もちろんそのストレスは、宿泊客のみならず経営者に対してでもです。それによってトラブルや対立の恐れがあると考えられています。
また、民泊が増えることで既存のホテルや旅館の経営が苦しくなる事を心配している意見もあります。
旅館業法の改正
このように賛否両論の意見がある中で旅館業法の改正によって、無許可営業の民泊物件には自治体が立ち入って検査ができるようになりました。また、違法だった際の罰金が3万円から100万円に引き上げられました。
しかし、これらの違法な民泊を規制したり摘発をするためにはそれに伴う人員や予算が必要になってきます。国からの支援の援助を求める声もあるようです。
民泊に対する不動産投資
このような問題がある中で、不動産投資で民泊を経営している人がたくさんいるのも事実です。不動産投資として民泊経営をする方は民法に対する知識をしっかりとつけて違法ではないレベルで経営する必要が有ります。
今はまだ検査などはそれほど厳しくはありませんが、この先きっちりとした審査や調査が始まることが予想されます。ルールに従った安全で健全な不動産投資を心がけましょう。
参照:日本経済新聞 「民泊に規制」東京で7割、関西は6割 自治体調査 大都市部でより厳しく 2021/3/18
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO28228410W8A310C1ML0000/
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